旧掲示板 No.1 | No.2
重要なお知らせ
平素は当掲示板をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
さて、突然ではございますが、当掲示板は、2016年4月30日をもちましてサービスを終了させていただくこととなりました。
今後はチャンネル桜のYouTubeの動画コメント等をご利用いただければ幸いです。
なお、サービス終了後も過去ログの閲覧は可能ですので、閲覧をご希望の方は下記URLをブックマークしていただければ幸いです。
http://sakura-bbs.net/thread.html
どうぞよろしくお願い申し上げます。

日本文化チャンネル桜 桜掲示板運営管理室

桜問題提起スレッド
CIAに踊らされている日本の政治家
投稿者:リベラルさん投稿日時: 2013/10/09(水) 15:41:18
●戦後史の一つの事実

戦後、冷戦の開始、特に中国の共産化により、日本を共産主義の防波堤として位置づけるようアジア戦略の見直しを迫られたアメリカは、日本の占領統治の方針を「改革」から「復興」へと大きく転換させました。このアメリカによる対日政策転換を「逆コース」と呼びます。その際、アメリカが目をつけたのが、東京裁判でA級戦犯として起訴されていた有力者たちであり、彼らの多くは免罪と釈放と引き換えに、CIAのスパイとしてアメリカに雇われ、日本の赤化の防止と「親米保守」勢力の拡大のために働くようになりました。

この当たりの経緯は、戦後、中国の撫順戦犯管理所に収容されて洗脳され、釈放後、中国のための反日プロパガンダ分子として働くようになった中国帰還者連絡会の人たちと似ています。

1 リベラルさん 2013/10/09(水) 15:42:25
2007年に機密解除されたCIAの資料には、次の28名の日本人名を見つけることができます。

秋山浩、有末精三、麻生達男、福見秀雄、五島慶太、服部卓四郎,東久邇稔彦、今村均、石井四郎、賀屋興宣、岸信介、児玉誉士夫,小宮義孝、久原房之助、前田稔、野村吉三郎、緒方竹虎,大川周明、小野寺信,笹川良一、重光葵、下村定、正力松太郎,Shima Horia ,辰巳栄一、辻政信,和知鷹二、和智恒蔵

この中に、安倍晋三氏の祖父であり、日米安保の改定を強行した岸信介の名前もあります。

1988年にピューリッツァー賞を受賞したニューヨークタイムズの記者ティム・ワイナーの著書に、"Legacy of Ashes: The History of the CIA" (灰の遺産: CIAの歴史)という書物があります。この本は『CIA秘録―その誕生から今日まで―』というタイトルで日本語に翻訳されています。

この書物はCIAと岸信介や自民党の関係についても詳細に記していますが、政治評論家の森田実氏は、この本を引用しながら岸信介について次のように記しています。
2 リベラルさん 2013/10/09(水) 15:43:30
森田実の言わねばならぬ【939】
2008年11月15日に刊行されたティム・ワイナー著『CIA秘録(上)』(文藝春秋社刊)が多くの人々に読まれている。数名の友人から「『CIA秘録』読みましたか? 面白い本です。とくに岸信介とCIAの関係のところを読んでみてください」と言われた。ティム・ワイナーの記述は検証してみなければならないが、ここまではっきり書かれた以上、岸信介について再調査する必要があると感じた。
 ティム・ワイナーは次のように記している。4カ所引用する。

《岸信介は、児玉と同様にA級戦犯容疑者として巣鴨拘置所に三年の間収監されていた。
 東条英機ら死刑判決を受けた7名のA級戦犯の刑が執行されたその翌日、岸は児玉らとともに釈放される。  釈放後岸は、CIAの援助とともに、支配政党のトップに座り、日本の首相の座までのぼりつめるのである。》(p.178)   
3 リベラルさん 2013/10/09(水) 15:44:39
《岸信介は日本に台頭する保守派の指導者になった。国会議員に選出されて四年も経たないうちに、国会内での最大勢力を支配するようになる。そしていったん権力を握ると、半世紀近く続く政権党を築いていった。》(p.178)

《他にも岸と同じ道をたどったものがいた。戦時内閣の大蔵大臣を務めていた賀屋興宣である。戦犯として有罪となり、終身刑の判決を受けていた。一九五五年に保釈され、五八年に赦免された。その後、岸に最も近い顧問となり、自民党外交調査会の主要メンバーになった。
 賀屋は、一九五八年に国会議員に選出された直前もしくは直後からCIAの協力者になった。》(p.183)

《賀屋とCIAの断続的な関係は、賀屋が佐藤栄作首相の主要な政治的助言者だった一九六八年に頂点に達した。その年、日本国内での最大の政治問題は、米軍がベトナム爆撃の重要な後方基地として利用し、核兵器の貯蔵場所ともなっていた、沖縄の巨大な米軍基地の問題だった。〈中略〉
4 リベラルさん 2013/10/09(水) 15:45:48
CIAは選挙を自民党側に有利に動かそうと秘密工作を展開し、賀屋はその活動で重要な役割を果たしたが、その試みはわずかの差で失敗した。沖縄自体は一九七二年に日本の統治に返還されたが、沖縄のアメリカ軍基地は今日まで残っている。〈中略〉 「われわれは占領中の日本を動かした。そして占領後も長く別のやり方で動かしてきた」。CIAの東京支局長を務めたホーレス・フェルドマンはそう述懐した。「マッカーサー元帥は元帥なりのやり方でやった。われわれはわれわれなりの別のやり方でやった」。》(p.184)

 最近、政界だけでなく政治ジャーナリズムの主流である大新聞の政治記者までが、岸信介を戦後日本最大の政治的英雄であるかのように讃美する傾向が強い。私は、岸信介こそ戦後日本が自立・独立国家として生きる道をつぶし、従米国家にした最悪の政治家だとの見方を述べてきたが、マスコミ界にはほとんど同調者はいなかった。
5 リベラルさん 2013/10/09(水) 15:47:06
岸信介は日本を米国に売り渡した政治家である。岸信介が強行した日米安保条約改定によって、日本は米国の永遠の従属国にされたのだ。もしもティム・ワイナーが述べているとおり、岸信介がCIAの協力者だったとしたら容易ならざることである。われわれは真実を明らかにするため、戦後史を見直す必要がある。

ワイナーのこの本によれば、現在公開されている資料に基づけば、すくなくとも1970年代初頭までは、自民党がCIAから資金援助を受けていたそうですが、自民党とCIAの関係は今でも続いていると考えるべきでしょう。特に清和政策研究会と呼ばれる自民党の派閥はCIAとの密接な関係があると言われています。小泉氏も安倍氏も清和会に属しており、小泉純一郎による売国はCIAの指示の元に行われものでしょう。

陰謀論めいた話ですが、自民党とCIAの密接な関係は、アメリカの公文書によって証明されている客観的な歴史的事実です。私たちが生きてきた「戦後」という時代は、常にアメリカによる工作と日本の政治家による売国の上に築かれた時代でした。
6 リベラルさん 2013/10/09(水) 15:48:19
もちろん、アメリカのみならず、ソ連や、中国、韓国、北朝鮮のスパイも、政界の中には多く入り込んできたことでしょう。

工作があろうと、売国があろうと、それが日本にとって国益となっていればよいのですが、実際には、日本の国益は、日本に工作をしかけた外国勢力によりむしり取られてきました。特に冷戦集結後のアメリカの日本に対する締め付けはひどかった。この20年間の日本経済の停滞は、アメリカの工作と圧力抜きに語ることはできません。そのアメリカの圧力が、今やTPP参加や道州制導入というレベルにまで至り、ついに日本は国家解体と亡国の局面を迎えているわけです。

自民党を盲目的に支持している人たちは、自分たちが外国の工作に踊らされていることに気づいているでしょうか。自分たちの行為が、日本を救うどころか、日本を完全に併呑したい国の策謀を助け、亡国に導いていることに気づいているでしょうか。
7 リベラルさん 2013/10/09(水) 15:52:49
それにしても、CIAの傀儡たる自民党政権が語る「戦後レジームからの脱却」とは一体何を意味するのか、私にはさっぱりイメージがわきません。「これからは売国はやめます」「CIAとは関係を断ちます」と宣言しているのか。それにしては、アメリカの意向に従う姿勢ばかりが伝わってきます。

日本の保守派とは、口では日本の自主・独立等と言いながら
自民党を保守党として支持し、その自民党が外国(米国)の
カイライ・ポチ政権であるというこの事実をどのように受け止めているのか
知りたいものだ。www
8 リベラルさん 2013/10/09(水) 16:31:37
★孫崎享氏の視点ー<2013/10/06>★

特捜部―巨悪があるからでない。
政治的反対勢力を潰す政治目的に為に動く、
それが又復活ー

私は『戦後史の正体』で「日本の政治家で対米自主を主張する首相は
ほとんどが短命に終わる、引きずり降ろし方には様々なものがあるが、
しばしば特捜部が重要な役割を演ずる、特捜部は歴史的に言えば
占領体制下、隠匿物資を摘発するため、GHQに奉仕する組織として
出発した」と書いた。

特捜部の一番の問題は何か。

それは巨悪があるから動くのではない。
政治権力の一部として反対勢力を潰すために動くことである。

米国ニューヨークタイムス東京支局長は次のように書いた。
「2009年夏の政権交代前からこれまで、日本では、小沢一郎さんに
対して、人格攻撃ともいうべきひどい報道が、ずっと繰り返されてきた。
9 リベラルさん 2013/10/09(水) 16:32:44
・小沢さんは、逮捕も起訴もされていない。
それなのに、「小沢はこんな悪い人間だ」「あんな悪いことをやった」などと。
有罪が確定であるかのように報道されていたし、今なおその影響は大きい。

・2009年春西松建設事件の捜査が波及し、同年3月3日、小沢さんの 
公設第一秘書が逮捕された。当時は、自公政権が弱体化し、
日本政治そのものが麻痺していて、次期総選挙で民主党の政権奪取の
可能性が非常に高まっていた。

55年体制以来、長く一党支配が続いた日本で、初めて野党が、
一政党で与党になれる可能性が高くなり、日本の民主主主義にとって
非常に大事な  時期だった。

・一方で、喜朗元総理や二階俊博自民党総務会長代行ら、
自民党の大物政治 家などが西松建設から献金を受けていた。

・その中で、何故このタイミングで、政権交代前夜、野党第一党の
民主党の代表だけがいきなり標的になったのか、私は非常な違和感を
持った。が、当時は、日本のメディアは、ほとんどだれもそんな
問題意識を持っていなかった。」
10 リベラルさん 2013/10/09(水) 16:33:55
そして村木事件があった。

今一つ福島県知事佐藤栄佐久事件がある。

佐藤栄佐久知事は06年10月収賄の罪で逮捕・起訴された、
02年実弟の土地取引が収賄罪に当たるとされた。
売却が8億7000万円、検察は土地を8億円と認定、差額を贈賄とした。
しかし、現実には近辺の売買を見ると土地の値段は8億円より高い。
その際には贈賄は成立しない。それで二審判決で贈賄は一蹴された。

何故佐藤知事が起訴されたか。

佐藤知事は国が推進するプルサーマル計画に反対し東電原発17基を
止めたことに関連すると推測された。
この事件で佐藤知事を取り調べたのが、山上検事である。
山上検事は小沢事件にも関与している。
11 リベラルさん 2013/10/09(水) 16:35:17
つまり、「検察は巨悪があるから動くのではない、政治目的のため動く」
という中で、中心的役割を演じてきたのが、山上検事である。

5日日経新聞は次を報じた。

「東京地検特捜部長に山上氏、法務省は5日付で、東京地検特捜部長に
山上秀明・東京地検公安部長(52)を充てる人事を発令した。

山上氏は特捜部時代は福島県発注のダム工事を巡る汚職事件で、
主任検事として佐藤栄佐久前知事(74)の取り調べなどを担当した」

一時期、日本国内で特捜部の在り様に厳しい声が出た。
特捜部が解体する動きもあった。

しかし、山上氏の任命で、特捜部が全く変わらないことを内外に示した。

巨悪があるから動くのではない。

政治的勢力を潰すために動く。

日本の民主主義の恥部がまた動き出す。
12 リベラルさん 2013/10/16(水) 21:03:44
今度の臨時国会で自民党与党は、特定秘密保護法案の
成立を何が何でも成立させたい意向のようだ。
これは秘密を漏らした公務員を懲役最高10年の
刑罰に処すると言うものらしいが、この法案の
成立を図ろうとするバックには、アメリカの意向が
働いている。日本の政府の意向と言うよりも
アメリカの圧力に悪乗りした形で行われようとしている。

数年前の「共謀罪」の時もそういうシナリオであった。
ご主人様の意向には逆らえず、テロリスト対策という
名目で、様々な要求を指示され続けてきた。
当のアメリカにおいても、自作自演の陰謀説もある
同時多発テロ事件対策を口実にして、アメリカ国民の
自由を制限しようとしている。つまり、自由の国を
標榜してきたアメリカが、警察国家に変貌しつつあるのだ。
13 リベラルさん 2013/10/16(水) 21:14:33
当然ながら、日本においても自民党を主とする
保守勢力は(保守派の政党が自由民主党という名称を
名乗る事自体がお為ごかしである)、これに追随し、
これ幸い、チャンスとばかりに、日本においても
国民の言論や表現の自由に制限をかけようとしているのだ。
つまり、現代における「治安維持法」の復活である。
アメリカにおいても、政府権力にとって都合の悪い
人間は、「強制収容所」に収容しようとしている。
その施設は、既に出来上がりつつあり、収容人数は
数百万人分にも上ると言われている。

名称は、アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁(Federal Emergency Management Agency of the United States、略称:FEMA)

FEMAは、洪水、ハリケーン、地震および原子力災害を含む、その他の災害に際して、連邦機関、州政府、その他の地元機関の業務を調整することを請け負っている。また、家屋や工場の再建や企業活動・行政活動の復旧にあたって、資金面からの支援を行う。
14 リベラルさん 2013/10/16(水) 21:19:18
表向きは、上記のように解説されているようだが、
実際は、非常に不明瞭な部分があるようである。

非常事態が起きた時に、大統領は戒厳令を布告し、
その状況下において、国民の自由を制限し、
従わない者に対しては、この施設に強制収容される
と言われている。その辺の事についての情報は、
YouTubeにも出ているので参照されたい。
15 リベラルさん 2013/10/16(水) 21:30:24
いよいよ、悪の帝王が地球世界の支配計画の正体を
現しつつあるのかも知れない。
米国も北朝鮮化するのか。日本もポチよろしく
唯々諾々と従ってゆくのか。親米保守は
親分の意向に従って、日本国民を地獄に
引きずり込むのか。

本日、本を手に入れた。題名は、「CIA秘録・その誕生から今日まで」
著者は、ニューヨーク・タイムズ記者のティム・ワイナー
である。上巻・下巻とあり、各巻600ページもある
大作である。じっくりと読んでみることにする。
16 リベラルさん 2013/10/24(木) 19:46:35
【偽右翼の正体】なぜ右翼団体は、創価学会や統一教会や電通などを攻撃しないのか?愛国の皮を被った売国(ヤフー知恵袋より)

ヤフーの知恵袋で非常に分かりやすい情報を見つけたのでご紹介します。統一教会や創価学会を右翼勢力が攻撃しない本当の理由について簡潔にまとめてあります。ちなみに、ここに書かれていることは情報源があることを私は確認済みです。選挙前に日本の政治の実態をしっかりと把握しておきましょう。

☆なぜ右翼団体は、反社会的勢力である創価学会や統一教会や電通などを攻撃しないのですか
URL http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/

引用:
反社会的勢力である創価学会や統一教会や電通こそ、底辺は日本人なのに、トップ及び上層部が「半島勢力で半島人」です。
御存じ、右翼は(ここでは似非右翼とします)勿論、稲川会や山口組もトップは半島出身者が圧倒的に多いのです。攻撃するはずがありません。政治家も創価学会や統一教会に配慮したり、支配されていたりしますから、宗教課税も「見送り」になっているのですよ。
17 リベラルさん 2013/10/24(木) 19:48:23
福田赳夫や安倍晋太郎といった領袖が文鮮明主催のパーティーに参席したり、同僚議員を教義セミナーへ勧誘するなどして尽力しています。そもそも、安倍に限らず多くの自民党議員が統一教会に関わっていますね。

宗教課税を提言する、小沢一郎氏(自宅も右翼に街宣活動されていました)を叩いている愚民は、自民党支持者が多く、ネトウヨもそうですが統一教会の話題を避けようとしています。韓国公演の寄生虫発言もデマでしたし、在特会も支援したりメチャクチャですね。

統一教会は、共産主義革命の防止を主たる目的とし、1968年に韓国と日本で「国際勝共連合(IFVOC)」(通称「勝共連合」)という政治団体を組織する。勝共連合では反共主義が徹底されており、共産主義は神を否定するサタンの思想であると説く「勝共思想(勝共理論)」の啓蒙を運動方針の第一義に掲げ、共産党や社会党およびその系列と看做した団体、またはリベラルな論調の新聞や左寄りに映る人物を激しく非難する事が多いです。
18 リベラルさん 2013/10/24(木) 19:50:11
この他にも保守タカ派的なスタンスを貫いており、スパイ防止法や青少年健全育成法の制定促進、憲法や教育基本法改正の推進、歴史や性教育に係わる教科書改訂に取り組む一方、選択的夫婦別姓制度やジェンダーフリー、人権擁護法、外国人への参政権付与には反対する姿勢です。また専守防衛・非核三原則・武器輸出三原則の破棄などを提唱し、原発の必要性も唱えているのです。

日本における「勝共連合設立」に際しては、安倍晋三氏の祖父、第56・57代総理大臣の岸信介や、朝鮮人で右翼の笹川良一・児玉誉士夫なども参画しました。

反共を共通理念とする多くの右翼勢力が同連合と協調したとされるが、他方で天皇を軽視する姿勢や他民族を選民とする教義に疑念を抱き警鐘を鳴らす団体もあったのです。

ことに自民党の韓国ロビー・台湾ロビーといわれる政治家と親密で、古くは福田赳夫や安倍晋太郎といった領袖が文鮮明主催のパーティーに参席したり、同僚議員を教義セミナーへ勧誘するなどして尽力しています。
19 リベラルさん 2013/10/24(木) 19:51:24
1989年に東京で開かれた「勝共推進議員の集い」には自民党・民社党を中心とする国会議員232名が一堂に会しており、近年でもシンパ議員は250人にのぼると漏れ伝わった。以前、自民党内には教団が支援する教育関係の議員連盟が設立されたこともあり、地方議員が関連団体の地元支部で役職に就くことも珍しくないのです。

選挙の際は信者を運動員として派遣し、主に保守系候補を積極的に支援することで知られ、1986年の衆・参ダブル選挙では教団が肩入れした候補150人のうち134人を当選させ、後にその全員が教義セミナーを受講したと勝共連合の機関紙が伝えた。その反面、対立候補に対しては中傷ビラを配るなどのネガティブキャンペーンも行い、過去には街宣車を出動させ大々的に行われたこともあるのです。
:引用終了

以下に上記の知恵袋で書かれていたことを裏付ける情報を貼っておきます。

☆在日韓国商工会議所
URL http://www.kccj.org/kccbbs/kannews_viewbody.php?page=1&number=204&keyfield=&key=
20 リベラルさん 2013/10/24(木) 19:52:48
:引用

○ 安倍晋三元首相を招き晩餐会開催
〜地方参政権獲得への支援要請など幅広い意見交換行う〜

本会議所ではホテルオークラ東京において5月20 日、安倍晋三元日本国総理大臣を招き晩餐会を開催した。当日は本会議所より崔鐘太会長、兪在根常任顧問、鄭幸男顧問、張勲顧問、朴忠弘副会長、黄永珠副会長、丁廣鎮副会長、柳和明常任理事、安健一常任理事、金守幸理
事の10 名が参加した。
安倍元総理は以前から韓国との親交が深く、副官房長官時代には羽田−金浦空港間シャトル便開設や日本を訪問する韓国人のノービザ実施など、両国の友好関係に尽力してこられた。晩餐会では、世界的金融危機克服に向けた韓日政府・民間レベルの協力の重要性、また躍動するアジア地域でのより成熟した両国のパートナー関係の構築、さらに永住
外国人の地方参政権獲得へ向けた支援要請や遊技機器の規制緩和要請など、経済問題のみならず幅広い分野で意見が交換された。
:引用終了
21  [Delete]
22 リベラルさん 2013/10/24(木) 19:56:45
☆安倍晋太郎氏(安倍総裁の父)wiki
URL http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E5%80%8D%E6%99%8B%E5%A4%A
A%E9%838E#.E9.96.A2.E4.BF.82.E3.81.99.E3.82.8B.E4.BA.BA.E7.89.A9.E3.82.84.E5.9B.A3.E4.BD.93

引用:
義父・岸信介は「国際勝共連合」・「統一教会」(世界基督教統一神霊協会)と友好的な協力関係を持っていたが、晋太郎も同じく、関連が深いとの見方がたびたび取り沙汰されていた。
「自民党内部の統一教会シンパとしてさかんに議員に統一教会員を秘書として紹介し、セミナーへの勧誘をしていた」と言われており、1999年には『週刊現代』が統一教会と国会議員の繋がりを暴いた記事で「安倍晋太郎氏がセミナー等への勧誘を行っていた」と報じた(参考:現職国会議員128人の「勝共連合・統一教会」関係度リスト )。

事実、統一教会は晋太郎を総理大臣にするべく応援[してきており、当時、竹下を後継指名した中曽根を強く非難していた。
23 リベラルさん 2013/10/24(木) 19:58:19
晋三が内閣総理大臣に就任した2006年9月には、『週刊朝日』(10月6日付)で晋太郎の家の元家政婦が晋太郎が生前、自ら「私は朝鮮(人)だ。朝鮮」と言っており、家政婦自身も、晋太郎の入棺のときその骨格を見て朝鮮人だと思ったという記事が載った。統一教会系の韓国の『世界日報』(セゲイルボ)もこの『週刊朝日』の記事を引用した。
:引用終了

☆「宗教課税」を実施すれば消費税増税は不要。小沢無罪判決に空気を読んだNewsポストセブン。
URL http://surouninja.blogspot.jp/2012/04/news_30.html
引用:
消費税増税を正当化するステマ臭い記事を掲載していたNewsポストセブンが、小沢一郎の無罪判決で空気を読んだのか、「宗教課税」で消費税増税を十分代替出来る可能性があるなどという記事を掲載している。

「宗教課税」は小沢一郎が予(かね)てから主張している政策の一つである。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120428-00000003-pseven-soci

宗教法人への優遇措置なくせば4兆円の財源生まれるとの試算
24 リベラルさん 2013/10/24(木) 19:59:24
NEWS ポストセブン 4月28日(土)7時6分配信
 消費増税議論がかまびすしいが、宗教法人への課税を強化すれば十分代替できる可能性がある。現在、全国に約18万2000あるといわれる宗教法人は、税制上、数々の優遇措置を受けている。

 お布施や戒名料など、宗教活動による収入(公益事業)は非課税。宗教施設に関しても、不動産取得税、固定資産税はかからない。寄付金を運用して得た利子や配当も非課税だ。

 さらに、宗教活動以外の営業(収益事業)でも優遇されている。一般企業の法人税率(国税)が30%であるのに対して、宗教法人は22%と低い。地方税も国税分をベースにして算出されるので、やはり一般企業と比較して優遇されるケースが多い。しかも、課税対象所得の2割を宗教法人本来の業務への寄付金として計上でき、控除を受けられる。

 ジャーナリストの山田直樹氏は、憲法学者で税法学の専門家である北野弘久・日本大学名誉教授(故人・肩書きは2009年当時)や税理士の協力を得て、一般と同様の課税をした場合の税収総額を試算したことがある。
25 リベラルさん 2013/10/24(木) 20:00:56
「全国18万2000の宗教法人の所有不動産の推定から、固定資産税、不動産取得税などの税収は2兆円ほどと試算された。事業収入の優遇税制をなくせば1兆円が上乗せされ、法人事業税、道府県民税、登録免許税なども一般企業と同じ扱いにすればプラス1兆円。合計で年間4兆円規模だ」

 4兆円という金額は、消費税の国庫収入の2%分に相当する。宗教法人はそれほど優遇されてきたのだ。

※週刊ポスト2012年5月4・11日号

http://richardkoshimizu.at.webry.info/201204/article_152.html

小沢一郎氏の宗教課税論
:引用終了

☆現職議員が暴露 「在日の韓国・朝鮮系の人たちが自民党議員のパー券販売やポスター張りをしている」
URL http://logsoku.com/thread/hayabusa3.2ch.net/news/1347514407/l50
引用:
民主が中国寄り、自民が韓国・北朝鮮寄りな理由とは? - 週プレNEWS
http://wpb.shueisha.co.jp/2012/09/13/14010/
[2012年09月13日]
26 リベラルさん 2013/10/24(木) 20:02:09
東京都議会議員で「尖閣議連」(正式名「尖閣諸島を守る為に行動する議員連盟」)の会長でもある野田数氏はこう証言する。

「今年4月16日に石原慎太郎都知事が尖閣諸島を都が購入する計画をワシントンで発表した直後、複数のテレビ局から
都議会議員全員に対してアンケート取材がありました。もちろん、都による尖閣諸島の買い上げに賛成か反対かを問う内容です。
これに対し、当時私が所属していた自民党は全議員に賛成しないよう緘口令を敷きました」

都知事と自民党は良好な関係であるはず。また、保守政党でもあるのに、なぜなのか。

「自民党の正体は、保守の皮を被った“偽装保守政党”なんですよ。そもそも、領土問題を放置し続けてきたのは自民党政権です。
私は以前に都議会で、拉致問題が解決していないのだから朝鮮学校への補助金は凍結すべきと主張しました。
その際も自民党から妨害を受けました。さらに都立高校の自虐的で反日的な内容の歴史教材を変えるための活動にも圧力がかかりました」(野田氏)
27 リベラルさん 2013/10/24(木) 20:03:16
民主党は中国に、自民党は韓国や北朝鮮に、それぞれ協力的なのだという。両党の実情を、外務官僚のS氏が解説する。

「中国との問題では、旧社会党出身者の多い民主党が中国に利する動きをすることが多い。
一方の自民党は、韓国や北朝鮮を気遣う行動をとる議員が多いですね。例えば韓国に強硬な言動をする議員が現れると、
森喜朗氏や山崎拓氏の筋から圧力がかかったという話を何度も聞いたことがありますね」

なぜ韓国や北朝鮮寄りの行動をとる自民党議員が多いのかというと、前出の野田氏いわく

「政治資金パーティ券の販売やポスター張りの活動などを、在日の韓国や朝鮮系の人たちに依存している議員がビックリするほど多いんですよ」

とのこと。韓国や北朝鮮勢力はかなり以前から、国政にも地方にも、日本の政界全体に深く食い込んでいるのだという。
国も地方も、自民党も民主党も、日本の国益のために行動しない連中だらけなのか……。
:引用終了
28 リベラルさん 2013/10/24(木) 20:04:24
☆安倍総理と新興宗教団体「統一教会」との深い関係
URL http://asyura.com/0601/cult3/msg/528.html
引用:
『安倍総理と新興宗教団体「統一教会」との深い関係』

●2006年5月、安倍総理が霊感商法で知られるカルト教団『統一教会』の合同結婚式へ祝電を送った件が報じられた。保岡興治・憲法調査特別委員会筆頭理事など、複数の議員の名前があがっている。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-06-13/2006061314_01_0.html

●統一教会がらみの最大の事件はこれである。
『「合同結婚式、6500人の行方を捜して!」被害者家族が訴え』 2006年01月23日
http://www.christiantoday.co.jp/news.htm?id=393&code=sn
「日本側は、韓国で統一協会の合同結婚式に参加した後、行方不明になった日本人女性6500人の捜索を要請。
日本側からは、統一教会問題の連絡会の日本カトリック教会、日本基督教団、日本聖公会、日本バプテスト同盟、日本福音ルーテル教会、在日大韓基督教会など6個教団と、全国霊感商法被害対策弁護士連絡会、統一協会被害者家族の会などが参加。」
29 リベラルさん 2013/10/24(木) 20:05:34
●安倍晋三官房長官(当時)はマスコミの取材に対し、「私人としての立場で地元事務所から『官房長官』の肩書で祝電を送付したと報告を受けた。誤解を招きかねない対応で、担当者に注意した」と、コメント。
しかし、安倍総理を始めとする自民党議員と『統一教会』の関係は遥かに根深いものがある。

安倍総理の祖父・岸信介は、『統一教会』本部と隣り合わせに住んでいた。そして、『統一教会』系の政治団体『国際勝共連合』の設立そのものに関わっている。

『自民党』は岸信介の時代から、笹川良一、ロッキード事件の児玉らと共にアメリカ〜欧州の軍産複合体と非常に深い関わりを持ち、戦後を通して『統一協会』の資金で活動してきた。
『統一協会』は古くから共和党の最大級の資金源でもあり、『統一協会』の大祭には必ずブッシュ親子からの祝電が届く。

写真:「統一教会本部で握手をする岸信介と文鮮明」
写真:「文鮮明主催の世界言論人会議(第7回)でスピーチする岸信介」
http://www.chojin.com/history/kishi.htm
30 リベラルさん 2013/10/24(木) 20:06:46
『統一教会宣伝のHPに賛同者として名前を連ねる岸信介元首相』
http://www.chojin.com/person/jp.htm
「統一教会と私の奇しき因縁は、(東京・渋谷区の)南平台で隣り合わせで住んでおりました若い青年たち、、、(中略)そうしたら、笹川(良一)君が統一教会に共鳴してこの運動の強化を念願して、、(中略)
そういう話を聞き、お隣りでもありましたので、聖日の礼拝の後に参りまして、、、(中略)きわめて情熱のこもったお話を聞きまして、非常に頼もしく私は考えたのです。」

『統一教会と岸信介元内閣総理大臣』
http://www.chojin.com/person/kishi_uc.html
「(前略)教祖は、20年以上も前から岸先生のことを「岸は必ず総理大臣になる」と予言、、、(中略)統一教会の本部は渋谷区南平台にあって、実は岸先生のお宅の隣でした。(中略)
岸先生は、しばしば統一教会の本部や勝共連合の本部に足を運んで、、、(中略)岸先生に懇意にしていただいたことが、勝共運動を飛躍させる大きなきっかけに、、、」
31 リベラルさん 2013/10/24(木) 20:07:48
●韓国『統一教会』発行の『統一世界』1990年4月号より;
「日本の今度の選挙だけでも、私たちが推してあげたのが百八議席当選した。私たちの援助が無ければ、無所属で出てきた中曽根なんか吹けば飛んだ。
派閥で見れば、中曽根派は六十二議席にもなって、阿部派は八十三議席。私が全部そういうふうに作ってあげた。この二派閥を合わせるといくつになりますか?
それで阿部とか中曽根に、原理の御言を聞け!と言ったら聞きはじめた。」

●安倍総理の父・安倍晋太郎の時代には、数百人の統一教会信者を自民党秘書として『無償』で永田町に送り込んだ。議員達は、気が付けば、秘書給与流用の弱みを握られるかたちとなっていた。
議員達は、統一教会の言いなりになるしか無くなっていた。逆らえば秘書給与流用のスキャンダルでつぶされるからだ。
現在、警察庁・防衛庁・検察庁幹部の相当数が統一教会員である。これは中曽根政権の時代に入省した。
32 リベラルさん 2013/10/24(木) 20:08:55
『2006年5月統一教会の合同結婚式に祝電を送った議員のリスト』;合同結婚式ビデオより書き起こし
選挙区順まとめ:
松木謙公(民主、小沢G、北海道12区)
田名部匡省(民主、加藤六月G→新生党→新進党→無所属の会→?、青森旧1区→参院青森)
中野正志(自民、森派、宮城2区→東北B)※本人出席
佐藤剛男(自民、山崎派、福島1区→東北B)
船田元(自民、船田G→田中派→新生党→新進党→無派閥→山崎派→津島派、栃木1区)
西川公也(自民、中曽根派→伊吹派、栃木2区→北関東B)※元ムネムネ会
国井正幸(自民、山崎派、参院栃木)
中曽根康弘(自民、河野一郎派→中曽根派→江藤・亀井派、群馬旧3区→北関東B)
中曽根弘文(自民、伊吹派、参院群馬)
上田清司(新生党→フロムファイブ→民主党、埼玉4区→埼玉県知事)
神風英男(民主、一新会?、埼玉4区)
牧原秀樹(自民、八三会、埼玉5区)
小宮山泰子(民主、小沢G、埼玉7区)
中山義活(民主、鳩山G、東京2区)※本人夫人両出席
松本文明(自民、森派、東京7区)
平沢勝栄(自民、小渕派→無派閥→山崎派、東京17区)
33 リベラルさん 2013/10/24(木) 20:10:01
清水清一朗(自民、八三会、東京20区→東京B)
小此木八郎(自民、渡辺派→村上・亀井派→無派閥、神奈川3区)
笠浩史(民主、一新会?、神奈川9区)
中本太衛(自民、橋本派、神奈川14区)※公選法違反連座※本人出席
山際大志郎(自民、山崎派、神奈川18区)
小林温(自民、森派、参院神奈川)
小林正(社会党→新生党→新進党→無所属→自由、参院比例)※本人出席
鈴木康友(民主、民社協会、静岡8区)※本人出席
小坂憲次(自民、渡辺派→新生党→太陽党→民政党→津島派、長野1区)
篠原孝(民主、小さな政府研究会?、長野1区)
若林正俊(自民、森派、長野旧1区→参院長野)
下条みつ(民主、羽田G、長野2区)
羽田孜(民主、羽田派→新進党→太陽党→羽田G、長野3区)
高鳥修一(自民、森派、新潟6区)
田中直紀(自民、田中派→二階堂G→丹羽・古賀派、福島旧3区→参院新潟)
長勢甚遠(自民、森派、富山1区)
野上浩太郎(自民、森派、参院富山)
馳浩(自民、森派、参院石川→石川1区)
高木毅(自民、森派、福井3区)
34 リベラルさん 2013/10/24(木) 20:11:25
木村隆秀(自民、津島派、愛知5区)※元ムネムネ会
丹羽秀樹(自民、高村派、愛知6区)
青山丘(国民新党、民社党→新進党→保守党→亀井派、愛知7区→衆東海B→参院比予定)※市議時代に自民党※本人出席
大谷忠雄(新生党、小沢派、愛知6区)※所得税法違反と政治資金規正法違反で94年2月在宅起訴※本人出席
江縁痛瓠兵民、新生党→二階グループ、愛知10区)
大村秀章(自民、津島派、愛知13区)※元ムネムネ会
鈴木政二(自民、森派、参院愛知)
宇野治(自民、伊吹派、滋賀3区)※夫人出席
関芳弘(自民、八三会、兵庫3区)
阪上善秀 (自民、江藤・亀井派、兵庫6区→宝塚市長)※夫人出席
大前繁雄(自民、山崎派、兵庫7区)※県議時代に民社党会派
山口壯(民主、政権戦略研究会?、兵庫12区)
鴻池祥肇(自民、河本派→無派閥、衆→参院兵庫)
末松信介(自民、森派、参院兵庫)
平沼赳夫(自民→無、中川派→福田派→亀井派、岡山3区)
増原義剛(自民、伊吹派、広島3区)
35 リベラルさん 2013/10/24(木) 20:12:32
中川秀直(自民、森派、広島4区)
安倍晋三(自民、森派、山口4区)
木村義雄(自民、山崎派、香川2区)
大野功統(自民、山崎派、香川3区)
山内俊夫(自民、山崎派、参院香川)
福井照(自民、丹羽・古賀派。高知1区)
山崎拓(自民、中曽根派→山崎派、福岡2区) ※元青嵐会
宮島大典(民主、宮澤派→加藤派→?、長崎4区)※本人出席
岩下栄一(自民、宮澤派→河野G、熊本1区)※本人出席
保岡興治(自民、小渕派→新進党→山崎派、鹿児島1区) ※夫人出席
 :引用終了

☆右翼の正体
URL http://www.geocities.jp/uyoku33/
引用:
右翼団体の構成員は「在日コリアン」が占めている
右翼団体の構成員の多くは「在日韓国・朝鮮人」ですが、日本名(通名)を使っているため
事件を起こすと、必ず日本人のように報道されます

右翼団体の構成員達は、愛国者を装っています

主義主張はともかく、たくさんの人々に威圧感を与える街宣車に乗り、誰が聞いても騒音にしか聞こえない音量で軍歌を流したり、犯罪を繰り返していれば、人々に主義主張を理解してもらうどころか、愛国者(保守)のイメージを落とすことを彼らは知っているのです。
36 リベラルさん 2013/10/24(木) 20:13:37
:引用終了

つまり、日本の右翼は大半が創価などの関係者によって作られた団体ということです。もちろん、本当に日本という国の事を真剣に考えている方もいますが、基本的には動かされているのが大半と言えるでしょう。左翼団体に関しても基本的な構造は同じであり、自称「右翼」や「左翼」というのは利害団体の広告屋というのが実態なのです。
37 リベラルさん 2013/10/31(木) 20:25:20
ここで少し話が横道にそれますが、自民党が考えている
憲法の改正案についての動画がありますので紹介します。

題名は、「自民党改憲案の粗悪な人権感覚」

http://www.youtube.com/watch?v=1cKaTZ6JKbc

この中で、改正案の中で書かれている、国民の基本的な
人権条項の中で問題になるのは、国連の世界人権宣言に唄われている
内容にきちんと準じた条文になつていないことです。

●国際連合 世界人権宣言


簡略版
以下は、特に若者向けにわかりやすく書き直された世界人権宣言の30条項です。

1. 誰もがみな、生まれながらにして自由であり、平等です。私たちはみな生まれながらにして自由です。私たちはみな、自分たちの考えや思想を持っています。すべての人が平等に扱われなければなりません。

2. 差別してはいけません。どんな違いがあっても、すべての人が差別を受けない権利を持っています。

3. 生命に対する権利。私たちはみな、生命に対する権利、そして自由に、安全に生きる権利を持っています。

4. 奴隷制度禁止。誰も私たちを奴隷にすることはできません。私たちは誰をも奴隷にすることはできません。

5. 拷問の禁止。 誰にも、誰かを傷つけたり、拷問する権利はありません。
38 リベラルさん 2013/10/31(木) 20:27:15
6. どこに行っても、あなたには権利があります。誰もが、あなたと同じひとりの人間です!

7. 私たちは法の下に平等です。法律は、誰に対しても平等です。私たちはみな、法律によって公平に扱われなければなりません。

8. あなたの人権は法律によって守られます。私たちが公平に扱われていないなら、法律に助けを求めることができます。

9. 不当な拘束の禁止。正当な理由なしに、誰かを刑務所に入れたり、そこにとどめたり、誰かを自分の国から追い出したりする権利は誰にもありません。

10. 裁判を受ける権利。誰かが裁判にかけられる時、それは秘密に行われるべきではありません。裁判をする人は、他の誰かに、何をすべきか指図されるべきではありません。

11. 有罪と証明されない限りは無罪。誰も事実が立証されるまでは、何かをしたことに対して責められるべきではありません。誰かが悪いことをしたと言われた時、それが真実でないなら、その人はそれを証明する権利を持っています。

39 リベラルさん 2013/10/31(木) 20:28:56
12. プライバシーの権利。誰も、誰かの評判を傷つけようとすべきではありません。正当な理由なしに、私たちの家に入ったり、手紙を開けたり、私たちや私たちの家族に迷惑をかけたりする権利は誰にもありません。

13. 居住移転の自由。誰もが自国の中のどこでも住みたいところに住み、またどこへでも行きたいところに行く権利を持っています。

14. 安全に暮らせる場所を求める権利。誰もが自国の中において迫害に怯えるなら、他の国に避難し、安全を確保する権利を持っています。

15. 国籍を持つ権利。誰もがみな特定の国に属する権利を持っています。

16. 結婚および家庭生活の自由。すべての成人した男女は、自分が求めるなら、結婚し、家庭を持つ権利があります。男性も女性も、結婚したり、結婚を解消したりする時、平等の権利を持ちます。

17. あなた自身の所有物への権利。誰もが、ものを所有したり、共有する権利を持っています。誰も、他の誰かのものを正当な理由なしに取り上げてはいけません。

40 リベラルさん 2013/10/31(木) 20:30:12
18. 思想の自由。誰もがみな、自分たちが信じたいものを信じる権利、信仰を持つ権利、また私たちが望むなら、信じるものを変える権利を持っています。

19. 自分の意見を持ち表明する自由。私たちはみな、自分で決断し、自分が考えたいように考え、自分が思ったことを言い、自分の考えを他の人たちと分かちあう権利を持っています。

20. グループを結成する自由。私たちはみな、友人と集い、自分たちの権利を守るために共に平和的に働く権利を持っています。誰も、誰かが嫌がっている時、団体に参加させることはできません。


21. 民主政治を求める権利。私たちはみな、自国の政治に参加する権利を持っています。どの成人した男女にも、自分たちの指導者を選ぶ権利が与えられるべきです。

22. 社会保障を求める権利。私たちはみな、自分で購入可能な住宅を持ち、医療、教育、そして子供の世話をする権利を持っており、もし、病気になったり、年老いた場合には、生きるのに十分なお金や、医療的な援助を受ける権利があります。

23. 労働者の権利。どの成人した男女も、仕事をし、その仕事に見合った賃金を得たり、労働組合に加入する権利を持っています。

41 リベラルさん 2013/10/31(木) 20:31:16
24. 休息を持つ権利。私たちはみな、休みを取り、休息を持つ権利を持っています。

25. 衣食住の権利。私たちはみな、十分な生活水準を持つ権利を持っています。母親、子供、年老いた人、失業中の人、心や身体に障害を持つ人はみな、保護を受ける権利を持っています。

26. 教育を受ける権利。教育は権利です。小学校は無償であるべきです。私たちは国連について学び、他の人々と互いに協調する方法を学ぶべきです。両親は子供が何を学ぶべきかを選ぶことができます。

27. 著作権。著作権とは、人の芸術的な創造物や著作を守る特別な法律です。他の人は、許可なしにそれらを複製することはできません。私たちはみな、自分なりの生き方に対する権利を持っており、芸術、科学、そして学習がもたらす素晴らしいものを楽しむ権利を持っています。

28. 自由で平等な世界。誰もがみな、私たち自身の国や世界のどこにおいても権利や自由が授けられるように、適切な秩序があるべきです。

29. 責任。私たちは、他の人々に対する務めがあります。私たちは彼らの権利や自由を守らなければなりません。

30. 誰もあなたの人権を奪うことはできません。
42 リベラルさん 2013/10/31(木) 20:35:16
上記の国連世界人権宣言に照らして
自民党の憲法改正案の問題点を
見てみよう。

自民党憲法改正案の本質

自民党の憲法改正草案が発表された。日の丸を国旗、君が代を国歌と定め、自衛隊を国防軍と位置づけるなど、従来からの主張を鮮明に打ち出している。それはそれで大きな問題なのだが、私が一番気になったのは、基本的人権を守ろうとする姿勢が大きく後退していることだ。

例えば第21条は、「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」との現行規定に「前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」という条文を追加したのだ。
 これだと権力者が「公益及び公の秩序を害する」と判断したら、表現の自由が許されなくなってしまうことになる。ファシズムもはなはだしいのだ。
43 リベラルさん 2013/10/31(木) 20:36:53
第12条にも「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない」と書かれている。
 結局、秩序優先、公益優先で、権力者の意向次第で、国民の基本的人権は制約されるというファシズム、極右の世界観が、この憲法草案の基本理念なのだ。
 いま欧州では中道右派政権が行ってきた財政引き締め、新自由主義路線への批判が大きく高まっている。2000年頃に欧州では中道左派政権が崩壊し、中道右派政権が次々に誕生した。しかし、10年間に及ぶ新自由主義が創り出した弱肉強食社会では、経済が上手く回らないということを欧州の人たちは学習したのだ。

第12条にも「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない」と書かれている。
 結局、秩序優先、公益優先で、権力者の意向次第で、国民の基本的人権は制約されるというファシズム、極右の世界観が、この憲法草案の基本理念なのだ。
 いま欧州では中道右派政権が行ってきた財政引き締め、新自由主義路線への批判が大きく高まっている。2000年頃に欧州では中道左派政権が崩壊し、中道右派政権が次々に誕生した。
44 リベラルさん 2013/10/31(木) 20:38:30
しかし、10年間に及ぶ新自由主義が創り出した弱肉強食社会では、経済が上手く回らないということを欧州の人たちは学習したのだ。

 日本も、この動きと無縁ではない。国民の圧倒的支持を得ている橋下徹大阪市長は、「君が代斉唱の際の口元チェックは行き過ぎではないか」との記者の質問に対して、「君が代は公務員の社歌だ」と開き直った。また、市職員の入れ墨をアンケート調査し、調査に応じなかった職員は、在任期間中は昇進させない方針を明らかにした。

 ただ、さすがに入れ墨問題では、人目に触れる箇所に入れ墨をしている職員を市民の目に触れない部署に配置転換させる方針を打ち出した。これまでの勢いだったら、入れ墨をしている職員は、分限免職だと言い出しかねなかったのだ。
 法令遵守の心が橋下市長の心にも芽生えたらしい。しかし、橋下市長の言動は、細かい法律を守ったとしても、やはり法律違反だと私は思う。憲法に違反しているからだ。
 もし、この自民党憲法改正草案が原案通り成立したら、橋下市長のハシズムは、何ら法律違反ではないことになってしまう。
45 リベラルさん 2013/10/31(木) 20:39:32
そうやって、日本は基本的な人権を失っていくのだ。戦争で人命が失われることは、悲惨なことだ、しかし、それ以前に、集会、結社、言論、出版などの自由が失われることは、事実上命を失うに等しい苦痛を国民に与える。
 ファシズムの時代に戻るのか否か、日本人はいま大きな分岐点に立たされているのだ。
46 リベラルさん 2013/10/31(木) 20:46:39
これを見ても自民党と言う政党は、真の自由民主党では
なく、一種のファシスト政党の体質を持っている
政党であるということだ。それであれば、はっきりと
政党名を「大日本ファシスト党」とか、「大日本保守党」
とかの名称に変更した方がよい。
「名は体を表わす」でなければならない。
47 リベラルさん 2013/10/31(木) 21:03:36
上の動画の中で、自民党案は、世界人権宣言の
精神に反するような改正案を準備し、
「日本は日本独自の文化と伝統があり、人権も
それに基づいて決められるものだとうそぶいて
いるようです。

この言い分は、ちょうど中国が国民の人権侵害を
行っていることについて、海外から批判されると
口にする反論によく似ています。

いや中国だけではない、世界の独裁国家でも
よく使われる屁理屈である。自分達権力者の
立場を正当化するためのお為ごかしである。
48 リベラルさん 2013/10/31(木) 21:16:45
近代憲法の根本的精神というものは、
統治権力者側を国民の幸福の為に
その法律に基づく権力を正しく行使させるための
ものさしであり基準である。
これが分からない奴は、政治家になるべきではない。
又、官僚・公務員になるべきではない。
政治家になるには、試験制度を導入し、憲法についての
見識をテストすべきである。
49 リベラルさん 2013/10/31(木) 22:21:56
ここの掲示板に投稿している保守派を
自認している、特に旧帝国憲法マンセーの
人たちは、国民の人権という問題について、
先ずは、自分の身に置き換えて考えてみることを
お進めする。

憲法が変更されて、国民の人権が法律で
いくらでも制限出来るようになったら
警察国家の誕生である。自分や自分の家族、子供
親友、知人等が何の根拠もなく、ただ怪しいというだけで
一警察官の判断だけで署に引っ張られて、令状も無しに逮捕
され、自白を強要され、あるいは、拷問を受け、
何日も拘留されても文句も言えないという事態に
なるのだ。
50 リベラルさん 2013/10/31(木) 22:28:03
現在でさえも、取り調べに対し、弁護士の
立ち会いも認められていないし、最長23日間も
拘留出来るのだ。代用監獄という問題もある。
日本は、民主国家と言いながら、国連から
上記の件について、刑事司法の改革を突きつけられているのである。

これ以上に、人権が憲法で制限されたらどいう結果に
なるのか、考えただけでも恐ろしい結果になることは目に
見えている。自民党の低脳政治家に憲法の改正何ぞを
任せたらトンでもないことになるのは必定だ。
51 リベラルさん 2013/11/01(金) 22:34:21
●上田秀明大使の「シャラップ」発言で、日本の人権後進国性が世界にバレた


◆またまた、高級官僚の不祥事が発覚した。今度は、官僚中の官僚といわれる超エリート外務官僚だ。人権人道担当大使の上田秀明大使(東大法学部卒、外務省入省、ハーバード大学大学院留学)である。
 国連拷問禁止委員会で会議中、出席者から「日本の刑事司法制度は自白に頼りすぎており、中世(the Middle Ages)のようだ」と批判の声が出たのに対して、「日本の人権状況は先進的だ。中世のようではない」と反論したつもりが、なんと「中世(the Middle Ages)」と「中年(middle age)」を間違えてトンチンカンな反発を示し会場からは失笑が漏れてしまった。何に対して笑われたのか気がつかない大使は、即座に怒りを爆発させて、「シャラップ(黙れ!)」と怒鳴り散らしたという。元はといえば、自らの違いが招いた失笑であったにもかかわらず、結局、最後まで勘違いしたままだったようだ。
 しかし、外交官が決して口に出してはならない「シャラップ(黙れ!)」とわめいたのは致命的だった。余程プライドを傷つけられたのが、許せなかったのであろう。冷静さを完全に失っていた。
 
52 リベラルさん 2013/11/01(金) 22:35:46
どうもこの上田秀明大使は、常日頃何かと感情を害して、「プッツン」し易い性格の持ち主で外務省内でもよく知られていたという。

◆しかし、超エリートにあり勝ちなのは、自分を冷静に客観視して見ることが不得意だということだ。他人が思っている程は偉くないのに、偉いと思い込んでいる。外交官は日本を代表して海外で活動しているだけに、日本が悪口を言われるのが許せない。
 人権問題についても、日本は世界の最先端を走っていると思い込んでいるフシがあり、上田秀明大使も同類だったのではないか。
 確かに、日本は韓国や中国のように人権を軽視しているような後進国ではない。
 日本国憲法は世界で最も進歩した法典と言われていて、「第3章 基本的人権」の条項も世界最高水準といわれている。ワイマール憲法を継受けしていると評価も高い。
 だが、現実は真逆である。世界の人権団体が人権について日本の取り組みを決して高く評価していないことがよく証明している。
 アムネスティなどは、「死刑」あるいは「死刑の執行方法」を残虐刑として禁止を勧告しているばかりか、取り調べ段階での「可視化」が後れていることもヤリ玉に上げている。
53 リベラルさん 2013/11/01(金) 22:36:50
法務省は「可視化」について検討してきたけれど、「例外扱い」をあまりにも多く認めており、実質的に見て「可視化」の名に値しない制度にしようとし画策している。
 英国で製作されているテレビドラマを見ていても、取調べ官は取調室に入室するとき、「●●警視、△△時△△分入室」などとはっきりした言葉を発している。被疑者は、必ず弁護士を横に座らせて、尋問に応じている。日本の場合は、弁護士が取調べ室に入るのは許されていない。それどころか、捜査上の秘密を守るという目的で「接見禁止」が行われている。
 さらに、拘置所が不足しているという理由で警察署の留置場が「代用監獄」として使われている。つまり。日本の場合、一旦官憲に逮捕されてしまうと被疑者は基本的人権が基本的に守られていない状況に閉じ込められてしまうのが当たり前になっている。もっと言えば、逮捕令状を発給する裁判官の基本点人権意識が劣化しており、司法警察職員が逮捕令状を請求すると無条件に出しているのが現状だという
54 リベラルさん 2013/11/01(金) 22:43:35
基本的人権に十分配慮することなく、バンバン発給しているというから恐ろしい限りだ。昭和40年代〜50年代にかけては、慎重に請求内容をチェックして、場合によっては、逮捕礼状を出さない裁判官が存在していたけれど、今日では、そんな裁判官は皆無に近い。

※日本の裁判所が警察の要求に応じて逮捕状を殆ど機械的に無条件に
 メクラ判を押して発行しているという事は、小生が当掲示板の
 旧掲示板において指摘していたが、まさしくそのことが
 上記に書かれていて興味深い。

◆上田秀明大使は、こうした事実が厳然としてあるのをまったく無視している。そして、「日本は人権尊重の国だ」と信じ切っているのであろう。大使がこの程度の認識であるから、日本維新の会の橋下徹代表(大阪市長)が、韓国の「元慰安婦」問題について発言し、国際的な大問題に発展した際に、正しい弁明すらできなかったのである。

板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」より引用
55 リベラルさん 2013/11/01(金) 22:57:29
しかし、日本でいうところの「超エリート」との華々しい経歴を
持つ官僚がこの程度の人権感覚しか持ち合わせていないとは
情けない。しかも、肩書きが人権人道担当大使なのである。
ブラックユーモアそのものである。アフリカのモーリシャスの元裁判官が
日本の刑事司法の現状について言及したら、上田大使が
「シャラップ」と言ったというのだ。当の大使は、日本の
刑事司法における被疑者等の扱いについて、世界の中でも
非常に進んだ人権先進国だと思っていたらしい。

それを遅れていると指摘され、失笑を買ったのが
余程頭に来たらしい。まさに、日本のエリートと言われている
キャリア官僚の知性の程度が恥ずかしい程に露呈した
実態である。
56 リベラルさん 2013/11/03(日) 11:38:44
グーグル=CIA? 「米国の偽善者」 ベンジャミン・フルフォード氏

「米国の偽善者」

ベンジャミン・フルフォード

米国のヒトラリー・クリントンが中国のネット検閲やグーグルへの「圧力」を非難しているが、今のアメリカに非難する資格はないだろう。グーグルは昔からネット検索を捻じ曲げたり、検閲したりしている。
例えば私のジャーナリストの友人はアメリカの911自作自演テロについてのドキュメンタリー映画(911 Eyewitness)をYOU-tubeにアップし、ヒット数が100万に達したのだが急にゼロに再設定された。人気映像ランキングに入れないように操作を行ったとしか考えられない。

私のYOU-tube映像ヒット数も常に操作されている。例えば地震兵器についての映像ヒット数が24万に達した後、急に2万まで下げられた。また外国特派員協会で911の自作自演についての記者会見があったが、これについてのレポートがグーグルによって真っ黒に塗りつぶされた。

57 リベラルさん 2013/11/03(日) 11:40:47
またグーグルは常に検索の一番上にCIAの認可を得たサイトを乗せる。そうしてCIAが好まないサイトへのリンクの数をいつも下げている。それだけではなく個人のE-mailも常に操作している。自分の目で大事なメールが消されたことを何度も見た。また肝心な人物からのメールが届かないこともある。真実を追求している人は皆同じような体験をしている。

これは中国のポルノや憎悪サイトの検閲より遥かに酷い振る舞いだ。アメリカが中国を非難したいのであれば、先ず己の襟を正す必要がある。

<転載終わり>
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 私は1日に最低でも1、2回はGoogleで検索します。多い時には20回以上検索することもよくあります。Googleはとても便利で、個人的にはYahooよりも検索エンジンとしては優れていると思っていました。

 
58 リベラルさん 2013/11/03(日) 11:42:31
ところが フルフォード氏が言われるようにネット検閲をしたり、ヒット数を勝手に操作していたとは、知りませんでした。逆に中国共産党に監視・検閲されて気の毒だと思っていたくらいです。中国は共産主義で全体主義の国だから、Googleも大変だろうなと思ってました。

 しかもGoogleがCIAの指図通りに動いているとは、かなりびっくりしました。
 『CIAが好まないサイトへのリンクの数をいつも下げている。それだけではなく個人のE-mailも常に操作している。』

 これが事実だとすると、完全なファッショです。CIAがダメだと言ったサイトのリンク数を下げているとすれば、Googleのヒット数のランキングなどは、全てではありませんが、一部は捏造されているということになります。しかも個人のE-Mailも常に操作されているとすれば、中国と同じくらいかそれ以上の全体主義だと思います。

みなさん、何にでも常に米国のCIAの影がちらついていますよ。
59 リベラルさん 2013/11/06(水) 16:57:32
『日本テレビとCIA・・・発掘された「正力ファイル」』を読む。
文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』

2010/2.13
「小沢事件」のポイントは、東京地検特捜部の「暴走」問題から、世論調査による情報操作という大新聞やテ
レビなどの駆使する方法、いわゆる情報メデ イアの政治性という問題に移りつつあるといっていいが、そこ
で、僕がもっとも興味をそそられ、最近、徹夜で熟読し、感動した書物が、『日本テレビと CIA…発掘され
た「正力ファイル」』(有馬哲夫著、新潮社、2006/10/20)だったと言っていいが、この書物を読んだことのあ
る人と読んだことの ない人とでは、新聞やテレビに対する考え方には、思想的に大きな落差が出てくると思
われる。
60 リベラルさん 2013/11/06(水) 16:58:39
それは、ネット情報に接している人とネット情報 から切断され、新聞やテレビの一方通行的な情報にしか接
していない人の、物の考え方の違いに似ているといえるかもしれない。ところで、昨夜は、日大芸術学 部の
「日芸マスコミ研究会」に呼ばれ、小さな講演会を開いたのだが、参加していただいた人たちは、ほとんどが
かなりの「ネット派」と思われ、ということは つまりほぼ全員が「東京地検特捜部」「マスコミ」に批判的で、
要するに「小沢擁護派」の人たちであって、講演会の前は、「小沢批判」の狂信的なネット右翼 が紛れ込んで
いて、場合によっては不穏な空気になるのではないかと少し心配だったのだが、心配するほどのことはなく、
和やかに、楽しく話ができたし、その 後の質疑応答やディスカッションの時間も、そしてまたその後の「飲
み会」も、とても知的で愉快な時間をすごすことが出来た。

あらためて参加してくれた方々 に感謝します。
さて、僕が、昨夜、話したことの中心は、『日本テレビとCIA…発掘された「正力ファイル」』に書かれてい
るような、米国 CIAと日本メディアの関係性という問題だった。
61 リベラルさん 2013/11/06(水) 17:00:05
主に日本テレビと読売新聞、そしてその
中心人物、正力松太郎を取り上げたのだが、別に他意はなく、 「CIA文書正力松太郎ファイル」という具体
的な証拠資料があり、陰謀論でも妄想の類でもないことが確実だったからである。おそらく他の新聞やテレビ
も大 同小異と言っていいのではなかろうか。
ともあれ、僕は、やはり、「小沢事件」は、この本に書かれているような問題、つまり、新聞やテレビに対す
る米CIAの「対日心理戦」という問題にまで立ち戻って考えなければならないと思う。
敗 戦直後の米軍による情報統制については、江藤淳の『閉ざされた言語空間』があり、ほぼ明らかになって
いるといっていいが、サンフランシスコ講和条約以後、 つまり米軍占領が終わり、名目的には日本が独立し
た後のメディアの問題は、つまり、保守合同がなり、「55年体制」が開始して以後における米CIAの「テ レ
ビによる永続的日本支配の野望」は、この書物を読まない限り、真相は分からないだろうと思う。
62 リベラルさん 2013/11/06(水) 17:01:28
テレビ放送開始後の日本の一般庶民の生活 は、映画『三丁目の夕陽』が、面白おかしく描いていたが、テレ ビの登場の目的が、実は、米CIAによる「テレビによる永遠的日本支配の野望」にあったこと は、おそら く誰も知らない。

しかし、テレビも新聞も、まつたく当てにならないと言うこと、つまりテレビも新聞も、日
本国民の方を向いていないと言うことが 分かった今回の「小沢騒動」は、一挙にその真相を、日本国民の目
前に暴露したと言っていい。
たとえば、読売・日テレは、何故、新聞テレビの 先頭に立って、熱心に、且つ終わることなく執拗に「小沢
たたき」に狂奔するのか。日テレのニュース番組「バンキシャ」のコメンテーター、元東京地検特捜部 長の 河上和雄は、「小沢不起訴」が確定したにもかかわらず、何故、性懲りもなく「小沢起訴」「小沢逮捕」を主張 するのか。
63 リベラルさん 2013/11/06(水) 17:03:44
要するに、現在、 必死になって「小沢たたき」をやっているテレビや新聞があったら、米CIAの影を疑ってみた方がいい、ということである。ちなみに読売新聞社主であり、 「テレビの父」と言われた正力松太郎 は、文字通り、米CIAの手先であり、その暗号名は「podam(ポダム)」であったことが、有馬哲夫早大教授 が、ワ シントンにある「国立第二国立公文書館」で発掘した「CIA文書正力松太郎ファイル」のなかにあ ることがわかっている。

2010/2/14

日本テレビは、正式には「日本テレビ放送網株式会社」というが、何故、「放送」ではなく「放送網」という
のか、不思議と言えば不思議であるが、実は、この「網」という言葉の中に、日本テレビの設立が、どういう 目的の元になされたのかを解く鍵が隠されている。日本テレビは、アメリカのCIA、国務省、国防省等の肝 いりで、共産主義拡大を防止することを最大目的として、韓国、日本、台湾、フィリピン等の太平洋ネツトワ ーク、そしてやがては、共産主義に対抗する世界ネットワークを築き上げるべく設立された「軍事通信網」の 一つだったということらしい。
64 リベラルさん 2013/11/06(水) 17:05:10
そうであるが故に、現在の日本テレビは、娯楽やニュース報道中心の、東京中
心のテレビ放送に特化しているにもかかわらず、いまだに「放送網」という言葉が、残っているということの ようだ。「網」とは「ネットワーク」ということであり、そのネットワークは、反共の防波堤としての韓国、 日本、台湾、フィリピンの「太平洋ネットワーク」を意味していたらしい。つまり日本テレビは、娯楽放送の 装いを取りながら、軍事的な多重通信網の役割を重要な役割として兼ねながら出発したのである。

そして同時 に、その多重通信網は、敗戦後、七年間のアメリカ軍による軍事的占領を脱し、サンフランシスコ講和条約に よって独立した日本に対して、軍事的パワーによってではなく、心理情報戦略によって再占領を実施し、占領
状態を永続的に継続することを狙っていた。心理情報戦略による日本属国化の戦略は、最近のテレビや新聞の 「検察依存」と「米国依存」の体質を見ていると、依然として機能しているといって間違いない。
65 リベラルさん 2013/11/06(水) 17:08:22
要するに、
正力松太郎によるテレビの日本への導入は、巷間、伝えられている美しい物語、いわゆる日本の通信や文化、 経済の発展のためにテレビを導入したという美談とは異なり、明らかにアメリカが、反共産主義の世界戦略の 一環として導入させようとした、つまり政策として「仕組んだもの」だったことが、「CIA文書正力松太郎 ファイル」の発見によって、実証的に証明されたと言っていい。有馬哲夫は、「CIA文書正力松太郎ファイ ル」 を読み解いた上で、「中身にいたっては、CIAが極秘に正力を支援することを作戦とし、その実施のた めの必要書類の作成を命じたり、作戦に実施許可をあた えたりしたというものだった。」と書いているが、

僕 は、やはり、このことを、批判するにせよ肯定するにせよ、少なくともこの現実を、日本国民は知っておく必 要があると考える。つまり、「正力松太郎によるテレビの導入」「街頭テレビ」「プロ野球やプロレスの中継」 「アメリカ製テレビホームドラマの放映」・・・が、我々日本国民を、反米感情を持たないように、むしろ親 米感情を持つように仕組まれていたことを知るべきである、と思う。
66 リベラルさん 2013/11/06(水) 17:11:28
そして、現実に、テレビの普及と共に、 つまり60年安保を最後に、反米的な国民運動は盛り上がらなくなっていくのである。それは、日本にはるか におくれたとはいえ、同じようにアメリカ方式のテレビを導入し、アメリカ大衆文化を娯楽として受け入れる ことを選択させられた韓国、台湾、フィリピンの、いわゆる反共の防波堤としての「太平洋ネットワーク」を
形成する各国でも同様だった。

共産主義勢力の拡大を防止すること、反米感情を押さえ込むこと、等を目的と
して導入されたテレビ、つまり日本テレビは、確実に成功したメディアといえる。有馬は次のように書いてい る。「アメリカは占領を終結させながらも、アメリカ軍を駐留させることで、日本を軍事的に再占領した。そ して、日本テレビを含めあらゆるメディアをコントロールして心理戦を遂行する体制を築くことによって、日 本を心理的に再占領した。そして最後の仕上げが保守合同による安定的な親米保守政権基盤の確立という政治 戦による再占領だった。」(『日本テレビとCIA…発掘された「正力ファイル」』P300)

(これがいわゆる、マスコミを利用した日本国民の「愚民化政策」なのだろう。)
67 リベラルさん 2013/11/06(水) 17:14:47
2010/2/16

言うまでもないことだが、僕は米国情報機関の工作活動一般を批判しているわけでも否定しているわけでもな い。多かれ少なかれ、どの国でもやっていることだろう。問題は、外国や敵国の工作機関の手先となり、日本 国民を誤った方向へ先導すべく、つまり日本の国益をそこなうべくスパイ活動をさせられている、洗脳された 日本人の存在である。戦前の日本にも「陸軍中野学校」を初めとして多くの情報工作活動に従事する日本人が
いたわけで、日本と戦火を交え、戦争に勝ち、日本を軍事的に占領したアメリカ軍が、占領中も、占領終了後 も、公然とであれ、非公然とであれ、なんらかの情報工作活動をおこなったであろうことは容易に想像がつく が、

問題は、誰が、あるいはどの組織が、あるいはまた、何を目的に活動していたかである。
68 リベラルさん 2013/11/06(水) 17:15:57
たまたま、先日、 アメリカで公開された秘密文書から、ロッキード事件におけるアメリカ側の情報公開に関して、中曽根康弘の 名前が明らかになり、中曽根が日本側高官リストから自分の名前の「揉み消し」を依頼したことが暴露され、 一部で大騒ぎになっているが、この事実からもアメリカの情報工作は、政府やマスコミの中枢にまで及んでい ることがわかるであろう。言い換えれば、中曽根は、おそらく「揉み消し」てもらう代わりに、同時に、CIAに何かを依頼され、命令されていたであろう。というわけで、中曽根のその後の政治活動も、もう一度、再 検討する必要があるだろう。

戦後政治史上の最大の大事件であったロッキード事件の主役は、実は田中角栄で はなく中曽根康弘だったらしいことは、ひそかに囁かれてはいたが、証拠がなく、うやむやにされてきたわけ
だが、具体的な証拠となる文書が見つかったことで、明らかになったといっていいだろう。同じことが、正力 松太郎にもいえる。正力も戦犯容疑で逮捕されていたが、簡単に釈放されている。
69 リベラルさん 2013/11/06(水) 17:19:11
正力が釈放された裏に、米 軍占領軍、あるいはCIAとの間に何らかの「取引」があったことは明らかであるろう。つまり、CIAが、 「心理的占領政策」を推進していく上で、「役に立つ男」「使える男」として、「メディア王」としての正力松 太郎に目をつけたであろうことは容易に想像がつくというものだ。正力は、釈放後も公職追放になっていたが、 こちらの方もあっさり解除され、読売新聞社主に帰り咲いている。

2010/2/17

アメリカは「戦犯・正力松太郎」に好意的だった。
アメリカ国立第二公文書館に残っているGHQの「正力松太郎文書」を読み解いていくと、アメリカはかなり 早い段階から、正力松太郎に対して好意的だったようだ、と有馬哲夫は書いている。それは、アメリカ側が、 読売新聞の社主としてのショウリキ 郎だけではなくて、それ以前に思想警察として警視庁に勤務し、共産主義者 や無政府主義者を厳しく取り締まり、弾圧を繰り返してきた正力松太郎の前歴に深い関心を持っていたからだ ろう。つまり、アメリカが戦後の占領政策を進めていく上で、つまり日本人への洗脳工作を進めていく上で、 「使える人材」として正力松太郎を評価していたということだ
70 リベラルさん 2013/11/06(水) 17:20:15
したがって、正力松太郎は、戦犯として逮捕 されていたが、GHQ諜報部のチャールズ・ウイロビー等の目的は、むしろ、戦犯として起訴することではな く、正力松太郎から日本の共産主義者たちの情報を聞き出すことにあった。そもそも正力松太郎の戦犯容疑と は何だったのだろうか。有馬は、調書資料等から推測して次の五点を挙げている。

①警視庁時代に共産主義者や無政府主義者などを弾圧した。
②新聞を用いて三国同盟を支持するプロパガンダを広めた。
③真珠湾攻撃の直前に記者に現地に電話取材をさせ、その情報を軍に通知した。
④大政翼賛会など戦争遂行に協力したいくつかの団体の設立委員会のメンバーだった。
⑤1943年6月に内閣情報局参与に就任した。
71 リベラルさん 2013/11/06(水) 17:21:45
しかし、これら五点の戦犯容疑に関して、取調べに当った諜報部の結論は、「被告に対する告発は戦時中のプ ロパガンダを誇張したもので、思想的、政治的な性質を帯びており、具体的証拠によって裏付けられたもので はない。明らかなのは、被告が政府の厳しい統制に屈せざるを得ない大新聞の社長であったという事実だけで ある。」(「正力松太郎調書」)というものであった。

つまり、正力松太郎に対するこの告発は、読売争議の組 合側の人間、鈴木東民等の告発にもとづくものだったらしいが、調書を作成した諜報部の将校たちは、組合側 の告発をまったく信用していない。むしろ、組合側の告発を「戦時中のプロパガンダを誇張したもの」と看做 し、相手にしていない。国際軍事裁判所でも、判事によるわずか二回の取調べの後、「非公式に放免」されて
いる。この事実は、何を意味するのか。有馬哲夫は、こう書いている。GHQ諜報部のチャールズ・ウイロビ ーについて。 ウィロビーが正力や児玉などの戦犯容疑者への尋問のあと何を要求したかは明らかである。
72 リベラルさん 2013/11/06(水) 17:23:21
それは諜報部の ジヤック・キャノン中佐が鹿地亘を一年にわたって監禁し、アメリカのスパイになることを強要した事件から も察しがつく。

かくして正力は、GHQとCIAの手先となり、コードネームまで与えられることになり、まず手始めに取り 組んだ工作が、民間テレビとしては最初のテレビ局、日本テレビ創設であったが、日本テレビは、文字通り、 正力松太郎とCIAを中心とする米国人脈と米国資金による合作である。従って、日本テレビが、未だに米国 情報機関の影響下にあり、親米的で、従米的であるのは、その創設の由来を探るまでもなく明らかである。

2010/2/18
「日本テレビ」を創った「ジャパン・ロビー」の正体

「日本テレビ」創設にかかわった人物は、CIA関係者を筆頭に実に多岐にわたっているが、その中に、あま
り一般的には馴染みはないかもしれないが、「ジャパン・ロビー」と言われる米国人グループが存在したこと が知られている。では、その「ジャパン・ロビー」とは、いったい、何ものなのか。その中核の人物は、誰なのか。
73 リベラルさん 2013/11/06(水) 17:25:06
戦前、約10年間、駐日アメリカ大使を務めたジョセフ・グルーが中心人物と言われ、ほかのメンバー は、グルーの右腕・ユージン・H・ドゥマン、あるいはグルーより前の駐日大使ウイリアムR・キャッスル、 『ニューズウィーク』の海外レポーターのハリー・カーン…という人たちで、彼等は、戦前からの知日派で、 長期の日本滞在を通じて日本の財閥や政治家、官僚に人脈を築くと同時に、アメリカの財界や政界、CIAに も影響力を持ち、戦後になると日本占領政策を左右するほどの力を持っていた。

占領が終わった後も、吉田茂 以後、影のキングメーカーとして日本政界に君臨し、政治的に大きな影響力を持つていたが、しかし実態はあ くまでも民間人のグループであり、反共を旗印とする一種のシンクタンク的なボランティア・グループだった。 彼らの目的は、戦前から一貫して、日本の共産主義化を防ぎ、日本を共産主義の防波堤とすることだった。従
って、日本の満州進出にも反対ではなかったし、むしろ日本の満州建国が共産主義の膨張を満州で防止してい たが故に、日本の海外膨張政策を擁護していた。
74 リベラルさん 2013/11/06(水) 17:27:41
つまり、彼等は、戦前から熱心に日米宥和を説き、開戦後も、
早期停戦へ向けて様々な工作活動を、アメリカ政府に対して働きかけていた。要するに、日本への無知から日 米開戦を決意し、原爆を投下したルーズベルト、トルーマン等の報復的な対日政策に反対していた。マッカー サーを中心とする日本占領政策の中心勢力GHQグループとは、その思想を若干、異にしていたのである

言 い換えれば、彼等は、天皇擁護派であり、「マッカーサーに圧力をかけ、彼に『逆コース』をとらせた政策集団」(有馬哲夫『日本テレビとCIA』P73)であり、もともと彼等は、日米開戦にも、公職追放や財閥解体に も反対だったのである。つまり聖彼らの中心思想は、反共産主義であり、その政策は共産主義封じ込めであっ た。彼等が「日本テレビ」創設に熱心に協力したのは、日本テレビを通じて、日本国民に対して反共産主義の 「対日心理戦」を仕掛けるためであった。しかし、彼らの究極の目的はアメリカの国益であり、アメリカの安全と平和であり、日本のそれではなかった。つまり、日本を、アメリカの国益と安全を守るための防波堤にす ることが、彼らの最終目的だった。
75 リベラルさん 2013/11/06(水) 17:28:47
従って、彼等は、自分たちに不利益になることや安全が危機に瀕すること になれば、たちどころに、それを排除し、弾圧するべくあらゆる人脈や資金を駆使し、工作活動をすることに
なる。おそらく、「政権交代」前後に起きた二度の「小沢事件」なるものは、彼らが危機感を強く抱いたが故 に起こされた事件だったろう。日本国民の眼に、「検察の暴走」と「マスコミのリーク報道」が明らかになっ た今回の「小沢事件」は、同時に検察もマスコミも、未だに彼らの影響下にあることを示したと言わなければ ならない。
76 リベラルさん 2013/11/06(水) 17:42:46
日本の保守派は、マスコミと一緒になって
「小沢憎し」とばかりに、まるで池に落ちた犬を
叩くようにして、小沢一郎を貶めていたが
裏には、こういう米国の思惑があり、
それに乗せられて、民主党に政権が移るのを
妨害したということになる。

民主党に政権が移るのが善か悪かは別にして
米国の陰謀の片棒を担いだ、マスコミ及び検察は
確信犯なのか知らずして踊らされたのか
知らないが、誠に国民にとっては迷惑な話である。

何の為の選挙なのか、全く国民をバカにした話である。
これに自民党が絡んでいたのかも知れない。
77 リベラルさん 2013/11/06(水) 17:47:45
漆間巌官房副長官

「西松建設の献金事件で(東京地検が)自民党の方までやることはないと思う」
・・・って、なんであんたが、そんな事を断言できるんですか?
東京地検がもし、まともなら、自民党に及ばない方がおかしいだろう。
自民党の長期政権で、日本の三権分立までも腐食してしまっていることになる。

漆間の発言は、「僕が裏で手引きしましたから、自民党には類が及ばないように東京地検に念を押しておきました。」・・・って白状しました。

この男は、元警察官僚とのことだ。
78 リベラルさん 2013/11/06(水) 18:38:45
そして、この日本の保守党と言われている
「自由民主党」(名ばかり)のバックには、CIAだけではなく、
韓国の宗教教団の「世界基督教統一神霊教会」略称「統一教会」
も絡んでいる。これらも、反共ということを旗印にして
協力し合い、統一教会が反社会的な組織であることを
知りながら手を結んでいる。

これらの教団は、霊的に見れば明らかに邪宗・邪教であり、
反共が旗印なら、悪魔とでも手を結ぶと言う節操のなさである。
選挙の時にも統一教会の信者の手を借りていた。

いくら政治の世界が「魑魅魍魎」(ちみもうりょう)と呼ぶ
の暗躍する世界だとしてもひどすぎやしないか。
79 リベラルさん 2013/11/08(金) 22:24:16
最近の保守派の論壇は、やれ国体だ、皇国だ、
国家の品格だと戦前の再来を思わせるような
論調がかまびすしいが、戦後の政界の自堕落ぶりを
見ていると、こういう言葉がいかに空虚であるかが
よくわかる。よくもまあ恥ずかしくないものだ。

日本人の、いや、人間の真の姿も、そして、日本が
神国であるという真の意味も知らずに、
政治を一人前の顔して司っているつもりなのだろう。
魑魅魍魎の世界に身をおきながら、言う事だけは
尤もらしいことをほざく。官僚に急所を握られて
愛撫されながらいい気持ちになっているのか。
国会答弁も官僚の作文の棒読みでありながら
一丁前の政治家のつもりなのだ。
80 リベラルさん 2013/11/08(金) 22:33:26
右翼というのは、宮台 真司が述べていたが
戦前と戦後は、中身が変化しているという。
戦前は、右翼というのは反国家主義であり、
反権威主義であった。北一輝なんかは
その典型である。

北 一輝(きた いっき、本名:北 輝次郎(きた てるじろう)、1883年(明治16年)4月3日 - 1937年(昭和12年)8月19日)は、戦前の日本の思想家、社会運動家、国家社会主義者。
明治維新の本義は民主主義にあると主張し、明治憲法における天皇制を激しく批判した。
すなわち、天皇の国民ではなく、国民の天皇であるとした。国家体制は、基本的人権が尊重され、言論の自由が保証され、華族や貴族院に見られる階級制度は本来存在せず、また、男女平等社会、男女共同政治参画社会など、これらが明治維新の本質ではなかったのかとして、再度、この達成に向け『維新革命』『国家改造』が必要であると自著で主張した。
81 リベラルさん 2013/11/08(金) 22:42:14
内務省は、北の考えを”危険思想”とした。後に、北に直接の関与はないが、この主張等に感化された若手将校たちによる二・二六事件で、1937年(昭和12年)8月14日、北は民間人だが、特設軍法会議(一審制)にかけられ、非公開・弁護人なし・上告不可のもと、理論的指導者の内の一人として死刑判決を受け、5日後、銃殺刑に処された。

これを見ると、現在の右翼の主張よりもはるかに、現在の憲法の
精神に近い。日本にとっての明治維新の精神というもの、意義は
現在のように、万民平等、国民主権、貴族だ・華族だ等の
階級は無しにするはずであったはずだ。

北一輝は、維新後の現状を見て、これでは何の為の維新で
あったのかと落胆したのだろう。
士農工商の代わりに、華族・貴族等の階級制度を
置き換えたに過ぎない。
82 リベラルさん 2013/11/08(金) 22:53:12
戦後の保守は、権力の片棒を担ぎ、岸信介のように
米国にしっぽを振り、天皇の権威を悪用しようと
企てているのである。戦後の政界のリーダー達は
ひたすら米国の飼い犬と化し、日本国民の為の
政治であるべきなのを米国の要請に応える
ことばかりを優先し、あるいは、先取りして
米国の国益に奉仕する姿ばかりが目立つ。

確かに敗戦による戦後の疲弊した日本は
米国の大きな恩恵を受けた。しかしながら
日本には日本の主張があるはずであり、
特に日本の伝統・文化を大事に思う保守であるの
ならば、譲るべきでない部分もあるべきだろう。
83 リベラルさん 2013/11/27(水) 23:37:08
●アメリカのファシズム化

2001年のアメリカの9.11テロ事件以降、
アメリカのファシズム化が着々と進行しているようだ。
9.11テロ事件はアメリカの自作自演であり、
これを口実にして、テロ対策の名のもとに
米国民の自由を奪い、警察国家としてファシズムへの
道を歩み始めた。

近年の情報のコンピューター化に伴い、多量の
情報処理が可能になった。これは国民のあらゆる情報
の管理に絶大な能力を発揮する。権力者にとっては
これを活用しない手はないわけである。
人間の権力欲には際限がない。権力と金を手に入れて
自分達の野望を実現しようというわけだ。
84 リベラルさん 2013/11/27(水) 23:48:24
日本の戦後の政治は、米国の手のひらの上で
行われて来た。アメリカのファシズム化に
手を貸し、日本においてもアメリカ同様に
ファシズム化を目論んでいる自民党の
岸信介を先祖とする保守派の積年の願いが
適いそうで、それを実現させる為の布石が
「特定秘密保護法案」、「日本版国家安全保障局」
の設置法案である。

これらの法案成立を急がせているのは、米国であり
その手先のCIAである。共謀罪の成立には失敗したが
今度は何が何でも、野党の修正案を受け入れても
とにかく成立させたいのである。一旦成立させれば
後は、運用でどうにでもなると踏んでいるようだ。
今後の日本は、米国と三位一体でファシズム化、警察国家への
道を歩む事になるだろう。
85 リベラルさん 2013/11/27(水) 23:58:32
戦後ようやく、例え、与えられた民主主義
であったとしても、60数年間曲がりなりにも
言論の自由や思想の自由は何とか守られて来た。
しかし、今後はそうはいかないだろう。
中国のようにネット規制が蔓延しだすだろう。
なんで投稿やブログ、ツィッター等が削除や規制されたか理由も明らかに
されずに、規制の網をかけられることになることが予想される。

米国のファシズム化についてはネットで検索すれば
いろいろとヒットする。

ファシズム化が進む米国では支配層に都合の悪い情報、人間を排除する目的で監視強化を進めているが、インターネット上に流れる情報の入手を合法化するCISPAを下院が可決
86 リベラルさん 2013/11/28(木) 00:00:11
アメリカの下院は4月26日、CISPA(サイバー情報共有保護法)を可決した。この法律はインターネットの監視を強化、事実上、あらゆる情報をアメリカのDHS(国土安全保障省)が入手できるようにすることが目的の法律で、昨年11月に共和党のマイケル・ロジャーズ下院議員が111名の議員と提出していた。今回の議決で賛成したのは共和党議員206名と民主党議員42名(248名)、反対は共和党28名、民主党140名(168名)、棄権は共和党7名と民主党8名(15名)。アメリカの下院はファシストが多数派を占めているようだ。

 もっとも、すでにアメリカの情報機関はインターネット上を飛び交う情報を全て監視、記録、分析するシステムを築き上げている。このことは本ブログで何度も書いてきた。

 何しろ、コンピュータが普及する前から反戦/平和運動を監視するためにFBIは「COINTELPRO」、CIAは「MHケイアス」という監視プロジェクトを実行している。アメリカの支配層は庶民の反乱を恐れているのだろう。

87 リベラルさん 2013/11/28(木) 00:01:46
監視するためにコンピュータが中心的な役割を果たすようになるのは1970年代に入ってから。1970年代の初めに通信衛星が打ち上げられると、通信内容を自動的に傍受するシステムが動き始めている。これがECHELON。おそらく、この極秘監視システムを最初に暴露したのはイギリスのジャーナリスト、ダンカン・キャンベルである。

このシステムを動かしているのはアメリカとイギリスの電子情報機関、つまりNSAとGCHQ。この2カ国はUKUSA(ユクザ)という連合体を作り、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの機関を従えて情報活動を続けている。日本はこの5カ国の周辺にいる「協力国」のひとつだ。

 言うまでもなく、ECHELONなどで集めた情報を蓄積、分析するシステムも開発されている。1970年代の後半に登場したPROMISもそうしたシステムのひとつ。このシステムはINSLAWという民間企業によって開発されたのだが、あまりに優秀だったことからロナルド・レーガン政権の司法省は「横領」(破産裁判所や連邦地裁、あるいは下院司法委員会がそのように認定したが、控訴審で逆転判決)している。

 
88 リベラルさん 2013/11/28(木) 00:03:10
司法省が横領したという判決が出た・・・大きなニュースだと思うのだが、日本で報道されたという話は寡聞にして知らない。その当時、アメリカの日本大使館に一等書記官として勤務していた原田明夫もPROMISに注目、実際には部下の敷田稔がINSLAWと接触、法務総合研究所は1979年と80年、2度にわたって概説資料と研究報告の翻訳を『研究部資料』として公表した。後に原田は法務省刑事局長として「組織的犯罪対策法(盗聴法)」の法制化を進めている。

 一方、アメリカでは、国防総省のDARPA(国防高等研究計画局)を中心にして国民を監視、追跡するシステムを開発してきた。例えば、学歴、銀行口座の内容、ATMの利用記録、投薬記録、運転免許証のデータ、航空券の購入記録、住宅ローンの支払い内容、電子メールに関する記録、インターネットでアクセスしたサイトに関する記録、クレジット・カードのデータなどを収拾、分析するだけでなく、GPSなどで行動を追跡、最近では顔を識別するシステムが進歩し、顔写真があれば監視カメラを利用してターゲットがどこにいるかを調べることが可能になっている。
89 リベラルさん 2013/11/28(木) 00:04:18
最近ではTwitterやFacebookもターゲットだ。
それだけでなく、スーパー・コンピュータを使って「潜在的テロリスト」を見つけるためのシステムを開発しているという。膨大な量のデータ、例えばどのような傾向の本を買い、借りるのか、どのようなタイプの音楽を聞くのか、どのような絵画を好むのか、どのようなドラマを見るのか、あるいは交友関係はどうなっているのかなどを調べ、分析ようというわけである。

 要するに、支配層にとって都合の悪い人間、あるいはそうした種類のおとなになりそうな子どもを見つけ出そうというわけだが、その前に支配層が望む人間を作る仕組みも存在している。「教育」だ。石原某や橋下某が実行している政策は、より効率的に教育/洗脳することにある。教育を洗脳に使うのは、「優生学」やプロパガンダと同様、ギリシャ時代から続く手法らしい。
90 リベラルさん 2013/11/28(木) 00:05:21
こうした監視システムを合法化するのがCISPAを持ち出した理由なのだろう。当然のことながら、議案に賛成した議員もターゲットになる。議員であろうと官僚であろうと大企業の経営者であろうと学者であろうと記者であろうと、誰でも支配層にとって目障りな人間は潰されることになりそうだ。インターネットにおけるアメリカ企業の重要度を考えれば、ターゲットは勿論、全世界に及ぶ。
91 リベラルさん 2013/11/28(木) 00:24:03
米国の要請に従い、日本では電車の中でさえも
不審物を見つけたら車掌に届け出ろとか
テロ対策を口実にした米国の猿真似に
従って右往左往している。マスコミも忠実に
習って、裏に隠されている陰謀に深く
切り込んだ報道や取材を試みようとはしない。
石井紘基議員のような骨のある人間は
闇の勢力によって消される世の中だ。

永く政権の座にありたければ、
米国の意向には逆らえないという訳だ。
これが現在の日本の政治の現実である。
保守だ民族派だとかの強がりは
この現実の前にはクソの役にも立たない。
92 リベラルさん 2013/11/30(土) 19:07:02
米国が日本に毎年突き付けて来た「年次改革要望書」
は日本の政治における「学習指導要領」ならぬ
「政治指導要領」である。文部省発行の義務教育に
おける「学習指導要領」と同じで、教科書作成の
ベースになるものであり、教師の指導の虎の巻なのだ。

それと同じで、「年次改革要望書」は自民党の
政治の虎の巻である。これがあれば、自分達が
どのような政策をとれば良いかが全て書いてある。
日本の国益に沿ったものでないのは当然である。
米国の植民地である我が日本は、米国の要望通りに
振る舞う事が当然のシナリオとして最初から
義務づけられている。これを無視すれば
当然にペナルティを課せられる。

その義務違反の政権は失脚させられる。
民主党の鳩山政権はその良い例である。
小沢一郎もその例に洩れない。
93 リベラルさん 2013/11/30(土) 20:03:03
●エセ保守に騙されるな!特定秘密保護法案は国際基準を無視した世界最悪の悪法!米元高官「日本はなぜ国際基準から逸脱するのか」

*各国の情報漏洩の定義

11月26日の衆議院特別委員会で強制可決された特定秘密保護法案ですが、この法案を警戒している方が世界規模でドンドン増えています。
米国の国防総省や国家安全保障会議(NSC)の高官を務めたモートン・ハルペリン氏は「秘密指定が解けた後に廃棄されれば『情報の所有者は国民』の原則に反する。日本はなぜ国際基準から逸脱するのか、政府は国会採決の前に説明しなければならない。民主主義社会の義務だ」とコメント。国連人権理事会も批判声明を発表し、世界各国の大手メディアでも「特定秘密保護法案の存在が違法では?」と疑問を述べています。

特定秘密保護法案は国際的な基準である「ツワネ原則」に違反しており、その部分を訂正しない限りは、日本国憲法のみならず、世界的に見ても違法状態であると言えるでしょう。
94 リベラルさん 2013/11/30(土) 20:07:36
適切な管理をするための監視機関創設、民間人の処罰禁止、情報開示期間の明記、情報破棄の禁止、告発者の保護は最低条件ですが、特定秘密保護法案はいずれも守っていません。
ハッキリ言って、特定秘密保護法案は戦前に国内の言論を弾圧した治安維持法に匹敵するような悪法です。
しかも、特定秘密保護法案には外国人への処罰などは明記されていないため、外国人スパイなどへの罰則は緩々状態。日本国民には情報を教えないが、外国人に対しては今まで通りとなっているわけで、こんな法律では国外への情報漏洩を防ぐことは一生できません。

☆【秘密保護法案、国際基準を逸脱】米政府元高官ハルペリン氏  秘密多いと管理困難に

引用:
米国の核戦略の専門家で国防総省や国家安全保障会議(NSC)の高官を務めたモートン・ハルペリン氏(75)は日本の特定秘密保護法案について、政府の裁量が広すぎ、知る権利と秘密保護のバランスを定めた国際基準を逸脱していると批判した。過剰な秘密指定は政府自体も管理が困難になると指摘した。(ニューヨーク共同=沢康臣)
95 リベラルさん 2013/11/30(土) 20:09:13
―法案の問題は。
 「世界の基本原則では、政府が持つ情報はその国の市民のものだ。安全保障など特別な目的で情報の秘匿は可能だが、非常に狭く精密な限定をかけねばならない」
 「運用には司法の監視が必要で、開示による公益が勝る場合は秘密にできないという決まりも要る。法案にそれらの規定が全くない。秘密指定が解けた後に廃棄されれば『情報の所有者は国民』の原則に反する」
 ―これらの考えは今年6月公表の「国家安全保障と情報への権利に関する国際原則(ツワネ原則)」でも規定された。
 「日本はなぜ国際基準から逸脱するのか、政府は国会採決の前に説明しなければならない。民主主義社会の義務だ」
:引用終了

96 リベラルさん 2013/11/30(土) 20:10:18
☆国連、秘密保護法案に「重大な懸念」 人権高等弁務官事務所
URL http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2204C_S3A121C1PP8000/
引用:
【ジュネーブ=原克彦】国連人権高等弁務官事務所は22日、言論の自由と健康の権利を担当する2人の特別報告者が日本の特定秘密保護法案に「重大な懸念」を表明したと発表した。特別報告者は日本政府に法案についての詳しい情報を提供するよう求めたという。

 言論の自由を担当するラルー特別報告者は「法案は秘密の対象をとても幅広くて曖昧なものにするだけでなく、告発者や秘密について報道するジャーナリストへの脅威も含んでいる」と指摘。特に情報漏洩への罰則に関しては、政府など公的機関の不正や不法行為の告発は法的措置の対象外にすべきだと主張している。
:引用終了
97 リベラルさん 2013/11/30(土) 20:11:47
☆【秘密保護法案】 「世界の潮流に背く」 ツワネ原則に注目集まる

引用:
 ツワネ原則の正式名称は「国家安全保障と情報への権利に関する国際原則」。安全保障や人権の専門家ら70カ国500人以上が、2年間にわたる計14回の会議を経て、今年6月に南アフリカ・ツワネで発表した。
 国家には秘匿すべき情報があることを前提に50項目で構成されており、秘密保持の在り方や人権とのバランスを具体的に規定している。

 ツワネ原則は、秘密の範囲や指定期間を「防衛計画、兵器開発、情報機関で使われる情報源など狭い分野で合法的に情報を制限できる」「必要な期間に限るべきであり、無制限であってはならない。最長期間は法律で定めるべきだ」としている。

 法案では、特定秘密の対象は防衛、外交、スパイ活動防止、テロ活動防止の4分野。条文は抽象的で「その他」との文言も多数あり、拡大解釈される恐れがある。上限5年の指定期間は延長可能。与野党の修正協議では「最長60年」としながら、7項目の例外もあるとしている。
 
98 リベラルさん 2013/11/30(土) 20:13:20
衆院国家安全保障特別委員会の参考人質疑で、ツワネ原則を取り上げた上智大の田島泰彦(たじま・やすひこ)教授は「国の安全を著しく脅かす必要最小限度の情報を特定秘密とすべきだ。法案は全く違う方向であり、秘密が際限なく広がる恐れがある」と話す。

処罰対象でも違いは明白だ。ツワネ原則では「ジャーナリストや市民は秘密を受け取ったり、公開したりすることで処罰されるべきではない」と明記しているが、法案では公務員以外も最高懲役10年が科され、漏えいの共謀、教唆、扇動も罰せられる。
:引用終了
99 リベラルさん 2013/11/30(土) 20:14:24
☆秘密保護法案:検討過程「真っ黒塗り」 情報公開請求に

政府が立案を進めている特定秘密保護法案の検討過程について、毎日新聞が関係省庁に情報公開請求をしたところ、法案の内容に触れる部分は「不当に国民の間に混乱を生じさせる恐れがある」として、ほとんどが黒塗りだった。官僚がどう法案を練り上げたかのプロセスが秘密にされており、主権者である国民が法案について十分に知り、深く議論することが難しい状況になっている。

 情報公開請求は、法案を担当する内閣情報調査室(内調)のほか、防衛、外務両省や警察庁、内閣法制局など関係する13の政府組織に対して行った。

 その結果、文書はそれぞれ開示されたものの、見出しなど一部を除き、法案の素案や法案の内容を解説した部分は全て黒塗りにされ、1ページ全部が真っ黒に塗りつぶされた文書も数多くあった。
100 リベラルさん 2013/11/30(土) 20:15:58
不開示について内調は「公にすることにより、国民の間に未成熟な情報に基づく混乱を不当に生じさせる恐れがある」ことを第一の理由とし、他省庁も同様だった。これは情報公開法に定められた不開示理由の一つで、特定秘密保護法案以外でも国会提出前の法案については同様の扱いがなされている。
:引用終了

特定秘密保護法案という物を調べてみると、似たような法案は小泉政権時代にアメリカから送られて来た年次改革要望書にも書かれていました。これはかつての共謀罪などとセットで運用する予定だったようですが、共謀罪が失敗したことから、そのまま見送り状態になります。それから10年ほどの歳月が経過してから、安倍政権がそれを更に強化して、特定秘密保護法案として復活させてしまったのです。

ちなみに、安部首相の支持者らは「特定秘密保護法案で朝鮮と中国を追い出せる」とか言っていますが、肝心の中国や朝鮮はこの法案に抗議も何もしていません。
101 リベラルさん 2013/11/30(土) 20:17:15
特定秘密保護法案に抗議や反対している方が多い国は欧米ばかりで、中国や朝鮮からは全くと言っていいほど反対の声が無いのです。
そもそも、上記で説明したように、外国人への罰則などは明記されていないのだから、彼らにはあまり脅威ではないのでしょう。

安部首相や自民党を支持しているエセ保守はいい加減に目を覚ますべきです。
安倍政権は外国人移民の受け入れ、外国人への免税処置、外国人ビザの緩和を既に政策と決定しており、この後には学校や水道水局の民営化なども控えています。日本人に対しては増税、年金削減、保険料増額、TPP、原発推進のような滅茶苦茶な政策をしているわけで、何処をどう見ても、安倍政権の方が日本をぶち壊している売国奴であり、急進的な過激左翼と同じです。

特定秘密保護法案はTPP(環太平洋連携協定)も含むと自民党議員が明言していたわけで、特定秘密保護法案の先には、国家主権を失って、アメリカや多国籍企業に管理された日本があります。ここで何としても止めなければ、日本という国は永遠に国家主権を失うことになるかもしれません・・・。
102 リベラルさん 2013/11/30(土) 20:18:54
☆安倍政権が「特定秘密保護法案」「日本版NSC設置法案」成立を急いだ本当の理由

引用:
1月26日、衆議院本会議で「特定秘密保護法案」が自民、公明、みんなの党の3党によって強行採決された。審議が不十分とする野党民主党ほかや、法案には同調していたが審議時間をもっととるべきと主張していた日本維新の会の申し入れを振り切ってまで、強行した理由は何なのか? ここに極めて危険な安倍政権の保守主義があらわになった。

創生「日本」での不可解な演説
 それを象徴するのが、26日の安倍首相の動静だ。午前に開かれた衆議院の特別委員会を強行突破した後、夜の衆議院本会議までの合間を縫って、自身が会長を務める超党派議連「創生『日本』」の会合に参加。そこで安倍首相は「誇りある日本を取り戻す」とぶち上げたのだ。

〜省略〜

安倍首相悲願の憲法改正の布石に
 11月27日には日本版NSC設置法案が、参院本会議で自民党、公明党の与党と民主党、みんなの党、日本維新の会、新党改革の賛成多数で可決、成立。12月4日に発足することが決定した。日本版NSCの運営が本格化してくれば、当然その中では日米の安全保障問題も主要なテーマとして扱われる。
103 リベラルさん 2013/11/30(土) 20:23:08
しかも日本版NSCは議事録の作成が義務付けられていないため、政策決定過程が非公開になる恐れもある。集団的自衛権行使などを巡る米国とのやり取りは特定秘密保護法によって秘匿され、公の場で議論されないまま、なし崩し的に日本の安全保障の道筋が決まっていくことも懸念されるのだ。
日本版NSCは政府が12月中に取りまとめる「国家安保戦略」や「新防衛大綱」を実質的に決定する役割も担う。この重要な報告書を取りまとめていくためにも、それまでに「特定秘密保護法案」と「日本版NSC設置法案」をセットで成立させておきたかったともみてとれる。
:引用終了

いよいよ、似非保守政治家の正体があらわになりつつある。
愚民化された日本人が選んだ政党の政治家なので
諦めるしか手はないのか。戦前と同じことを繰り返す
愚かな政治は世界の笑い者になるだろう。
104 SANAさん 2013/11/30(土) 20:26:30
Re:92
鳩山政権はどうやって失脚させられたのでしょうか?
105 リベラルさん 2013/11/30(土) 22:10:31
●特定秘密保護法案の成立を急ぐ理由は「TPP」にあった?
週プレNEWS 11月27日(水)10時0分配信

26日、衆議院の特別委員会で強行的に採決が行なわれた「特定秘密保護法案」。これは行政機関が指定した「特定秘密」を漏らしたり、知ろうとした人に対し重罰を科すことが可能になる法案だが、安倍政権はなぜここまで成立を急いでいるのか?

その背後にはアメリカ政府の意向があると経済産業省のキャリア官僚、T氏が証言する。

「結論から先に言うと、TPPです。実は、特定秘密保護法の成立に対するアメリカからの圧力は以前からありました。特に9・11テロ以降は圧力の強さも頻度も徐々に増していた。では、なぜ10年以上も実現しなかったものが今になって突然動きだしたのか? それはアメリカ側にとって利益があり、日本側には不利益しかないTPPの実態を隠し通したいアメリカが、日本への圧力レベルを格段に上げてきたからです。
106 リベラルさん 2013/11/30(土) 22:11:58
アメリカはTPP交渉を年内か来年の早いうちに妥結するべく必死です。そんな大詰めの段階で、情報管理がグダグダな日本から機密が漏れてご破算になってはたまらない。だから特定秘密保護法案の成立を急がせたいのです。表向きは安全保障やテロ防止のためだという日本国民が納得しやすい体裁にしておいて……」

これだけでも十分に衝撃的な内容だが、アメリカの狙いはTPP交渉の妥結だけではないようだ。外務省のキャリア官僚、S氏がつけ加える。

「TPP交渉は、話し合いに参加できる各国の担当者数が最小限に制限されていることはご存じだと思います。日本も、最近まで担当大臣さえ踏み込んだ内容を知らされていなかった。
重要なのはその理由です。機密にアクセスできる人間の数を少なくすれば情報漏洩のリスクが減るからだと納得しがちなのですが、アメリカはそんな詰めの甘い戦略は立てません。どんなに人数を減らしたって、TPPの内容がアメリカにとってのみ有利で自国に不利であれば、愛国心をもつ誰かしらが実態を暴露すると想定するのが当たり前です。
107 リベラルさん 2013/11/30(土) 22:13:06
アメリカの狙いは、情報にアクセスできる担当者全員の“弱み”をCIA(米中央情報局)やNSA(米国家安全保障局)といった情報機関に徹底調査させ、脅しによって機密漏洩を確実に防ぐことなのです。“弱み”とは、人によってカネや女や家族や出世欲や汚職などさまざまです。それらを調べ上げ、脅しの材料となる物証も確保するには時間も人手もかかる。だから調査対象となる人数を減らしたい。このように機密保全と他国への支配力強化を同時に達成できる手法を、アメリカは特定秘密保護法でもやろうとしているのです」

“弱み”で脅すことが他国への支配力強化になるとは、どういうことか? S氏が続ける。

「特定秘密保護法案が成立すれば、日本の政治家は自分たちにとって都合のいいように法を拡大解釈して運用するに決まっている。例えば、汚職などの不正行為や支持母体への利益誘導などを外交やテロ防止と強引に関連づけて特定秘密として隠蔽しそうですよね。そういった秘密は政治家の“弱み”そのものですから、アメリカが握れば今以上に日本を支配することが可能になる。
108 リベラルさん 2013/11/30(土) 22:14:09
もうひとつ重要なのは、脅しのネタになる秘密は、誰かに漏洩された瞬間に無価値化してしまうということです。だから国家公務員に対する罰則を強化し、さらに特定秘密にアクセスできる人数を減らして全員の“弱み”を握って、機密漏洩を徹底的に防ごうとしているのだと思います」

こうした証言を、信憑性の低い陰謀説だと感じる人も多いかもしれない。しかし、元CIA職員のスノーデン氏が暴露したように、アメリカのいきすぎた諜報活動の実態は世界中の人が知るところ。“情報”が世界を動かしている現在、特定秘密保護法は権力者によって都合よく利用されかねない危険な法律だ。
109 リベラルさん 2013/11/30(土) 22:29:38
SANAさんへ

ビジネスジャーナルより引用

●民主党は、年次改革要望書廃止に反発したアメリカに潰された!?

民主党政権は、米国からの命令を聞かなかったために潰された――こう主張する衝撃的な新書が出版された。その新書のタイトルは『民主党大崩壊! 国民を欺き続けた1000日』(双葉社新書)。著者は2012年8月、民主党の消費税増税法案に反対し、離党した小泉俊明・衆議院議員(元民主党副幹事長、減税日本幹事長 茨城3区)だ。鳩山由紀夫元首相の側近としても知られ、与野党に幅広いネットワークを有し、政治の裏まで知り尽くしている人物だ。今回、小泉議員にインタビューし、その真実を語ってもらった。
110 リベラルさん 2013/11/30(土) 22:30:45
――今回の新書は『民主党大崩壊!』という過激なタイトルで、民主党が崩壊した内幕を語っていますが、その崩壊は鳩山由紀夫政権の改革がきっかけだったとは驚きです。

小泉俊明氏(以下、小泉) マスコミ報道では、鳩山政権は沖縄・普天間基地移設問題の迷走の末に総辞職したようになっていますが、実際には、鳩山政権のいくつかの意欲的な改革によって米国側が反発し、総辞職するように仕向けたのです。マスコミ的には評価されていませんが、米国との関係の上では、既存の政治を見直した大きな改革が2点あります。東アジア共同体構想と年次改革要望書の見直しです。

 まずは、東アジア共同体構想です。鳩山氏は総選挙3日前の09年8月27日、米国の「ニューヨークタイムズ」紙に「日本の新しい道(A New Path for Japan)」と題する論文を寄稿しました。これは、日本の外交戦略について持説を語ったものでしたが、米国主導のグローバリゼーションを批判し、格差是正や東アジア諸国によるコミュニティ形成の必要性を説いたものです。
111 リベラルさん 2013/11/30(土) 22:33:04
9月には、国連総会出席のために訪問したニューヨークで鳩山首相は、中国の胡錦涛国家主席と会談し、欧州連合をモデルに単一通貨の導入の可能性も含めた東アジア地域の統一を目指す「東アジア共同体」の創設を提案。さらに、10月の東アジア首脳会議で「東アジア共同体」構想を発表したのです。

 この鳩山氏の行動は、それまでの「米国依存」の政治から脱却する意欲的な改革でした。米国にはっきりものを言い、対等な立場で交渉に臨む姿勢を表したのです。

 こうした姿勢は、年次改革要望書の見直しにも見られました。年次改革要望書とは、毎年10月に米国政府から米国企業の日本市場への参入を拡大するために日米規制改革委員会を通じて、提出されていた要望書です。この要望書に基づいて審議会に諮問され、答申書がつくられ、郵政民営化や公正取引委員会の強化といった米国に都合の良い法改正が行われてきました。鳩山政権が日米規制改革委員会を廃止したことで、年次改革要望書も廃止されたのです。(因に年次改革要望書は
2008年度以降は日本には来ていない)
112 リベラルさん 2013/11/30(土) 22:34:08
●拒否できない日本

――日本の規制緩和などの改革は、年次改革要望書を通じた米国の指示によるものだった。ノンフィクション作家の関岡英之氏がその著書『拒否できない日本――アメリカの日本改造が進んでいる』(文春新書)で、これらの事実が明らかにされ、国会でも取り上げられました。

小泉 鳩山政権は、それまでの年次改革要望書通りの改革が行われてきた対米追随型の政治を見直そうと、年次改革要望書を扱う日米規制改革委員会を廃止したのです。米国側はこれに猛反発し、その後、米国側は交渉のテーブルには乗ろうとしなくなります。国内的には脱「財務省」の政策を打ち出したことで、財務省も猛反発。鳩山政権は空中分解を始めます。

 そして、鳩山首相の後任の菅直人首相に交代するや、オバマ大統領との第2回首脳会談(10年9月)で米国は、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への参加の検討を約束させます。それまでの年次改革要望書は個別法の改革を要求し、それに沿った形で法改正が行われてきました。
113 リベラルさん 2013/11/30(土) 22:45:49
以上のような訳で、民主党に限らず米国の要求に
従わない政治家は、その政治生命を絶たれるようです。
小沢一郎は、米国の意向に逆らったが故に
米国の手先として働いた検察によって
危うく有罪にされかかったというのが真相のようです。
しかし、マスコミは全くこういうことを報道しようとは
しません。鳩山氏の場合も然りです。

我々国民は、米国の謀略の上で踊らされている
政治家やマスコミ、検察によって眼を眩まされ
真実を覆い隠されています。
今度の特定秘密保護法案で更にそれに拍車が
かかり、ますます真実を知る事が困難になります。
保守派は自民党が真に日本の事を考える
政党だと信じているのか。
114 SANAさん 2013/12/01(日) 09:37:19
米国と仲良くやらない政権が長続きしないという話はありますが、陰謀みたいなものとは少し違うと
おもっています。仮にアメリカがなにかしてるとしてそれは本当にアメリカのせいでしょうか、結局全部
日本人がやっていることかと。鳩山政権の件にしても、どうやって失脚させることができたのかのかが
分かりません。

似た話として、確か旧掲示板だったと思いますが、昔のノーパンしゃぶしゃぶ事件がアメリカの意に
そぐわない人を貶める陰謀という意味の話がありましたが、たとえ仮に米国がそういうことをしたとして
それは本当に米国のせいでしょうか、はっきり言ってノーパンしゃぶしゃぶなんて行ったものを弁護する
気になんて到底なれませんし、しかも行き先が行き先なだけに怒る気すら失せてわらっちゃう感じです。
115 リベラルさん 2013/12/01(日) 20:16:25
では、陰謀と少し違うと言われるのであれば、
貴方自身はどのように考えているのか教えて下さい。
もっとも、「年次改革要望書」は日本側から
米国に対して要望したという話もあるには
ありますが。つまり、官僚や政治家の一部が
米国の外圧を利用する為に、米国に頼んで
規制改革やらを年次改革要望書に盛り込むように
したのかも知れません。

先ずは貴殿の考え方を教えて下さい。鳩山由起夫や小沢一郎が
陰謀でなく、どういう理由で政治生命を絶たれようとしたのか。
116 SANAさん 2013/12/02(月) 00:00:57
Re:115
まずはっきり分かることから述べると、
仕組み上は日本は全くの独立国であって植民地というのは比喩ですから
(仕組みとしては米国は入り込んでいませんから要望書という形で要求が出るんです)、
まず比喩は比喩としてはっきり分かる形にしたいと思っているだけでして。

こんなことを言っていると
比喩がわからんのか大人のやりとりがわからんのか、といわれたことも
あるのですが比喩が本気になることがよくあるからです。

それからものごとを分かるようにしたいんですよね、鳩山政権をどうやって失脚させたのか。
どんな陰謀を働かせても失脚させられるのは日本人だけですから。
現在日本は外交や国防で日米関係を軸にせざるをえませんから、米国とうまくやっていけない政権は
日本も危うくなるためダメだと自然に言われはじめます、そういう政権が短命に終わりがちなのを陰謀的に
語ってよいものか、もっと分かりやすい話なのではないか、という気がします。米国は米国で自国に都合
のよいことを要求するに決まっています、それをどう扱うかは日本人が決めているのだと思います。
117 リベラルさん 2013/12/02(月) 16:24:24
東京新聞より

●自民「人権規約」二枚舌 「秘密法案は違反」を無視

国民の「知る権利」を侵害する恐れがある特定秘密保護法案をめぐり、国際人権団体や国連の担当者から基本的人権を定めた多国間条約「国際人権規約」に反するとの批判が相次いでいる。政府・自民党は無視しているが、自民党が昨年、改憲草案をまとめた際は、人権規約の中の表現を引用し正当化する理由に使った。政府・自民党は国際条約を自らの都合に合わせて無視したり、利用したりしている。 (上野実輝彦)
 国際人権規約は「知る権利」に関して「制限されるのは、国の安全や公の秩序などの目的のため、必要とされるものに限る」と明記。政府の「秘密」は最小限にとどめるよう求めている。
 秘密保護法案が国会に提出されると、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(本部・ニューヨーク)はこの人権規約を挙げ「現在の法案では政府の透明性が著しく低下し、国際的人権上の義務に背くことになる」との声明を発表。国際NGOアムネスティ・インターナショナル(事務局・ロンドン)日本支部も「秘密指定されうる事項は曖昧かつ広範囲で、人権規約が認める制限の範囲を超える」と指摘した。

118 リベラルさん 2013/12/02(月) 16:25:41
さらに、国連人権理事会のフランク・ラ・ルー特別報告者(「表現の自由」担当)ら二人は、法案が内部告発者や報道機関への「深刻な脅威」を含んでいるなどと懸念を表明した。
 これに対し、安倍晋三首相は国連の特別報告者の懸念を「誤解だ」と退け、国際的な人権団体の批判には自民党幹部も含め、ほとんど言及していない。
 ところが、自民党は改憲草案を正当化する根拠に人権規約を使った。表現の自由と知る権利を定めた二一条で「公益および公の秩序を害する」目的の活動や結社を制限すると定めたが、この表現は人権規約と同じだ。結婚や家庭のあり方を定めた二四条の「家族は社会の自然かつ基礎的な単位」という表現も、人権規約を利用した。
 大阪国際大の谷口真由美准教授(国際公共政策)は「自分たちに都合のいい部分だけ引用するやり方はいやらしい。改憲草案は国際基準に合わせたというなら、秘密保護法案も同様に対応するのが筋だ」と批判している。

119 リベラルさん 2013/12/02(月) 16:26:49
<国際人権規約> 戦前の全体主義による人権抑圧への反省から、人権を保障するために国連が策定した国際条約。労働権、教育の権利などを定めた「社会権規約」と、身体、居住、思想、表現などの自由を定めた「自由権規約」の二つに分かれている。1966年に国連総会で採択され、76年に発効。日本は79年に批准した。
120 リベラルさん 2013/12/02(月) 16:30:16
自民党のダブルスタンダードがここにも現われている。
所詮、真のリベラル派が殆どいない、「自由・民主」とは
名ばかりの政党である「自民党」の体質が世界の笑い者に
なりつつある。
121 リベラルさん 2013/12/02(月) 16:36:59
こういう一種の失言は、どんどん発言・表明して
欲しい。それによって、国民が彼らの本音を
知る機会が増えるからだ。
それが真の民主国家の形成にとっては
非常に大切なのである。

国民が国のリーダー達の本音を知る事は
実は、想像以上に大事なことなのである。
何故ならば、彼ら政治家を選ぶ場合に、
それを知らねば国民が不幸になることも
あり得るからである。
122 Yuchanさん 2013/12/02(月) 18:56:24
CIAに踊らされているのは、反原発の小泉元首相ですね、
CIAのスポンサーはメジャーですからね
日本の脱原発は大歓迎、メジャーのシェルオイル、ガスが売れるもんね!
それと影で結託しているのが、シナ・韓暴力団ですね
 共に日本が弱体化してほしい、日本が原子力の自立的なエネルギーを持つことなんて
持っての外だ。 そこの部分、見事に利害が一致している、
そして、安倍憎しの日本の左翼反日派が、これに加担する、
安倍包囲網を築こうとしている。
 この中で一番の悪党は、この自称リベラルと言う左翼反日派だ、
彼らは、シナ・韓暴力団の尻穴を舐めるのが大好きで、
日本の国益を損なうことを最上の喜びとしている。
秘密保護法にも反対し、これを廃案として、シナ暴力団の意向に従っている。
123 リベラルさん 2013/12/02(月) 20:21:54
まあ!お下品な表現ですこと。
自民党が北朝鮮に朝鮮総連を通じてパチンコのあがりを
貢いでいることはどうなんでしょうね。
パチンコを野放しにしておいて、北朝鮮に
経済制裁と称していろいろと制裁を加えているように
みえるが何の効果もあがっていない。

韓国政府はパチンコは、北朝鮮を利するために
とっくに禁止しているというのにね。
日本の保守派は、中国嫌い、北朝鮮嫌い、韓国嫌い、アメリカ
大好きなのだろうが、それならば、自民党は何故に統一教会という
韓国人が教祖で、しかも反社会的なカルト宗教と
繋がっているのだろうね。それに保守派は、S学会も
嫌いなはずだが、S学会は、統一教会と繋がっているのだがね。
北朝鮮とつながりがあるとも言われているのだがね。ゲホゲホ!
124 リベラルさん 2013/12/07(土) 22:53:16
本物の保守右翼は怒っている この国を壊しているのは安倍的右翼だ (日刊ゲンダイ)

安倍晋三は保守を代表する政治家と思われている。自らも、それを否定しない。むしろ受け入れている。先月、ニューヨークで演説した際は、「右翼の軍国主義者と呼びたいのなら呼べばいい」と開き直った。中国や韓国に「戦争の道を目指している」と批判されても、一切聞く耳を持たない。それどころか「何が悪いのか」という態度で挑発するのだ。

これが日本の首相である。政治家としてのレベルは極めて低いと思わざるを得ないし、人間としての重みや品格も感じられない。大人なら身につけておくべき知性や教養が決定的に足りないのだろう。恐ろしく幼稚なのである。

それでもエラソーにしていられるのは、熱烈なシンパに支えられているからだ。「保守」や「右翼」の看板を背負う安倍を擁護し、ブレーンとなる勢力。安倍という未熟な政治家にエールを送る連中が、この国の劣化を加速させているのだ
125 リベラルさん 2013/12/07(土) 22:55:01
実は本物の保守も、そんな現状を憂えている。山崎行太郎氏の「保守論壇亡国論」(K&Kプレス)は鮮烈だ。著者は、小林秀雄や福田恆存、江藤淳の影響を受け、保守の立場から発言している哲学者であり、文芸評論家である。本来であれば、昨今の保守化や右傾化を歓迎しておかしくない。

◆お題目を唱和するだけの錯覚した保守思想家

それなのに〈私は、多数派を形成しているとはいえ、現在の保守論壇や保守思想家たちに批判的である。そこに、現代日本の悲劇と混迷の原因があるのではないか、と考えている〉と強調する。安倍的右翼を亡国のエセ保守論者だと嘆いているわけだ。

その代表格が元東大教授の西部邁氏。「保守論壇を愚者の楽園にした真犯人」と位置づけている。まず、〈西部は異常に保守や保守思想、保守主義の定義や概念にこだわっている〉〈無意識のうちに身についている思想ではないからこそ、彼は保守思想や保守主義の定義や概念にこだわるのだ〉と分析。
126 リベラルさん 2013/12/07(土) 22:56:59
その弊害として、〈保守や保守思想が定義されると、それらをお題目のように唱和するだけで保守思想家になれると錯覚する人も増えてくる〉〈西部が保守や保守主義の定義や概念にこだわり、保守思想を体系化し理論化する一方で、小林(=よしのり氏)が保守思想を漫画化し、極めて分かりやすい単純化、図式化、映像化を施して、多くの読者を獲得し、「保守青年」や「右翼青年」を生み出していった〉と指摘した。この2人が、中国や韓国を批判したり、「南京虐殺はなかった」と主張したりするだけのネット右翼やマンガ右翼を増やし、「保守思想家の粗製乱造」を招いたというのだ。

深く考える本当の思想家は、今の保守論壇に見当たらない。ジャーナリストの櫻井よしこ氏が「保守論壇のマドンナ」というポジションにいられることにも落胆している。

〈櫻井をあたかも一流の保守思想家のように敬い、歓迎している保守論壇のレベルの低さには、改めて失望するほかない〉

〈日韓問題にしろ日中問題にしろ、その発言は過激さだけが取り柄で、傾聴すべきものはほとんどない。
127 リベラルさん 2013/12/07(土) 22:58:59
中国や韓国に対する発言の過激さは、最近話題になっている「在日特権を許さない市民の会」による「ヘイトスピーチ」や「民族差別発言」とさほど変わらないように見える。
要するに、櫻井は保守論壇の多数意見、「偏狭なナショナリズム」を代弁しているだけにすぎないのである〉
テレビや新聞、雑誌、書籍で愛国心を煽る「保守の論客」たちに、本物の保守は怒っているのだ。

◆安倍応援団や保守重鎮の情けない正体

熱烈な安倍応援団として知られる京大名誉教授の中西輝政氏も俎上に載せている。小泉改革を絶賛しておきながら情勢の変化とともにガラリと評価を変える尻軽な姿勢を例示し、〈保守思想家を自称しているが、時流に流されて持説を簡単に変えていく、信用できない思想家だという印象を拭い去ることはできない〉と論じた。

128 リベラルさん 2013/12/07(土) 23:00:43
今や重鎮のように祭り上げられている上智大名誉教授の渡部昇一氏の主張にも、〈簡単に言えば「受動史観」と言うべきものである〉〈悪いことはすべて他人の責任にし、「中国が悪い」「ロシアが悪い」「アメリカが悪い」と言いつつ、「自分は悪くない」「日本は悪くない」と主張する歴史観のことである〉と批評、〈ここに渡部の昭和史の思想的弱点がある〉とバッサリだ。
電通大名誉教授の西尾幹二氏に至っては、〈ニーチェの翻訳者、文芸批評家としてデビューした頃から、本人の自己評価はともかくとして、あまり目立つ存在ではなかった。要するに一流ではなかった〉〈西尾が保守論壇の重鎮的存在として活躍できるほどに、昨今の保守論壇が思想的に劣化したということだ〉と容赦はない。
彼らがエセ保守と断罪されるのは当然だろう。マトモな保守とか右翼とかではないのだ。

◆反対者を罵るだけの傍流が本流に

評論家の佐高信氏が言う。

「本当の保守は“異論”とも話ができます。宮沢元首相や後藤田元官房長官、野中元幹事長といった人たちは、中国とも仲良くやったし、憲法も尊重している。左翼と対立するのではなく、穏やかに包み込んできた。
129 リベラルさん 2013/12/07(土) 23:02:05
それが保守の本流だったのです。ところが今は、傍流が本流になってしまった。
例えば安倍首相は、自分を肯定してくれるお仲間連中としか付き合えません。反対者を罵るだけで対話ができない。薄っぺらな右翼なのです」

国民はもっと自分の頭で考えるべきだ。安倍の歴史認識は正しいのか、憲法解釈は間違っていないのか、それでこの国はまともな道を歩めるのか。ちゃんと脳味噌を働かせれば、答えが見えてくるはずである。

政治評論家の森田実氏が言う。

「第2次世界大戦の反省に立てば、日本は、戦争をしない国として生きていくしかありません。それなのに安倍政権は、民主主義の根幹となる法の支配を否定してまで、解釈改憲に突き進もうとしています。現行憲法の枠内で政治をやっていこうという勢力が潰れ、イケイケドンドンの極右勢力が台頭している。非常に危機的な状況です。こうした動きに警鐘を鳴らすべきマスコミもアテにならない。最近は新聞やテレビも極右化し始めている。櫻井よしこのような極右を重用し、あたかも大物の思想家のように扱う始末。日本の右翼育成政策に乗って、反対する勢力を排除し、格差にあえぐ貧困層もナショナリストに仕立てているのです。
130 リベラルさん 2013/12/07(土) 23:03:13
国民がちゃんと考え、批判精神をもって行動しないと、日本は過去と同じ過ちを繰り返すことになります」
エセ保守に扇動されては国が滅びる。傾聴に値するのは安倍の主張ではない。本物の保守の声だ。

引用終わり
131 リベラルさん 2013/12/07(土) 23:17:58
本当の保守とは何なのか考え直す時期に来ているのでは
ないか。「チンドン屋保守(右翼)」や「漫画保守(右翼)」、「利権保守(右翼)」
から距離をおいた方が良いのではないか。
そうしたらオマンマの食い上げになるのか。
言うだけ無駄かもしれない。

真の保守は、案外ひっそりと誰にも知られぬところで
慎ましく生きているのだろう。
人間の真実の生き方とは何かを模索しながら。
132 リベラルさん 2013/12/08(日) 13:22:21
この掲示板に保守派を自認している投稿者も
中国や韓国を罵るだけの幼稚な人間が
いないと言えるのかな?
そんな自称保守自認者は、米国のカイライである
自民党が真の保守だと信じているのか?
自分だけ助かりたい巣鴨プリズンの牢屋に
入っていた戦犯が鬼畜米英と叫んでいた
敵の手先(スパイ)になり、そんな人間が
総理大臣になり、ご丁寧に孫までが
首相になれるような「無定見」の
国柄が恥ずかしいと思わないのか?

真の保守ならば、米国に感謝すべき所は
感謝し、日本の主張すべき所は主張することが
出来なければ「無定見」のそしりを免れまい。
官僚に踊らされ、且つ、外国に踊らされている
政党が何で真の保守なものか。
133 リベラルさん 2013/12/08(日) 15:21:51
最近よく売れている本がある。
題名は「戦後史の正体」著者は孫崎 享氏
元外務省国際情報局長である。

You Tube にも本の紹介がある。

http://www.youtube.com/watch?v=FfsWPdWAUR0

戦後の日本がいかに米国に操られて来たかが
紹介されている。
134 SANAさん 2013/12/10(火) 13:17:00
アメリカは、一体どうやって鳩山政権をつぶしたんでしょうか?もしそれが本当なら重大な問題です。




135 遊さん 2013/12/10(火) 15:23:52
>アメリカは、一体どうやって鳩山政権をつぶしたんでしょうか?もしそれが本当なら重大な問題です。

憶測ではなく、証拠資料を示しての、明快な答えを知りたいですね。
136 リベラルさん 2013/12/10(火) 22:59:04
安倍政権はファシズム化を促進、総仕上げに東京オリンピックを使い、国民を沈黙させる法律も 櫻井ジャーナル 2013.11.10
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201311100000/

安倍晋三政権は日本のファシズム化を進めるだけ進め、主権をアメリカ支配層へ渡そうとしている。次の選挙より前に後戻りできない状況にしてしまおうというわけだろう。だからこそ、国家安全保障基本法案や特定秘密保護法案を成立させ、国家安全保障会議を創設して憲法の機能を停止させ、アメリカ資本が日本の富を奪いやすい環境を整えるためにTPPへ参加して国家戦略特区をつくり、原発を再稼働さるようとしている。2020年に東京で開催が予定されている夏期オリンピックをファシズム化促進に利用することも間違いないだろう。

 イギリスの首都ロンドンでは昨年、夏期オリンピックが開催されたが、その際にロゴが問題になったいた。ナチスを象徴する鉤十字に似ている、あるいはエルサレムの丘を意味する「シオン」と読めると言われたのだ。シオンに帰れという看板を掲げ、イスラエルを「建国」したのがシオン主義者、つまりシオニストである。
137 リベラルさん 2013/12/10(火) 23:00:32
ロゴ以上に問題視されたのはファシズム化の促進。「テロ対策」と称し、監視システムが強化されたのだ。以前から監視カメラが張り巡らされてきたロンドンだが、一段とひどい状況になる。

 リビアやシリアでの戦闘で明確になったように、イギリスが支援していていた反政府軍はアル・カイダ、あるいはアル・カイダと緊密な関係にある。こうした勢力を監視するために社会を牢獄化しているわけではない。ターゲットは一般市民であり、自分たちの支配体制を揺るがしかねない個人や団体をあぶり出し、潰すことが目的だ。

オリンピックの際、顔の識別も可能な監視カメラを張り巡らせ、無人機による監視も導入、通信内容の盗聴、携帯電話やオイスター・カード(イギリスの交通機関を利用できるICカード)を利用した個人の追跡も実用化させた。海兵隊や警察の大規模な「警備訓練」も実施されている。本番では警備のために軍から1万3500名が投入されたはずだ。日本でも同じようなことを目論んでいるのだろう。東京のオリンピックは、国家安全保障基本法案や特定秘密保護法案と関係がある。
138 リベラルさん 2013/12/10(火) 23:01:59
こうした日本やイギリスのファシズム化は合法的に行われているのだが、この問題についてマーチン・ルーサー・キング牧師は1963年4月に「バーミンガム刑務所からの手紙[Letter from Birmingham Jail]」で次のように書いている。

「ドイツでアドルフ・ヒトラーが行った全てのことは合法的だったということを私たちは忘れるべきでない。」

「悪意ある人びとの憎悪に満ちた言動だけでなく、善意の人びとの驚くべき沈黙に対しても、この時代に悔い改めなければならない」のであり、「人類の進歩は必然的にやってくるわけではない。」

安倍政権の暴走を可能にした一因は、多くの人が支配層の不公正な行為に沈黙し、社会情勢、国際情勢に無関心だということにある。例えば、国民を監視するシステムに関する日本人の問題意識は他国より40年以上遅れている。処世術としての「見猿、聞か猿、言わ猿」や「長い物には巻かれろ」は根強く生きている。傍観はファシズム化を後押しすることになるからこそ、安倍政権は法律によって国民を沈黙させ、「教育」とNHKで支配層に都合の良い話を国民に刷り込もうとしている。
139 リベラルさん 2013/12/10(火) 23:04:40
現在、日本ではファシズム化作業の最終段階に入りつつある。そうなってからマスコミもおずおずと声を上げているが、この段階になれば支配層から厳しい反撃はないと読んでいるのだろう。これは「左翼」とか「革新」と見なされている団体にも当てはまる話だ。

米国国家安全保障会議・NSCファイルNO.1978・46

「エイズ・ウィルスは白人より黒人、アジア人等の有色人種に発病しやすい形に遺伝子組み換えが行なわれている。こうした生物兵器は有色人種の人口減少に効果がある。」

アメリカ陸軍からの報告を受け作成された、この機密文書はNSCが「白人だけの天国」を形成する人種差別政策の下、有色人種を人口削減・絶滅させる手段としてエイズ・ウィルスを生物兵器として製造した事実を示している。

歴史的には社会的弱者であり続けてきた黒人・アジア人等の生存権=人権等、一切認めない「国家戦略機関」としてのNSCの本質が、ここには明瞭に現れている。
140 リベラルさん 2013/12/10(火) 23:06:08
NHK経営委 これも首相の応援団か(11月12日) 北海道新聞

NHKの最高意思決定機関である経営委員会の委員に、安倍晋三首相に極めて近い人物を充てる国会同意人事案が先週、衆参両院の本会議で可決された。

 今回新たに選ばれた4人の委員は、首相のかつての家庭教師や、自民党総裁選で安倍氏を支持した元大学教授、作家など、いわば首相と交友関係にある人たちだ。保守派の論客と言われる人もいる。

 経営委員は、個別の番組内容に口を出すことは禁じられているが、執行部が提案する年間予算や経営計画を議決する強い権限が与えられている。何よりも会長の任命権を持つ。

 会長や経営委員長の人選ではなく、一般の経営委員の人事に首相の人脈が及ぶのは異例のことだ。
141 リベラルさん 2013/12/10(火) 23:08:20
野党側が「経営委員会の私物化」と批判したのもうなずける。なぜこの人たちなのか。国民への説明も尽くされていない。

政権内部では最近、NHKの報道姿勢をめぐり、不信や不満が高まっているとされる。
とりわけ東電福島第1原発事故後のエネルギー政策や、安全保障政策などで、政府の意に反する報道が目立っているというのだ。

これが今回の人事につながったとすれば、NHKの中立性を脅かす介入と受け止めざるを得ない。
NHKは視聴者の受信料で支えられた公共放送である。
幅広い視点から、政府や与党の行動をチェックし、ときには批判の論陣を張る。それこそが、NHKの取るべき姿勢ではないか。

従軍慰安婦問題を扱った特別番組が放送前に、安倍氏らの意をくみ取る形で大幅に改編され、訴訟に発展したことは記憶に新しい。

 
142 リベラルさん 2013/12/10(火) 23:09:24
経営委員は、そうした放送の使命を自覚して職務に当たる人でなければならない。

 国会では、安全保障に関する情報を漏えいした公務員らに厳罰を科す「特定秘密保護法案」の審議が本格化している。

 そこで問われているのは、まさに国民の「知る権利」と報道の自由をいかに守るかという点である。

 世論形成に大きな影響力を持つNHKの会長ら執行部を監督する経営委員の人事に、任命権者とはいえ、首相の人脈が当然のごとく及ぶことに、強い危惧を抱く。

 人事の透明化を図るには、経営委員を公募制とし、候補者に対しては国会で意見陳述をさせる。こうした新たな仕組みを検討することも、あらためて求めたい。
143 リベラルさん 2013/12/10(火) 23:21:18
イギリスだけではない。アメリカの方が
もっと大々的だ。9.11WTCビル飛行機突入事件
(あえて、テロ事件とは言わない)以降、ブッシュは
テロ対策を名目に米国内の警察国家化を進めて来た。

米国はこの事件を境にして、自由国家としての伝統を
捨てたと言えるのだろう。背景には、ユダヤの影が
あるとされる。

01年の同時多発テロ。あの直後にアメリカ議会でスピード可決した「愛国者法」がもたらしたものを、今ほど検証すべき時はないだろう。
あのとき、恐怖で思考停止状態の国民に向かって、ブッシュ元大統領はこう力説した。
 


144 リベラルさん 2013/12/10(火) 23:22:30
「今後、この国の最優先事項は治安と国会機密漏えい防止だ。テロリスト予備軍を見つけ出すために、政府は責任を持って全米を隅々まで監視する」

かくして政府は大統領の言葉を忠実に実行し、国内で交わされる全通信に対し、当局による盗聴が開始された。それまで政府機関ごとに分散されていた国民の個人情報はまたたく間に一元化され、約5億6千万件のデーターベースを50の政府機関が共有。通信業者や金融機関は顧客情報や通信内容を、図書館や書店は貸し出し記録や顧客の購買歴を、医師達は患者のカルテを、政府の要請で提出することが義務づけられた。

デンバー在住の新聞記者サンドラ・フィッシュはこの動きをこう語る。

「米国世論は、それまで政府による個人情報一元化に反対でした。憲法上の言論の自由を侵害する、情報統制につながりかねないからです。でもあのときはテロリストから治安や国家機密を守るほうが優先された。愛国者法もほとんどの国民が知らぬ間に通過していました」
145 リベラルさん 2013/12/10(火) 23:24:48
だが間もなくしてその“標的”は、一般市民になってゆく

ペンシルバニア州ピッツバーグで開催されたG20首脳会議のデモに参加したマシュー・ロペスは、武器を持った大勢の警察によって、あっという間に包囲された経験を語る。
「彼らは明らかに僕達を待っていた。4千人の警察と、沿岸警備隊ら2千5百人が、事前に許可を取ったデモ参加者に催涙弾や音響手りゅう弾を使用し、200人を逮捕したのです」

理由は「公共の秩序を乱した罪」。

その後、ACLU(米国自由市民連合)により、警察のテロ容疑者リストに「反増税」「違憲政策反対」運動等に参加する学生たちをはじめ、30以上の市民団体名が載っていたことが暴露されている。
政府による「国家機密」の定義は、報道の自由にも大きく影響を与えた。

愛国者法の通過以降、米国内のジャーナリスト逮捕者数は過去最大となり、オバマ政権下では七万以上のブログが政府によって閉鎖されている。

為政者にとってファシズムは効率がいい。ジャーナリストの発言が制限され国民が委縮する中、政府は通常なら世論の反発を受ける規制緩和や企業寄り政策を、次々に進めていった。
146 リベラルさん 2013/12/10(火) 23:26:25
ブッシュ政権下に時限立法として成立した「愛国者法」は、06年にオバマ大統領が恒久化。その後も「機密」の解釈は、年々拡大を続けている。

日本の「秘密保全法」も、日米軍一体化を進めたい米国からの〈機密情報保護立法化〉要請が発端だ。その後、07年に締結した日米軍事情報包括保護協定を受け、米国から改めて軍事秘密保護法の早期整備要求がきた。 だが米国の例を見る限り、軍事機密漏えい防止と情報統制の線引きは慎重に議論されるべきだろう。なし崩しに導入すれば〈愛国者法〉と同様、監視社会化が加速するリスクがある。

震災直後、テレビ報道に違和感を感じた人々は、必死にネットなどから情報収集した。
だがもし原発や放射能関連の情報が国民の不安をあおり、公共の安全や秩序を乱すとして〈機密〉扱いにされれば、情報の入手行為自体が処罰対象になるだろう。 

公務員や研究者・技術者や労働者などが〈機密〉を知らせれば懲役十年の刑、取材した記者も処罰対象になる。国民は「適正評価制度」により「機密」を扱える国民と扱わせない国民に二分されるのだ。
147 リベラルさん 2013/12/10(火) 23:50:49
どうでしょうか。
日本のノー天気マスコミは、こういう事を知ってか
知らずか、国民に対して報道しようとはしない。
下らんグルメ番組やお笑い番組、クイズ番組で
国民の脳みそをクルクルパーにし続けている。

米国のカイライ政権である「安倍ファシスト党」は
日本をもファシズム化しようとしているのだ。
ボケーッとしていると、明日は我が身である。

小生が何時も問いかける質問がある。

もし、日本が警察国家になったとしたら
貴方自身や貴方の家族や子供が
いきなり、何かの容疑で令状無しに
逮捕され、供述を強いられ、あるいは
でっちあげられ、場合によっては拷問され
悲惨な結果に遭うかもしれません。

それでも良いのですか?お国のためだからと我慢出来ますか?
泣き寝入り出来ますか?場合によっては生命を奪われる事もあるかも
知れません。そういう覚悟が出来ている人だけが警察国家になっても
構わないという資格があるのです。
148 遊さん 2013/12/11(水) 05:26:59
>9.11WTCビル飛行機突入事件(あえて、テロ事件とは言わない)以降、ブッシュはテロ対策を名目に米国内の警察国家化を進めて来た。米国はこの事件を境にして、自由国家としての伝統を捨てたと言えるのだろう。背景には、ユダヤの影があるとされる。

荒唐無稽な発言。911規模のテロが暴発すれば、ブッシュが取った行動は当然である。アメリカでなくとも911が起これば、ブッシュと同様の法的処置をとっただろうし、もしやらない政府があったら、世界の笑いものになっただろう。アメリカ社会を全くしらない井の中の蛙にはあきれかえるばかりだ。特に「背景には、ユダヤの影があるとされる」などという発言には大笑いした。最近ではイランだってやらない話だろう。

アメリカでは911以降は前にも増して、自由で闊達な国、安全な国として、市民は安心して生活している。このところ自動車と不動産に上昇傾向が顕著であり、失業率もかなり回復してきた。
149 遊さん 2013/12/11(水) 06:56:27
特定秘密保護法案に関して反対する人々に一つの典型的理由がある。それは日本が警察国家になって、個人の自由と権利をはなはだしく侵害するようになるだろうと「予測」していることだ。昭和10年ごろの軍部が、統帥権を悪用して三権のうえに第四権を創生し、三権を圧倒して悪政をはびこらせた時代にもどるだろうと予測するのだから、こういう人々の頭の構造はどうなっているのかと疑ってしまう。

天皇制は形としては残存しているし官僚制度も変わっていない。しかし今は民主主義国家となり司法制度は全く様変わりして、「法権力の内部」そのものに厳正な自浄作用が働く良い時代である。たとえ時々の政府が特定秘密保護法を乱用することがあるかもしれないが、司法がこれを厳重に排除するのは明白だし、司法を否定することはできない。

しかしここまで書くと、反対派は司法こそ信用できないといいだし始めるだろう。無政府主義か共産主義、あるいはファシズムなど、彼らを説明するのに色々の呼び方はあるだろうが、しかしそうなってしまえば、彼らはもう健全な市民とは呼ぶことは到底できない。
150 リベラルさん 2013/12/11(水) 20:32:00
バカバカしいね。
随分とノー天気だ。
人の質問には、都合が悪いのか知らんが
答えないで、人の主張にはケチをつける。
嫌らしいな。2ちゃんねるに出入りしている
とこうなるのか。

あんたが良い時代という現在の状態は、戦後の現憲法の
おかげなのだよ。それを忘れてもらっちゃ困る。
安倍は昔から、祖父の時代から現在の憲法下の状況が
気に食わないのだ。だから警職法を変えようとしたのだ。
これも米国の意向だろう。自分達のやることに対して
反対したりデモを仕掛けたりするのが気に入らなかったのだ。

戦前のような「オイコラ警官」を復活させたかったのだ。
「オイコラ警官」というのを知っているだろう。
ここでは説明はしない。

151 リベラルさん 2013/12/11(水) 20:39:18
健全な市民とは何か。政府の言う事に
唯々諾々と従うのが健全な市民か。
そんな市民や国民は、現在の日本人において
充分に実現されている。江戸時代からの
日本の伝統・文化だ。

曰く、「長い者には巻かれろ」、「泣く子と地頭には勝てない」
「出る杭は打たれる」等々だ。
保守派は、こういう日本人がお好みらしい。
そりゃそうだろう。権力者・為政者にとっては
こんな国民は非常に御しやすいからね。
それでも未だ気に入らんらしいが。
とにかく、イギリスやアメリカでは
ここ10年の間におかしなことが起きている事は
記述した通りだ。
152 リベラルさん 2013/12/11(水) 21:03:05


洗脳と恐怖を使って支配システムは維持されているが、経済が行き詰まって政治不信が蔓延している中、ファシズム化を促進するために「教育改革」が叫ばれている (櫻井ジャーナル)

大阪を拠点としているジャーナリスト、ジェームズ・コルベットは、支配層が社会をコントロールする手段として教育と「国家安全保障」を指摘している。洗脳と恐怖と言い換えることもできるだろう。アメリカや日本でも実際に行われている手法だ。

アメリカでは「アカ」や「テロ」など、手を変え品を変えて恐怖を煽っているが、日本も大差はない。アメリカと同じように「アカ」や「テロ」もそうだが、外交では「中国」や「北朝鮮」、経済では「財政破綻」を使っている。失業率を高めることも「恐怖政治」の定番だ。

支配体制を確立する上で教育が重要な意味を持つことを明治政府も認識、1890年10月には「教育勅語」を発布している。「忠君愛国」と「儒教的道徳」を国民に植えつけ、天皇制の思想的な基盤を築くことが目的だ。こうした教育を受けた人びとが社会の中堅になるのは1920年代から30年代。「戦前レジーム」の根幹はここにある。
153 リベラルさん 2013/12/11(水) 21:07:12
こうした流れの中で作り上げられたのが皇国史観。「天皇が至高の存在であることを学問の大前提」として、「天皇に忠義であったか否か、忠臣か逆臣かで人物を評価し、その人物の行動をあとづけることによって歴史物語を描写した」(本郷和人著『人物を読む 日本中世史』講談社)もので、歴史とは呼べない。

支配層へ盲目的に従属する人間は巨大企業にとっても魅力的らしく、丸紅元会長の鳥海巌も日の丸/君が代に反対する人間を「徹底的につぶさないと禍根が残る」と発言している。ちなみに、この鳥海は石原慎太郎東京都知事と一橋大学で同期だったという。

教育課程審議会の会長を務めた三浦朱門は、「平均学力が下がらないようでは、これからの日本はどうにもならんということです。」と主張、多くの国民は「実直な精神だけを養っておいてもらえばいいんです」としている。(前掲書) (引用注:実は自己弱体化政策の一環)

*平均学力が下がらないようでは、これからの日本はどうにもならんということです。」
ん!何だ何だ!平均学力が上がらないようではの間違いではないのか。
154 リベラルさん 2013/12/11(水) 21:16:36
あっそうか!日本人の学力を低下させ、愚民を
大量生産しようということか。それなら
わかる。米国がメディアを使って戦後
日本人を3S政策や、現在でも行っている
低級な番組を使って国民の白痴化を促進している
ことだな。昔、評論家の大宅壮一が
テレビを称して、「一億総白痴化」と名ゼリフを
吐いたことがあった。現在はこの現象が
ますますひどくなっている。

理想は、「為政者の声は神の声」だ。
これが為政者の夢なのである。
この夢を実現すべくいろいろと猿知恵を
働かすのである。
155 リベラルさん 2013/12/11(水) 21:26:54
教育を支配の道具と考えている人間は「教育改革」を実行してきたグループの中にも存在してい
OECDの中で社会的公正さが22位の日本では、庶民の学力を低下させる政策を続けていて、考えない人間が増え、第一線で活躍するはずの人びとの能力低下も激しい
与えられた仕事はこなせても、自分で判断する能力のない人間が増えているという声をよく聞く。大手企業の研究職やエンジニアに聞くと、最近の新入社員は「使いものにならない」と厳しいことを言う人も少なくない。それで、中国やインドの若者を雇い始めているのだという。彼らを使う能力が日本の経営者にあるかどうかは疑問だが。

日本では教科書に書かれた知識を正しいと信じて記憶し、想定された正解へ早く確実に到達する能力を求めてきた歴史がある。つまり、官僚的な能力を尺度にしてきた。 後発国として先進技術をマスターすれば良かった時代ならいざ知らず、自分たちが新たな道を切り開いていかなければならない状況には対応できない人たちを作り上げてきたということだ。

156 リベラルさん 2013/12/11(水) 21:28:39
教育を支配の道具と考えている人間は「教育改革」を実行してきたグループの中にも存在している。その一例が教育改革国民会議で議長を務めていた江崎玲於奈。

この人物は、「いずれは就学時に遺伝子検査を行い、それぞれの子供の遺伝情報に見合った教育をしていく形になっていきますよ。」と語っている。(斎藤貴男著『機会不平等』文藝春秋)

傲慢な人間は度し難い。人間を経済界に奉仕する道具くらいにしか考えていない。
国家主義者に多い考え方である。こういう考え方からナチスのような
思考が生まれるのだ。

学者バカの典型である。ノーベル賞が泣いておる。
157 リベラルさん 2013/12/11(水) 21:45:21
そういえば、天理教の教祖も言っていた。
「学者が一番救い難い」そうな。
知識に脳みそがいっぱい詰っていて
垂直思考しか出来ないのだろう。
昔、水平思考という言葉が流行した事がある。
デ・ボノという人が提唱した発想法である。

そういえば、鎌倉時代の仏教者で有名な
「法然上人」という人がいた。この人は、当時
比叡山において修行していたが、彼の右に並ぶ
仏教の知識を持った坊さんはいないと言われた
程の碩学であった。しかし、一念発起して
山を降り、一般民衆の中で生活し、仏の教えを
説き続けた人である。つまり、一度はすっぱりと
今まで得た知識を捨て、念仏の「南無阿弥陀仏」の六文字のみを
唱える事に徹し、民衆にそれで救われるのだ
と説いたのであった。
158 リベラルさん 2013/12/11(水) 22:33:16
>そういえば、天理教の教祖も言っていた。
「学者が一番救い難い」そうな。
知識に脳みそがいっぱい詰っていて
垂直思考しか出来ないのだろう。
昔、水平思考という言葉が流行した事がある。
デ・ボノという人が提唱した発想法である。<

訂正文

そういえば、天理教の教祖も言っていた。
「学者が一番救い難い」そうな。
脳みそに知識にがいっぱい詰っていて
垂直思考しか出来ないのだろう。
昔、水平思考という言葉が流行した事がある。
デ・ボノという人が提唱した発想法である。
159 遊さん 2013/12/12(木) 08:33:46
>アメリカは、一体どうやって鳩山政権をつぶしたんでしょうか?もしそれが本当なら重大な問題です。

憶測ではなく、証拠資料を示しての、明快な答えを知りたいですね。
160 遊さん 2013/12/12(木) 11:19:43
私は、歴史をについて語るリベラルさんの文章に感心したことがある。その旨本人に書いたら返礼があり、ついでのように、あれはコピーだったとの説明があった。エッ、何だそうだったのかとちょっと残念な思いがしたが、その後は気をつけて彼の文章を読むようになった。

そのうち気がついたことがある。文章が両脇一杯にでるときは丸々のコピー、文章が枠の左側半分によっているときは、御自分の文章。この二つを別々に仕分けしてみてわかったのは、彼自身が書く文章は2チャネルにもでてこないような他投稿への悪口と下品な言葉使いが多いことである。都合が悪くなると、どういうわけか神とか仏教の話に転化してしまう。なぜ、この投稿欄に神が必要なのかの説明はない。2チャネルの場合は悪口でも一行そっきりで、返って気持ちがすっきりする場合が多いのだが、リベラルさんのは同じ嫌味を数回続ける執拗さが目立つ。

また2チャネルでは出典を明らかにするが、彼の場合は出典は隠されたまま。これはいけません。さすがに最近は流石に出典を記す場合もあるようだが、まだ全てに出しているわけではない。
161 SANAさん 2013/12/12(木) 11:41:22
Re:159
私も知りたいです。もし本当なら重大な問題です。
162 リベラルさん 2013/12/13(金) 22:28:09
この掲示板に投稿する人でも、コピペした
文章の出所を明らかにしない人もいます。
引用する以上は、出所を明らかにした方が
良いので、今後は必ず明らかにするように
します。

2ちゃんねる等の下劣なる、およそ文章とは言えないような
用語を使って悦に入っている人種とは一緒には
してもらいたくない。

2ちゃんねるの投稿者にも執拗な手合いが結構多い。
同じ誹謗中傷文を何度も書き込む(恐らくその都度
書き込むのが面倒なのでコピペしている。)

2ちゃんねるも情報操作されているとの事。


163 リベラルさん 2013/12/13(金) 22:29:45
真実を探すブログより引用

自民党議員や東電が2ちゃんねるで世論工作をしている事が判明!東電関係者「放射線障害で死んだ人はいません」

先日に2ちゃんねるで発生した大規模な個人情報漏れで、東電や自民党などが世論工作の書き込みをしていたことが判明しました。自民党や東電のネット工作用の組織は彼らも公の場である程度の存在を認めていましたが、2ちゃんねるでもこのようなことをしていたことが判明したのは初めてです。

2ちゃんねるには通常サービスと有料サービスがあり、有料サービスでは削除や規制を免れることが出来ます。いわゆる、特権サービスと言う奴ですね。
一般人はわざわざお金を払う事は無いので、規制が強化されている時には書き込むことが出来ず、結果として、お金を払っている連中の書き込みだけになってしまいます。
164 リベラルさん 2013/12/13(金) 22:31:39
つまり、2ちゃんねるで起きている安倍首相や麻生ブームは工作されたものである可能性が高いということです。

今回の2ちゃんねる情報流出では有料サービスの情報が数万人単位で漏れたため、今後もこのような重要情報がドンドン飛び込んでくることになるでしょう。

それにしても、現時点で2ちゃんねるを利用していたことが判明した企業や組織でも、日本の有名所ばかりが名前を連ねていて、笑うしか有りません。「2ちゃんねるは引き篭もりの巣窟」とか言われていましたが、事実は全く逆で有識者や組織関係者、権力者の巣窟だったようです(苦笑)。
*流出した情報にはIPアドレス、書き込み時に使用する個人識別番号(トリップ)、クレジットカードの番号、名義人、使用期限、住所、電話番号、書き込んだ情報などが含まれているようです。

引用終わり

165 リベラルさん 2013/12/13(金) 22:39:36
こういうのを2ちゃんねる用語で
「……ワロタwwwwwww}というように
表現するのですね。
しかし、2ちやんねるまでが情報操作されているとは
オドロキモモノキサンショのキですね。
低レベルの人間だけの巣窟だと思っていましたが
なかなかどうしてどうして、エリート様、権力者様達までが
金をかけてまで投稿していたとはね。
166 hnxyy654さん 2013/12/13(金) 22:43:45
Re:165
>エリート様、権力者様達
というか我々がエリート様と思っておられた方々が実は低レベルなカスだったということでしょう。
167 hnxyy654さん 2013/12/13(金) 22:46:32
Re:165
しかしリベラルさんのバイタリティはすごいですね?

私と意見が異なる点が多いのでスレにお邪魔するのは遠慮してますがリベラルさんは論理的に持論を展開しているので関心しています
168 リベラルさん 2013/12/13(金) 23:13:52
鳩山政権のを米国が潰した件に付いては
いろいろと言われているようですが
ひとつネットで見つけたので紹介します。

止まらず一歩より引用:

防衛省と外務省が、アメリカの指示で鳩山政権を潰した

民主党政権時の鳩山前首相は、沖縄県外にアメリカ軍基地を移転させようと
していましたが、そのときに防衛省と外務省から提供されていた
『ヘリコプター部隊と演習場の距離が65カイリ(約120Km)以内と
する米軍の基準』が嘘だったことが判明した。

鳩山政権は、この65カイリ基準のために『基地の県外移設』を断念せ
ざるを得なくなった。11月26日、琉球新報が在沖米軍海兵隊に
65カイリ基準に関してインタビューをしたところ 
「海兵隊の公式な基準・規則にはない」 との回答を得ている。つまり、
"65カイリ基準" はアメリカ軍に存在しなかった架空の基準だった。





169 リベラルさん 2013/12/13(金) 23:16:42
これは他の調査からも後日判っており、65カイリという文書は鳩山首相を陥れるため
防衛省と外務省が勝手に情報を捏造したものだった。
ちなみに、アメリカから毎年のように日本に送りつけられていた年次改革要望
書を戦後史上初めて破棄したのも鳩山政権だった。鳩山政権が掲げていた『有
事駐留』『対等な日米関係』『東アジア共同体構想』もアメリカ側の反発を招き、
結果として、マスコミも官僚も動員して鳩山政権を総辞職に追い込んだ。

今もし、鳩山政権が続いていれば、消費増税やTPP交渉参加も無かったわけ
で、鳩山政権が短命に終ったことは日本人にとって大損失だったといえる。
(一部引用=真実を探すブログ)*年次改革要望書=日本政府と米国政府が両国の経済 発展の
ために改善が必要と考える相手国(日本)の規制や制度の問題
点についてまとめた文書 で、毎年日米両政府間で交換されてい
たが、鳩山内閣のときに廃止された。
170 リベラルさん 2013/12/13(金) 23:27:20
引用終わり

これが事実だとすると、外務官僚も防衛官僚も
米国の思惑通りのシナリオに従って動いている事が
わかる。米国の要請通り動くのが絶対に悪い事だとは
もちろん限らない。日本の国内の既得権益をぶち壊した
方が国民のためになる場合だってあるからだ。

日本人は、外圧に弱いのは昔からであるから
外圧を利用してガチガチの利権構造をぶち壊す
ことも場合によっては必要だろう。
しかし、それには、外国の思惑がどこにあるかを
知った上で望まないと逆に利用されるだけだ。
日本のエリート様達がそういう能力に長けているかどうか
果たしてどうなんだろう?
公務員上級職のペーパーテストだけでそんな能力が
養われるのだろうか?ある程度の海外経験が
ないと無理だろう。

171 リベラルさん 2013/12/13(金) 23:39:32
hnxyy654さんへ

いえいえ!それは買いかぶりと言うものです。(笑い)
小生は、勉強不足のためにネットからの引用が
多いのです。それにチョビッとコメントを付け加えて
いるだけです。皆様方のような高度な知識は
持ち合わせておりません。

この世の中は、あまりにも情報が錯綜していて
しかも、マスメディア自体も情報操作されている
ようなので、複雑怪奇としか言いようがありません。
小生が今一番懸念しているのは、9.11テロ事件と
称する事件が米国の自作自演との情報が
ネット上に流れていて、このテロ対策を口実にして
自由と民主主義を国是としてきた先進諸国が
日本も含めて米国の真似をして全体主義化へ
向かいつつあるのではないかと言う懸念です。
172 リベラルさん 2013/12/15(日) 22:41:23
JNNの世論調査の改ざんが明るみに(小沢氏を「総理大臣に期待する」人が10%という反響を恐れ1%に改ざん)投稿者 和モガ 日時 2013 年 12 月 13 日 17:10:07:

引用:TBSテレビをキー局とし、日本のテレビニュースネットワークとしては最も古い歴史のあるJNNが2013年12月7日,8日に行った「総理大臣にふさわしいあるいはまかせたいと思う政治家は誰か?」という世論調査で小沢氏が10%を獲得して堂々の2位となった(①)。しかし、この調査結果はすぐ1%に訂正されてしまった(②)。普通なら最初の10%が誤報であったと考えるのであるが、実はそうではない。最初の10%が正しく、後で訂正された1%は調査結果を改ざんしたものである。

 最初に報道された内容と訂正された内容の違いは小沢氏の10%が1%になった違いしかない。ここで、注目すべきは最後の欄のかっこ付きの(答えない・わからない)の4%である。ここにかっこが付いているということはすぐ上の「特にない(57%)」の内訳を再掲したもので、「特にない」と回答した57%の人の中で「答えない・わからない」という人が4%あったということである。
173 リベラルさん 2013/12/15(日) 22:42:58
この回答率を全部足すと92%にしかならず、回答者の8%ものデータが世論調査から消えてしまうのである。従って、最初に発表したようにやはり小沢氏は10%の支持率があったということになる(支持率の合計は101%になる)。

 小沢氏を10%と発表し、その反響の大きさから1%に改ざんしたということは世論調査が如何にいいかげんで調査者の思惑を含んだものであるかということがよく分かる。しかし、今までさんざん世論調査の胡散臭さが取りざたされてきたが、このように改ざんが目に見える形で明らかになったのはおそらく初めてであろう。どこかの圧力により真実を隠し、嘘を報道するJNNは世論調査はもとよりニュース自体を扱う資格はないことは明らかだが、これが報道の真の姿だということを我々は肝に銘じておくべきであろう。

引用終わり
174 リベラルさん 2013/12/15(日) 22:46:32
わすれました。

データです。

①現在の内容
安倍晋三(13%)石破茂(3%)麻生太郎(1%)谷垣禎一(0%)小泉進次郎(7%)海江田万里(0%)岡田克也(0%)前原誠司(0%)野田佳彦(0%)細野豪志(1%)石原慎太郎(0%)橋下徹(2%)山口那津男(0%)渡辺喜美(1%)志位和夫(1%)小沢一郎(1%)その他(5%)特にいない(57%)(答えない・わからない)(4%)
http://news.tbs.co.jp/newsi_sp/yoron/backnumber/20131207/q4-2.html

②ウェブ魚拓にとられた世論調査の内容(2013年12月10日 16:59記録)
安倍晋三(13%)石破茂(3%)麻生太郎(1%)谷垣禎一(0%)小泉進次郎(7%)海江田万里(0%)岡田克也(0%)前原誠司(0%)野田佳彦(0%)細野豪志(1%)石原慎太郎(0%)橋下徹(2%)山口那津男(0%)渡辺喜美(1%)志位和夫(1%)小沢一郎(10%)その他(5%)特にいない(57%)(答えない・わからない)(4%)
http://megalodon.jp/2013-1210-1659-12/news.tbs.co.jp/newsi_sp/yoron/backnumber/20131207/q4-2.html
175 SANAさん 2013/12/16(月) 02:22:25
自民党員や東電社員が2ちゃんねるに書き込みをしていても、なんにも問題ないとおもいます。
176  [Delete]
177 SANAさん 2013/12/16(月) 02:33:09
Re:168
それ不確かなはなしで、あてになりません、軍事機密だからそんなに詳しい話は永遠に出てこないので。
だけど非常に当たり前のこととして距離が遠すぎないほうがいいという意味の制約はあるに決まってると
おもいますけど。この件はそもそも機密が漏洩してるのがおかしいです、鳩山政権は極めて中国に都合の
よい政権だったので、琉球新報の記事なんかは中国の陰謀なんじゃないか(冗談です。ようするに
陰謀的な語り方ならなんでも言えるって事です。)
178 リベラルさん 2013/12/22(日) 11:32:41
孫崎享氏の本の中から「戦後史の正体」
という内容について、少しづつご紹介していきましょう。
戦後の日本がいかに米国にコントロールされてきたかが
赤裸々に書かれていて、マスメディアが報じない
あるいは敢て触れようとしない、言わば「タブー」の
世界が暴露されています。

著者の孫崎享(まござき うける)氏は、1966年に外務省に
入り、最初に英国陸軍学校に派遣され、ロシア語を
学んだことがきっかけになり、「ソ連」に5年、イランと
イラクにそれぞれ3年づつ勤務されました。
179 リベラルさん 2013/12/22(日) 11:44:42
そして、その間、東京では主として情報の分野を
歩き、情報部門のトップである国際情報局長も
勤めました。まさしく諸外国の情報に明るい
分野の専門家としての道を歩んだ訳です。
彼の仕事は、各国の情報機関と連携して
情報を集め、分析し、対策を考えるのが主な仕事だったのです。
その後、2002年に防衛大学校の教授となり7年間自らの
体験を振り返り、戦後の日本外交史を研究する機会を
持ちました。

その中で、くっきりと見えて来たのが、戦後の日本外交を
動かして来た最大の原動力は、米国から加えられる圧力と
それに対する「自主路線」と「対米追随路線」の
せめぎあい、相克であったという事実です。
180 リベラルさん 2013/12/22(日) 11:57:26
例えば、普天間基地問題を例に取ると、「普天間基地は
住宅の密集地にあり、非常に危険である。もともと
米軍基地は、あまりにも沖縄に集中し過ぎている。
だから、普天間基地を県外、または国外に移設しよう。
そのことを米国にも理解してもらおう」とするのが
「自主路線」と言われる立場です。

一方、「米国は普天間基地を同じ沖縄県内の辺野古に
移転するのが望ましいと考えている。米国の意向に
反するような案を出せば、日米関係にマイナスになる。
だから出来るだけ米国の言う通りにしよう」
とするのが「対米追随路線」と言われる立場です。

この二つの外交路線の相克が第二次世界大戦後の
日本の歴史団体の骨格になっているのです。
日本だけではありません。
世界中の国々の歴史は、大国との関係によって
決まるのです。そのことが解れば、自国の歴史も
国際情勢も、まるで霧が晴れるようにくっきりと
見えてくるのです。
181 リベラルさん 2013/12/22(日) 12:10:07
だから、私は、本書の中で日本の戦後史をこの二つの
路線の戦いとして描いてみようと思います。
「自主」と「対米追随」、この二つの間で最適な
回答を出す事がこれからも日本人には求めつづけられる
からです。

◎米国の対日政策は、世界戦略に戦略によって変化します。

第二次大戦を経て、米国は世界最強の国になりました。
米国には世界をどう動かし、経営していくかの明確な
戦略があります。その世界戦略の中で、米国は他の国を
どう使うかを常に考えています。当然、日本もその戦略の中に
含まれます。「米国は日本を同盟国として大切にしてくれている」
「いやそうではない。米国は日本を使い捨てに使用としているのだ」
日本では、よくそういう議論を聞く事があります。
182 リベラルさん 2013/12/22(日) 13:06:40
でも、どちらも真実ではありません。
正しくは、「米国との関係はその時の状況によって変化する」
ということなのです。

将棋の盤面を考えていただければ良いと思います。
米国は王将です。この王将を守り、相手の王将を取るために
全ての戦略が立てられます。米国に取って日本は「歩」かも
知れません。「桂馬」かも知れません。「銀」かも知れません。
時には、「飛車」だといってチヤホヤしてくれるかも知れません。
それは状況によって変わるのです。

しかし、例え、どんなコマであっても、国際政治と言うゲームの中で
米国という王将を守り、相手の王将を取る為に利用される事に
変わりはありません。状況次第では見捨てられる事も
あり得ます。王手飛車取りをかけられて飛車を逃がす
棋士はいないでしよう。一瞬のためらいもなく、飛車を見殺しにする。
当然のことです。
183 リベラルさん 2013/12/22(日) 13:17:54
対戦相手の王将も、時にはソ連、アルカイダ、中国、
イランと、様々に変化します。それによって日本も
「歩」になったり、「桂馬」になったり、「銀」になったりと、
役割が変わるのです。日本の皆さんは、戦後の日米関係に
おいては強固な同盟関係がずっと維持されてきたと
思っているでしょう。そして、日本は常に米国から
利益を得て来たと。とんでもありません。

米国の世界戦略の変化によって、日米関係は
常に大きく揺らいでいるのです。
おそらくみなさんもこの本をお読みになることで、
日米関係の本当の姿がおわかりになると思います。
(小生:この本を高校生の歴史の授業の参考書として
採用される事が望ましい。何故なれば、この本は
著者が高校生にもわかるように意図して
書かれたものであるからである。)
184 リベラルさん 2013/12/22(日) 13:28:08
では、米国が日本をコマとして動かそうとする時、
日本はそれにどう対処したらよいのでしようか?
米国は軍事面、経済面で日本より圧倒的に
強い国です。その現実の中でどう生きて行くか。
それが日本に与えられた大きな課題です。
一つの生き方は、「米国は我々よりも圧倒的に強いのだ。
これに抵抗しても仕方がない。出来るだけ米国の言う通りに
しよう。そして、その中で出来るだけ多くの利益が得られるように
しよう。」という選択です。

もう一つの生き方は、「日本には日本独自の価値がある。
それは米国と必ずしも一緒ではない。力の強い米国に対して
どこまで自分の価値を貫けるか、それが外交だ」という考えを
持つ事です。私は、後者の立場を取っています。
「力の強い米国に対して、どこまで自分の価値を貫けるか」
それが今後の日本人にとって、もっとも重要なテーマだと
いう確信があるからです。
185 リベラルさん 2013/12/22(日) 13:38:21
(小生もこの後者の考え方に賛成である。
保守というものは、当然そうあるべきで
あるはずだ。日本には日本独自の役目というか
天命があるということを知らねばならない。
まして、日本の国の舵取りをやる政治家が
これを放棄したら何の為の政治なのか
全くバカとしか言いようがない)

また、それは、この本をお読みになればわかる通り、
今ではすっかり失われてしまいましたが、かつては、
日本の外務省の中心的な思想でもあったのです。
私自身もまた、そうした外務省の思想の系譜に属する
人間であると思っています。多くの皆さんにこの本を
読んでいただき、戦後の日米関係と日本社会のあり方について
問い直すきっかけにして下さる事を、そして、この本の知識が
日本人の常識になれば、新しい日本が始まります。

以上にて、本の前書きを終わります。
186 リベラルさん 2013/12/22(日) 13:51:18
では、本文の内容に入りますが、全てを紹介
することは、本の書かれている量が多すぎるため
抜粋してご紹介します。

私が、日米関係を真剣に学ぶきっかけとなったのは
イラク戦争です。2003年3月20日、米軍はイラク攻撃を
開始し、まもなくサダム・フセイン政権を崩壊させました。
しかし、イラク側の抵抗はその後も続き、結局9年近く
駐留を続けることになります。今でこそ、イラク戦争は
米国内で厳しい評価を受けています。(2011年1月に
CNNが行った世論調査では、支持33%、反対66%)

しかし、戦争開始当時の雰囲気は、全く違っていました。
国民の殆ど全員から圧倒的な支持を受けていたのです。
2003年12月には、自衛隊がイラクに派遣されることになりました。
このとき、私が非常に問題だと思ったのは、この戦争が起こった
理由です。
187 リベラルさん 2013/12/22(日) 14:00:30
米国がイラク戦争を始めた理由は、

1.イラクが大量破壊兵器を大量に持っている。

2.イラクは9.11米国同時多発テロ事件を起こしたアルカイダと
 協力関係にある。

3.今攻撃しないとサダムフセインは何時世界を攻撃してくるか
 わからない。というものでした。

私は、その15年程前の1986年から1989年にかけて
イラン・イラク戦争の最中にイラクに勤務していました。
ですから、サダム・フセインについてはかなりの知識を持っていました。
2003年の段階で、イラクが大量破壊兵器を大量に持っている事等
あり得ない。アルカイダとの協力関係もない。
それは、イラクについて研究していた人間にはすぐに解る事です。
188 リベラルさん 2013/12/22(日) 14:12:34
しかし、日本政府は、「イラクが大量破壊兵器を大量に持っている」、
「アルカイダと協力関係にある」と言って、イラク戦争に
自衛隊を派遣しようとしていました。
私は外務省時代に国際情報局長でしたし、駐イラン大使も経験しています。
官僚や経済界の中に多くの知り合いもいます。

ですから、そうした人たちに対して何度も「米国のイラク攻撃の根拠は
薄弱です。自衛隊のイラク派遣は止めた方がいい」と進言しました。
数ヶ月して、経済官庁出身の先輩から次のように言われました。
「孫崎、君の言い分を経済界の人たちに話してみたよ。みなよく
わかってくれた。でも彼らは、『事情はそうだろうけど、日米関係は
重要だ。少々無理な話でも協力するのが日本のためだ』という。

まあ、そういうことだ。説得は諦めた方がいい」
189 リベラルさん 2013/12/22(日) 14:25:40
「少々無理な話でも軍事面で協力するのが日本のためだ」
これは本当にそうなのだろうか。日米関係をしっかりと
勉強しなおそうと決めたのです。

勉強の成果は、それから6年後に講談社現代新書『日米同盟の正体』
として形になりました。防衛大学校で教える過程で、私の歴史観、
安全保障観は大きく進歩したと思います。
この本の中心的な主張は、2003年のイラク戦争は、突然起こったものでは
なく、冷戦の崩壊まで遡らなければその本質が見えてこないというものです。

本が出たのは、2009年3月でしたが、、同じ年の8月には総選挙が
行われ、民主党が政権の座につきました。私の『日米関係の正体』が
出た頃は既に、おそらく民主党が次の総選挙に勝って
日米関係にも何らかの変化が生じるのではないかと考えられて
いました。
190 リベラルさん 2013/12/22(日) 14:37:48
それで、この本はかなりの反響を呼び、2009年4月3日の
外務委員会で篠原孝議員が『日米関係の正体、迷走する安全保障』
には立派なことが書いてある。大臣読まれましたでしょうか。
民主党のネクストキャビネットの大臣はもう読破されておられるんですが、
本物の大臣はお読みになりましたでしょうか」という質問がされるほどでした。

本書の編集者もこの本を読んで、同じ内容を「高校生でもわかるように
やさしく丁寧に書けないか」と依頼されてきたのです。
既に、一般向けに同じテーマで書いている私にとって、
この依頼を実行するのは、そんなに難しい事ではありません。
しかし、私には、もう少し野心的な気持ちがありました。
もし、「高校生でもわかる本」を書くなら冷戦後ではなく
第二次大戦の終了から今日までの日米関係全体を
書いてみたいという気持ちがあったのです。
191 リベラルさん 2013/12/22(日) 14:53:03
「はじめに」の中で書いた通り、日米の外交におけるもっとも
重要な課題は、常に存在する米国からの圧力(これは想像以上に
強力なものです)に対して、「自主」路線と「対米追随」路線の
間でどのような選択をするかと言う事です。
そして、それは終戦以来ずっと続いてきたテーマなのです。

私が外務省にいた時も、この二つの路線をめぐる問題にしばしば
直面しました。中でも最大の問題は、イランの油田開発に関するものでした。
私は、1999年から2002年まで、駐イラン大使を勤めました。
そのとき、もっとも頭を使ったのは米国との関係です。
つまり、日本が自らの国益から判断して選択した
対イラン政策と米国の対イラン政策を、どう調和させていくかと
いうことです。

国内に資源のない日本は、エネルギーを海外に依存しています。
ですから、産油国のイランと緊密な関係を確立したいというのは
当然の願いです。そうした流れの中でイランのハタミ大統領を
日本に招待するという話が持ち上がりました。
192 リベラルさん 2013/12/22(日) 15:20:30
招待を決めたのは当時の高村外務大臣です。
私の役目は駐イラン大使として、その実現に向けて
イラン側と折衝することでした。
しかし、その後、発案者の高村大臣が内閣改造で
外務省を去ります。ここで外務省内の風向きが
変わりました。

米国からの圧力によって、日本は、ハタミ大統領を招待
するような親イラン政策をとるべきでないという空気が
次第に強くなったのです。けれども、私も官僚として
長年仕事をしてきたので、物事を動かす為のそれなりの
ノウハウを持っています。それらを総動員し、なんとかハタミ
大統領の訪日にこぎつけました。

このとき、ハタミ大統領訪日の一環として、日本は、イランの
アザデガン油田の開発権を得る事になったのです。
193 リベラルさん 2013/12/22(日) 15:33:01
この油田の推定埋蔵量は260億バレルという世界最大
規模を誇ります。非常に大きな経済上、外交上の
成果でした。しかし、イランと敵対関係にあった
米国は、「日本がイランと関係を緊密にするのはけしからん
アザデガン油田の開発に協力するのはやめろ」と更に
圧力をかけてきました。

日本側も何とか圧力をかわそうと努力しましたが、結局最後は
開発権を放棄する結果になりました。もし、日本が
自らの国益を中心に考えた時、油田の開発権を放棄する
などという選択は絶対にありえません。
(しかし、こういう元外務官僚の孫崎氏のような
人たちが、こういう出版物等によって、自分の公務員時代の
仕事の内容について、諸外国との折衝の中身を
公表する事は今後は難しくなるかも知れない。
特に、こういう件について米国から圧力があったとか
なかったとかいうようなことは部外秘として
特定秘密として指定されて、もし、官僚を辞めた後でも
処罰の対象になるかもである。)
194 リベラルさん 2013/12/22(日) 15:43:54
その後、日本が放棄したアザガデン油田の開発権は
中国が手に入れました。私がかつてイランのラフサンジャニ
元大統領と話をしたとき、彼が、「米国はバカだ、日本に圧力を
かければ漁父の利を得るのは中国とロシアだ。
米国と敵対する中国とロシアの立場を強くし、逆に同盟国で
ある日本の立場を弱めてどうするのだ」と言って
いたことがありますが、まさにその予言通りの
展開です。

アザガデン油田の開発権と言う外交上の成功は
、結局米国の圧力の前に屈したのです。
「何故、日本はこうも米国の圧力に弱いのだろう」
この問いは、私の外務省時代を通じて、常につきまとっていた
疑問でした。
195 リベラルさん 2013/12/22(日) 15:54:51
◎米国からの圧力や裏工作は現実に存在します

「対米追随」路線と「自主」路線」もっと
強い言葉で言えば、「対米従属」路線と「自主」路線
小生風に言えば、「ポチ」路線と「自主」路線

この二つの間でどのような選択をするかが戦後の
日本の日米外交だったといえます。
日本は、1945年9月2日、ミズーリ号で降伏文書に
署名しました。ここから、日本は、「対米従属」と
「自主」の間で苦悩させられることになるわけです。
歴史て責にみると、「自主」路線を選択した多くの
政治家や官僚は排斥されています。

ざっと見ても、重光葵、芦田均、鳩山一郎、石橋湛山、
田中角栄、細川護煕、鳩山由紀夫などがいます。
196 リベラルさん 2013/12/22(日) 16:12:13
先ほど、イランのアザガデン油田の開発権について触れました。
この時は、チェイニー副大統領(当時)自身が先頭に立ち、
開発権の獲得に動いた日本人関係者をポストから
排除しています。CIAなどの情報機関が動くのなら
あり得ることだと思います。しかし、副大統領自身が
先頭に立って排除に動いていたのです。

それも、日本の首相とか外相といった自分と同レベルの
人物への圧力だけではありません。
現場で動いていた人たちが、副大統領からの
排斥対象となっていたのです。
(小生:因に、9.11テロ事件にも彼が謀略に関わっていたと
いう説もある。WTCビルの不動産をめぐる関係ということだ)
この事実を知ったとき、米国と言う国の凄さを知らされました。
(小生:米国という国は、国民も含めて自分達が世界で
No.1だと思い込んでいて、また、それが当然で
あり、そのプライドが傷つけられると何をしでかすか
わからないという恐ろしい一種の「野蛮国家」なのである。
この点では、北朝鮮と大して変わらないかもしれない。)
197 リベラルさん 2013/12/22(日) 16:27:47
(小生:米国は、自分と同じ価値観で動く国に
対しては、また、自分の言う事に従う国に
対しては、優しい面を見せるが、反対に逆らう
国に対しては、様々な手を使って相手を
失脚させることを平気でやるのだ。
そういう意味で、謀略国家No.1である)

以外かも知れませんが、竹下登や福田康夫も米国に
排斥されたグループに入るでしょう。
他にも、外務省、大蔵省(現財務省)、経産省などでも自主路線を
追求し、米国から圧力をかけられた官僚は私の周辺にも
数多くいます。こうした話は、ごく一部の人間しか知りません。
表に出れば、誰が漏らしたかすぐにわかってしまうので、その人間に
報復が加えられる恐れがあります。(小生:今回成立した特定秘密保護法は、
こうした話が表に漏れないようにするためにも効力を発揮することに
なるでしょう)

米国の圧力によって、官僚や政治家が排斥されたケースは
数多くありますが、それが表に出るのは、極々一部に過ぎません。
198 リベラルさん 2013/12/22(日) 16:50:39
また、こうした排斥は米国側の人間側が行うだけではありません。
悲しいことですが、米国との関係を最重視する日本人のグループ、
つまり、戦後日本の主流派ですが、彼らが排斥に加わります。
戦後の歴史の中で、そうした排斥にもっとも多く関わったのは
恐らく「吉田茂」でしよう。私は、元総理クラスの方が、ある外務省の
人間について、「彼は米国から嫌われている」と言ったのを聞く
機会がありました。

そうした場合,「何故、嫌われているか」という理由については、誰も
話しませんし、問題にすることもありません。ただ、「米国から嫌われている」
というだけで、その外務官僚は、重要なポストから外されるのです。
それが日本の姿なのです。
(小生:と言う事は、元外務省出身で現在外交評論家などという
連中は、米国のタイコモチと考えても良いわけか。特に岡崎冬彦辺りが
近いかも)

こんなこともありました。日米間で貿易摩擦が激しかった時代の
ことです。経済部門の官僚があるときに、米国での講演で
「米国内には、日本の貿易は不公平だという論がある。しかし、
それは間違いだ」と言って、証拠を挙げて反論しました。
199 リベラルさん 2013/12/22(日) 17:15:53
これを聞いていた米国関係者が日本の閣僚に
「彼は日米関係について、こんなけしからん発言をしている。
日米関係のためにならない」と伝えました。するとすぐに
閣僚から経済関係の省の官房長に対して、彼がどのような
発言をしたか調査するように依頼が来たのです。

日米交渉の最先端で米国と交渉していた大蔵省の知人も
次のように振り返っています。
「米国と交渉をする。今度は勝てるかもしれないと頑張る。
途端に後ろから矢が飛んで来る。見ると首相官邸からだ。
『もうそれ以上主張するのは止めておけ。』そんなことが何回
あったかわからない。」

私は、日本の中でもっとも米国の圧力に弱い立場にいるのは首相だと
思います。首相の職責はあらゆる分野に渡っています。もちろん隅々まで
目が届くはずもないので、首相に致命的なダメージを与える事は
実はそう難しい事ではありません。ですから、米国は出来るだけ
農水省や経産省といった省にではなく、首相の下に諮問機関を
作らせ、そこに権限を集中させようとします。
200 リベラルさん 2013/12/22(日) 17:33:13
そうすれば、圧力をかける手間が少なくて済むからです。こうした事実を
現場で実際に体験していないと、「それは陰謀論だろう」などと
安易に言ってしまうことになります。

(小生:ここの掲示板にもそういう人がいるようだが)

しかし、少しでも歴史の勉強をすれば、国際政治のかなりの
部分が謀略によって動いている事がわかります。
日本も戦前、中国大陸で数々の謀略を仕掛けていますし,
米国もベトナム戦争でトンキン湾事件という謀略を仕掛け、
北爆の口実としたことが明らかになっています。
もっとひどい例としては、米国の軍部がケネディ政権時代、
自国の船を撃沈するなど、偽のテロ活動を行って、それを
理由にキューバへ侵攻する計画を立てていた事が
わかっています。(ノースウッド作戦)
ケネディー政権は、この計画を却下したので実行は
されませんでしたが、当時の参謀本部議長のサインが
入った関連文書をジョージワシントン大学公文書館
のサイトで見る事が出来ます。

(小生:日本では、こんな文書は極秘扱いで永久に見れないだろうし、
官僚が焼却処分にするに違いないwww)
201 リベラルさん 2013/12/22(日) 17:48:39
学者や評論家がそうした事実を知らないまま
国際政治を語っているのは恐らく世界で
日本だけでしょう。次にご紹介する文章は、米国が
第二次大戦後、日本と同じ敗戦国のイタリアに
対し、どのような裏工作を行ったかを、行った本人である
CIAの元長官が書いたものです。

米国の対外工作の中心は、みなさんもよく御存知の
CIAです。その元長官である、W・E・コルビーが著書の中で、第二次
大戦後、CIAがイタリアで行った裏工作について次のように
述べています。「秘密チャンネルによる直接的な政治的、準軍事的な
援助によって、干渉することは数世紀に渡って国家関係の特徴と
なって来た。(略)各国は自衛のために武力を行使する道徳的
権利を持ち、その目的に必要な程度の武力行使を許されている。
もしもそのような軍事的干渉が許されるなら、同じ状況下で、
それ以下の形での武力干渉は正当化されよう」
202 リベラルさん 2013/12/22(日) 18:46:01
つまり、コルビーはここで、日本の評論家たちが陰謀論だなどと
言って否定する秘密チャンネルでの裏工作が数世紀も前から
広く行われてきたこと、他国の主権を侵害するそうした裏工作が
なぜ道徳的に許されるかといえば、国家は自衛のためには
軍事力さえ使う事を許されている、だから軍事力以下の形での
干渉、つまり違法行為を伴う裏工作についても、自衛のためなら
当然許されるはずだと言っているのです。

戦後のイタリアは、いつ共産主義政権が出来るかわからない状況に
ありました。それを防ぐ為にイタリアの民主勢力に資金を渡すのは
「道徳的活動」であるとコルビーは言います。
そして、「この種の工作を成功させるためには、資金源は
米国政府という事実を秘匿する必要があった」
だから、「CIAが資金をこっそりと直接渡す」という方法を
採用したと書いています。
冷戦期にアメリカ(CIA)やソ連(KGB)がイタリアで行っていた
裏工作は、同じく日本でも行われていたと考えるのは
当然です。
203 リベラルさん 2013/12/22(日) 18:58:27
事実、1950年代から60年代にかけて、CIAが自民党や
民社党の政治家に巨額の資金を提供していたことは、
米国側の公文書によって明らかにされています。
歴史を勉強していない人だけがそれを「陰謀論だ」
などと言って安易に否定するのです。

(小生: あるいは、知っていても、学者や評論家のメンツが邪魔をして
否定するのでしょう。
若しくは、米国のCIAのエージェントとして動いている
日本のメディア界の人間やジャーナリスト等は
それを認めたがらないということでしょう。
それを認めてうかつことを言えば、狙われる
可能性もあるからです。)

「これらの活動で重要な事は、秘密保持である。
米国政府が支援しているとの証拠が出ては
絶対にいけない。そのため、金にせよ、
単なるアドバイスにせよ、援助はCIAとは
何の関係もなく、米国大使館とも関係のない
第三者を通じて渡された」
204 リベラルさん 2013/12/22(日) 19:59:25
これが原則です。だから基本は、証拠は絶対に
表には出ないのです。しかし現実には裏工作は存在する。
「証拠がないからそれは陰謀論だ」などと
言っていては話になりません。
スパイは謎が多い人生を送ります。何気なくコルビーを
ネットで調べてみました。水死しています。
作家Z・グラントはコルビーは殺されたと言っています。

日本は何時、第二次大戦を終えたのでしょう。
1945年の天皇の玉音放送をもって戦争の終わりと
考えていたのならば、それは間違いです。
日本が8/15日にポツダム宣言を受け入れたとしても
それが直ちに戦争の終結にはなりません。

戦争の終結には、戦っている双方が「戦争は終わりだ」
ということを確認し合う必要があるのです。
通常、戦争は、戦闘行為を停止し、休戦条約を結び、
講和条約(平和条約)を締結して調印し合うことで
初めて終戦となります。そういう意味での国際常識に
従っての終戦は、1945年9月2日になります。
205 リベラルさん 2013/12/22(日) 20:13:25
さて、日本が終戦記念日を8/15とし、9/2としていないことに、
何か意味があるのでしょうか。
あります。それは、9/2を記念日にした場合、決して
「終戦」記念日とはならないからです。明らかに
「降伏」した日なわけですから。そう、日本は8/15を戦争の終わりと
位置づけることで、「降伏」という厳しい現実から目を
そむけつづけているのです。

「日本は負けた。無条件降伏した」本当はここから
新しい日本を始めるべきだったのです。しかし、「降伏」ではなく
「終戦」という言葉を使う事で、戦争に負けた日本の厳しい状況に
ついて目をつぶりつづけて来た。それが日本の戦後だったと言えるでしょう。
先日、防衛大学校時代の教え子が私の家に遊びに来ました。
大変優秀な生徒です。自衛隊の部隊に配属されてからも順調に
昇進しています。将来、制服組の幹部になりうる人材だと
思います。

その彼に、「君は降伏文書を読んだ事があるか」と聞くと
「ありません」という返事でした。
206 リベラルさん 2013/12/22(日) 20:24:47
日本が行った最後の戦争がどのように終わったかを
自衛官が学んでいない。防衛大学校や幹部学校では
もちろん戦史を教えています。しかし、降伏と言う
一番厳しい現実には触れないで戦史を教えている。
これにはびっくりしました。スポーツでも企業経営でも、
普通は、敗因から学ぶ。悔しさをバネにして頑張る。
そういう厳しさが恐らく自衛隊には、組織として
継承されていないのではないでしょうか。

こんな調子ですから、普通の日本人には降伏文書に
目を通した人はほとんどいないでしょう。
では、その降伏文書には何が書かれていたのでしょうか。

日本政府は、「連合国最高司令官からの要求には全て従う」
これが降伏文書の中身でした。

降伏文書には、「日本の全ての官庁及び軍は降伏を実施するため、
連合国最高司令官の出す布告、命令、指示を守る」
207 リベラルさん 2013/12/22(日) 20:39:49
「日本は、ポツダム宣言実施のため、連合国最高司令官に
要求された全ての命令を出し、行動をとることを約束する」
ということが書かれています。
第二次大戦後、約6年半の占領期にも、日本には天皇や政府が
存続しています。首相もいます。しかし、天皇や首相が自ら国の方針を考え、
政策を出していた訳ではないのです。天皇と日本政府の上に
占領軍(GHQ)がいて、そのトップにはマッカーサーがいました。

第二次大戦後、日本は米国に完全に従属する形で新しいスタートを
切ったのです。そうした占領期に、日本の首相として活躍したのが
吉田茂です。彼の業績については様々な評価がされていまする
しかし、吉田首相の役割は、「米国からの要求には全て従う」
ことにありました。ですから、占領期間中の吉田茂の政策が
素晴らしかったとか問題があったとかいう議論は意味が
ありません。
208 リベラルさん 2013/12/23(月) 11:35:56
本日は、天皇陛下のお誕生日で、満80歳に
なられました。昭和8年のお生まれですから
小生の姉と同じです。今後も益々お元気で
あられることをお祈り申し上げます。

平和の、日本の象徴として、保守派の人たちは、
この伝統ある皇室を汚す事の無きように
して下さい。
209 リベラルさん 2013/12/26(木) 20:58:02
少し、脇道に逸れますが、成立した「特定秘密保護法」について
ネット記事より引用して問題点を洗い出してみたいと思います。

●特定秘密保護法案 徹底批判(佐藤優×福島みずほ)その1 1/3

引用開始:
基本的人権を侵害する憲法違反の悪法と批判の声が上がっている特定秘密保護法案について、自民、公明両党の幹事長・国対委員長は12月4日午前、東京都内で会談し、12月6日の参院本会議で強行可決・成立させる方針を確認したと報道されている。法案のトンデモなさを多角的に浮き彫りにした対談を緊急配信する。

軍機保護法と国防保安法の現代版

福島みずほ/参議院議員。前社民党党首。

佐藤 
いま、日本社会は非常に危機的な状況に直面していると思います。しかし、国民に危機感が十分に共有されていない。特定秘密保護法案の問題点については、二〇一三年一一月一三日の『朝日新聞』〈天声人語〉がよかった。
210 リベラルさん 2013/12/26(木) 20:59:39
福島 興味深い内容でしたね。

佐藤 
防衛省が秘密を取り扱う職員をチェック(適性評価)する時、どういう項目を作っているのかについて書いています。〈天声人語〉の一部を紹介します。
〈本紙が入手し、きのう報じた「身上明細書」という書類がある。防衛秘密をあつかう自衛隊員について、任務に適格かどうかを調べるため本人に書かせるものである。(略)会社を自己都合で退社、という職歴の記入例はだめとされる。給与面の不満とか具体的に理由を書け、とある。交友関係も飲み友だち、交際相手などと細かく書かせ、その住所まで記入させる。住所を把握して何に使うのか▼隊員の上司が書くと思われる「調査票」という書類もある。隊員は正直か、異性関係はだいじょうぶか、借金の取りたてはないか、特定の外国をしばしば訪れていないか、虚言癖や特異な趣味嗜好はないか。いずれも本人に確認せずに記入する〉

これは、もう本当に一人ひとりの個人情報を調べているということですよね。離婚しているなら元の配偶者はどういう背景を持つ人だったのか、会社はどういう理由で辞めたのかを具体的に書かせる。自己都合退職とかはだめだという。
211 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:01:10
こういった情報を集めないといけない。しかし、裏返して言えば、自主申告に頼らないと調査できないような態勢だということなんですよね。福島 特定秘密保護法案の適性評価は、公務員もさることながら民間の取引先にも及びます。実施主体はどこかと言えば行政で、実質的には警察となっています。

佐藤
そこが問題なんです。

福島
民間企業のなかに警察の手が入るけれど、秘密裏にやることになるだろうから、尾行などをする。しかも法案のなかには、「飲酒の節度」などという調査項目が入っています。では、個室で飲んでいるのをどうやって外から調査するのでしょうか。
 とてもおかしい。たとえば民間会社のチームが特定秘密に関することを扱うことになったとします。業種は、かりにコンピュータ関連でもいいし軍需産業でもいい。そうしたらその会社の幹部は、そのチームが特定秘密を請け負っているということを知らないわけにはいかない。しかし、先日、政府の担当者に聞いたら、会社の社長が「進捗状況はどうかね」と聞けないと言うんですよ。だから会社の幹部も仕事の内容を把握できない。
212 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:02:41
佐藤
歴史の先例に照らすとわかります。特定秘密保護法案は、まるで軍機保護法(一九三七年に制定)や一九四一年に制定された国防保安法なんですよね。
 これらの法律があった時代、たとえば戦艦武蔵を作っている造船所のチームがどうだったかを考えてみます。武蔵の建造にかんしては、その会社の社長も聞けないのです。なんとなく雰囲気はわかっても、個別のことにかんしては聞けない。
吉村昭さんの小説『戦艦武蔵』(新潮文庫)を読むとよくわかります。そのなかで、ある設計図を技師が隠してしまう場面があります。そして、特別高等警察(特高。社会運動や言論、思想取り締まりのために設置された警察機構)がどういう拷問を加えて秘密情報が漏れたのかを調べるかが描かれます。

特定秘密保護法案は、実は、軍機保護法・国防保安法と同じ構成ですよ。
 私は元外交官でしたから、一般論として秘密の保全は必要だと思います。その理由はこういうことです。外務省の局長ぐらいの幹部が、外国情報機関から得た情報を、首相官邸に持っていかないで、与党の特定政治家に流すことがあります。自己の栄達のためです。
213 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:04:59
そういう状況下では、インテリジェンスの情報交換はできないわけです。
福島
情報を持っていることがまさに力であり、官僚たちがそれを私利私欲のためにこれまでも使ってきた。公僕としての意識がまったくありませんね。

●官僚の独善的な支配をもたらす

佐藤
そうです。ただ、秘密保全は必要だという前提に立ったとしても、いまの特定秘密保護法案にはいくつもの問題点があります。まず、事実上、警察が適性評価をする体制になっていることが問題です。人事院とか中立的な機関に調査部門を設けるなら話は別です。しかし、警察は、外務省や防衛省と権限の拡大をめぐって争っているわけですよね。

福島
省庁間の縄張り争いはなかなか激しいですからね。

佐藤
警察から外務省への出向者や、海外に出張で来る警察官でも、たとえばモスクワに来ても賭博場やいかがわしい曖昧宿みたいなところに行っている人もいます。日本の官僚機構はとても腐敗しています。国家公務員倫理法では、五〇〇〇円以上の接待を受けたら報告する義務がありますが、すべてを正直に申告している官僚はほとんどいないわけです。つまり、適性評価をすると、ほぼ全員が違反している状態になると思いますよ。
214 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:06:31
省庁間の権限争議のなかで、「防衛省のこいつは適性評価に引っかからないことにしてやろう。外務省のこいつは気に食わないから×にしよう」と恣意的な運用がされるのは目に見えてます。

福島
おそらくそうなるでしょうね。

佐藤
それから、まだ問題があります。政治家は適性評価の対象になっていません。

福島
確かに政治家は適性評価の対象外です。

佐藤
情報機関の間ではどういう約束をして情報を送ると思いますか。「適性評価を受けていない人間には情報を回さないでね」という約束になります。
そうすると、機微に触れる情報のほとんどが官僚のなかで独占されることになります。その結果、政治家が政治判断をできないわけですよ。要するに官僚の元締めの人間が「先生、こうなってます」と説明する。極端な例をいえば、「総理、イラクが大量破壊兵器を持っています」と説明する。首相が「具体的な情報を見せてくれ」と言っても、官僚が「適性評価を受けていないからお見せできません」ということになります。

福島
大臣と副大臣、政務官の政務三役も適性評価しないわけですからね。
215 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:07:47
佐藤
そうです。だから適性評価を受けていない人間は、もう情報を受け取れる身分ではなくなるわけですよ。そこのところを本当はすごく議論しなきゃいけない。いずれにせよ、国家に秘密を認めるとか、認めないとか以前の問題として、こんな粗雑な法案が国会に上程されていること自体が、日本国家の恥ですね。

福島
おっしゃるとおり、特定秘密保護法案はいろいろな点できわめて変です。
 現状でもこういうことがありました。中井洽さん(民主党顧問)が拉致担当大臣だったとき、「拉致問題についての議事録を出してくれ」と外務省に言ったら「出せない」と断られたそうです。彼は拉致担当大臣だから、本来なら知らないと仕事にならないのに、外務官僚は出しませんでした。
現状でも官僚が情報をにぎっています。特定秘密保護法案が成立すればもっとひどくなります。官僚の官僚による官僚のための独善的な支配をもたらす法律なのです。三権分立がぶっ壊れる。国民主権が壊れるばかりか、国権の最高機関である国会が、政府を追及したり情報を得たりすることができなくなる。国会論戦のなかでも正式に出てこなくなるんですよ。
216 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:10:11
まして、いまの政治状況では、コロコロと短い期間で替わる大臣に官僚は情報を出さないと思うんですよ。

佐藤
国家運営の基本哲学に大問題が生じてきているわけです。「情報は誰のものか」っていうことなんです。

福島
そうです。情報は国民のものです。

●ナチスの手口に学んでいる

佐藤
国会で働く職員は「参事」であるとか、ようするに役職に「官」がつかないですよね。その理由は、国会議員は民の代表だからです。。それに対して裁判所は官がつきます。たとえば裁判官とか書記官とか。もちろん役人には事務官や技官と「官」がつきます。

福島
ああ、確かにそうですね。

佐藤
「官」がついていないということが実は重い意味を持っています。国民の代表である国会の側が情報を持っている必要があります。国会が情報統制から完全に外れ、結果として情報が入ってこなくなるのはおかしい。
さらに言えば、安倍晋三政権は、麻生太郎副総理がいみじくも発言したように、ナチスの手口に学んでるんじゃないかと思います。ドイツ・ミュンヘン大学の教授だったオットー・ケルロイター(国法学者、一八八三〜一九七二年)はこう言っています。
217 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:11:19
「成文憲法の改正はしなくていい。ワイマール憲法と矛盾する一般法をいくつも立てていけばいい。ヒトラー政権になってから成立した一般法の総体を、ナチス憲法とみればいいんだ」。このナチスの手口に本気で学んでるんじゃないか、と感じる法案です。

福島
それはまったくその通りですね。私は、安倍総理の頭のなかには工程表があると思っています。たとえば、(1)今年中に国家安全保障会議(NSC)設置法と特定秘密保護法をワンパッケージで成立させる。(2)その後、首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇、座長は柳井俊二元駐米大使)で集団的自衛権の行使を抜本的に認める。(3)来年の通常国会には国家安全保障基本法案を出す。国家安全保障基本法案のなかで、交戦権の行使も集団的自衛権の行使も、つまり武力行使を認める――石破茂さん(自民党幹事長)はかつて、国家安全保障基本法案は議員立法で出すと言っていたんです。閣法、つまり政府提案立法では出せないからです。なぜならば……。

佐藤
法案が内閣法制局を通らないですからね。
218 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:12:46
福島
そうです。内閣法制局は、集団的自衛権の行使は憲法上認められないという立場を一貫して取ってきました。私は今年(二〇一三年)の五月一四日、参議院の予算委員会でこの問題を山本庸幸内閣法制局長官(当時)に聞いたんですね。私が「集団的自衛権の行使について、日本国憲法で認められるか」と聞いたら、山本長官は「行使は憲法九条の観点で許されない」とハッキリ言いました。

佐藤
私も議事録を読みました。

福島
安倍総理は山本長官のクビを切って、小松一郎元外務省国際法局長を内閣法制局長官にしました。安倍総理は、ある意味プライドが高い人だから、議員立法なんかで国家安全保障基本法案を出したくないと考えています。閣法として閣議決定をして出すと。つまり、内閣法制局に「合憲」と言わせて、議員立法じゃなく政府提案立法で出したい。
 国家安全保障基本法案は、ご存知のとおり、特定秘密保護法案を条文のなかに組み込んでいます。国家安全保障基本法を成立させてから、憲法改正の発議に必要な各議院での賛成を三分の二以上から二分の一以上に緩和する九六条改憲を狙う。そして、「戦争の放棄」を定めた九条を改憲する。
219 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:15:01
まさにナチスの手口による解釈改憲から明文改憲へと進むのですよね。

佐藤
私も解釈改憲に行くとみています。  ただ、本当に工程表があるということならば、それをおかしいと言って潰していく、あるいは修正させることが可能なんです。しかし、実は工程表はないのではないかと感じます。なんとなく空気で動いている、つまり集合的無意識で動いているとすると、この動きをとどめるのはなかなか難しい。
国会議員は今回、秘密が得られるという自らの権利を特定秘密保護法に賛成することで投げ捨てているわけですよね。「官僚さまにお任せします」と。民主党の相当部分も集合的無意識にとらわれています。「国難だ、国家の危機だ」という意識に流され、ネズミが集団で川に向かうように、変な方向に進んでいるっていうことじゃないかと思うんですよ。

福島
そうだとすると、大問題ですね。

●必要は法律を知らない」

佐藤
そして、外務省の動向に注意するべきだと思います。私は外交官だったからよくわかるんですけれども、外交官の法律感覚って、法曹資格を持っている人と違うんですよ。日常的に国際法をいじってますからね。
220 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:16:19
国際法の運用では、条文に反しているだけでは義務違反になりません。
相手国から文句を言ってこない限り、義務違反にならないのです。
それから、最終的には力による解決がありうると考えています。戦争は違法化の傾向にあってもまだ違法ではありません。外交官は発想自体が暴力的なんですよ。

福島
うーん、それは問題じゃないですか。

佐藤
それで国際法の解釈は今までどおり外務省の国際法局長が行なう。そして、国内法は外務省出身の内閣法制局長官が解釈するとなると……。

福島
小松一郎さん。つまり外務省の解釈なんですよね。

佐藤
いま、日本にとって経済の焦眉の国際経済の問題はTPP(環太平洋パートナーシップ協定)ですよね。首席交渉官は外務省の鶴岡公二さん。国家安全保障局長には、外務省出身の谷内正太郎さん(内閣官房参与)が就任を打診されています。安倍首相の周辺が全員、外務省の人で固まってるんですよ。その外務省の文化は、いま言ったように暴力的な文化なんです。
221 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:17:35
福島
どのぐらい暴力的なのでしょうか。

佐藤
第一次世界大戦が始まった時、ベルギーの中立をドイツが侵犯したと国際非難が高まりました。それに対して、ドイツ皇帝だったウィルヘルム二世は「必要は法律を知らない」という中世の格言を持ってきて説明しました。この感覚が、外交官たちが主観的に「いまは国難だ」っていう感情があるところで動き出していると思います。

福島
本当に国難があるんでしょうか。でもおっしゃるとおり、安倍首相の周りを固めているのは外務省関係者ですよね。外務省のなかのヒエラルキーで言えば、対米追従というか米国に向かってやるというところはないですか。

佐藤
対米追従の流れとは少し違うと思います。谷内さんは対米追従派ではありません。独自外交路線で、むしろ若泉敬さん(一九三〇〜九六年、沖縄返還交渉において、佐藤栄作首相の密使として重要な役割を果たしたとされる国際政治学者)の流れを引く、右翼的な潮流の人です。
222 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:18:53
福島
安倍内閣はTPPなどさまざまな点で対米追従であると同時に、村山談話や河野官房長官談話を見直したくて仕方がない。近隣諸国との摩擦拡大を恐れる米国の考えとずれているところもあるわけですね。

佐藤
ずれがあります。安倍首相が唱える「戦後レジームからの脱却」とは、戦後の価値観からの脱却です。それを考えている人たちは外務官僚が多いということです。

福島
外務官僚は、戦前との連続意識がやはり強いんですかね。

佐藤
外務官僚の主観的な意識においては、「負ける戦争をした戦争責任は大きい」というところですね。

福島
では、負けない戦争だったら良かったということなのでしょうか。一般の人より外交官のほうが外国を見ているので、違う感覚ではないか、という思いが私にはあるんですよね。
223 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:20:12
佐藤
いや、私を含めて外交官は、外国を見ているがゆえに、逆に力の論理に非常にとらわれやすいです。外交官の感覚でやっちゃうと、何事もすべて力で決まるというシニシズム(冷笑主義)になってしまう。外交官をギューッと抑えることが政治に期待される役割なんです。

福島
それはそうですね。それから国民主権が当然重要です。情報は国民のものであり、法の支配に則ってやらなければなりません。ですからいま、特定秘密保護法案を通すか通さないかということは、日本の民主主義を守れるかどうかという、ものすごい闘いだと思っています。日本の社会がどうなるのか。国民が情報を持ちながら、主権者としてこの社会にいることができるのかどうかが問われています。

佐藤
その通りだと思います。それがリベラル派、左派のほうからも崩れてしまっている。憲法上、国権に関する権能を有さない方のところに手紙を渡せば世の中は変わるのではないかという意識。こういうような直情的な動きが出ると、錦旗革命、朝敵征伐のときに天皇軍の標章として用いられた錦の御旗を掲げる革命の思想につながりかねません。民主主義の崩壊はあちらこちらで起きていると思うんですよね。
224 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:22:21
●官僚と記者の同質化現象

佐藤
デンマークの哲学者、キルケゴール(一八一三〜五五年)は「非本来的絶望」ということを指摘しました。今、自分が絶望的な状況にあるっていうことに気づいていない。社会の危機が生じると、それが次に国家の危機に行くことはもう明白なんですよ。ところがみんなその危機を感じていません。

福島
感じ始めている人もいます。とりわけ原発などに関わった人たちは内部の情報が出てこないことに関して凄い危機感があります。だから福島県議会は「特定秘密の保護に関する法律案に対し慎重な対応を求める意見書」を一〇月九日に可決しているんですよね。内容はかなり厳しい文言になっています。
〈今、重要なのは徹底した情報公開を推進することであり、刑罰による秘密保護と情報統制ではない。「特定秘密」の対象が広がることによって、主権者たる国民の知る権利を担保する内部告発や取材活動を委縮させる可能性を内包している本法案は、情報掩蔽を助長し、ファシズムにつながるおそれがある。もし制定されれば、民主主義を根底から覆す瑕疵ある議決となることは明白である。〉
225 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:24:35
佐藤
私もその意見書を読みました。

福島
文言の厳しさは、やはり体験から来ていると思うんです。東京電力福島第一原子力発電所事故の時、SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)の情報が出なかったため、浪江町民が放射線量の高いところに避難し、不必要な被曝をしていたことが後からわかった。
 また、ご存知のように、高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の原子炉設置許可処分の無効確認を求めた訴訟で住民側が勝訴(二〇〇三年・名古屋高裁金沢支部で勝訴、二〇〇五年に最高裁で住民側の逆転敗訴が確定)したのは、内部資料を入手することができたからなんですよね。内部の資料が出てこなければ、国会議員も市民も問題点の指摘すらできなくなるんです。これはもう大変なことです。政府の問題点を積極的に追及している私なんか、地雷を毎日踏む人生になるんじゃないかと思います。

佐藤
本当に捕まる可能性がありますよ。日本の国会議員の身分特権は薄いですからね。
226 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:25:43
ロシアですら国会議員の不逮捕特権は国会の会期外も適用されますが、日本国憲法は〈両議院の議員は、法律の定める場合を除いては、国会の会期中逮捕されず、会期前に逮捕された議員は、その議院の要求があれば、会期中これを釈放しなければならない〉(五〇条)としか規定していません。日本では本当に会期外ならいつ捕まってもおかしくないのです。

福島
たとえば、日本政府が違法な盗聴をしているのではないか、核武装の計画があるのではないか、という疑惑をいろいろなところから聞き、そのことが特定秘密に指定されているかもしれないが、追及のために知る必要があると考えて、情報入手を共謀すれば特定秘密保護法違反ですからね。

佐藤
とんでもない話ですよね。

福島
もう一つ強調したいことがあります。一九八七年に自民党の谷垣禎一さんを含む一二人が〈「防衛秘密に係わるスパイ行為等の防止に関する法律案」に対する意見書〉を『中央公論』四月号に載せています。

佐藤
『朝日新聞』一一月九日朝刊にも〈谷垣さん、スパイ防止法反対でしたよね 87年「刑罰で保秘、人は萎縮」今は沈黙〉の見出しで記事が掲載されましたね。
227 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:27:07
福島
当時の谷垣さんの主張はとてもまともなんです。
〈法案の基本的な思想は、防衛秘密は守らなければならないということである。それが、国民の自由という原則の例外であるという認識は稀薄である。だから防衛秘密を守るためには、本来のスパイ行為のみならず、たまたま手段が相当でなかった情報収集活動や過失による秘密漏示行為まで処罰しようとする。防衛秘密保持に障害となる可能性のある行為を次々と処罰の対象に取り込み、その余の部分にようやく国民の知る権利を認めようということになる。このような発想でつくられた法案が、国家による情報統制法としての色彩を持つことは避けられないのではなかろうか。秘密は例外だから制限しようという発想の稀薄な点に、この法案の致命的な弱点があると考えるのである。〉(「われら自民党議員『スパイ防止法法案』に反対する」、『中央公論』八七年四月号)

自民党のなかからかつてはこんな意見が出ていたのに、いまの自民党の国会議員は言わなくなった。これは自民党の危機でもあると思います。
228 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:28:44
自民党のなかにも、「特定秘密保護法案は真っ当に考えたら問題だ」と考える国会議員が実はいるが、首相官邸に対して気を遣って黙っている状況なんですよ。
佐藤 国会議員の権力は絶対的には弱くなっていますが、首相官邸に集中していますから、相対的には首相官邸にいる国会議員の力が強くなっています。

福島
だから、与党の議員に「ギャーギャー言って目立つのはやめよう」みたいな雰囲気があります。先ほども紹介した谷垣さんの『中央公論』論文の主旨は最初に集約されています。これが素晴らしい。
〈わが国が自由と民主主義にもとづく国家体制を前提とする限り、国政に関する情報は主権者たる国民に対し基本的に開かれていなければならない。国民が、これにアクセスすることは自由であるのが原則なのだ。そして、この国政に関する情報に、防衛情報が含まれることも論を俟たない〉
 つまり、防衛情報だって国民は知るべきなんだと主張しているんですよ。

佐藤
当たり前のことですね。ところがいま、こうした意見書が『中央公論』に掲載される可能性はなくなりました。
229 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:30:21
経営難から一九九九年に読売グループの傘下となった中央公論新社(小林敬和社長)では、『読売新聞』のオピニオンといささかでも異なるものは出ないのです。
福島 ただ、与党野党が時代によっては入れ替わることもありうるし、どのメディアでも福島の原発事故後に調査報道が活発になっています。特定秘密保護法が成立すると、調査報道が困難になるわけです。逮捕覚悟になる。いくら御用メディアでも、自分の首を絞めることになります。与党の国会議員の首も絞めるし、いろんなメディアの首も絞める。

佐藤
残念ながら今の大メディアにそんなに期待はできません。特定秘密保護法に関しては「基本賛成。運用慎重」というのが、私が接している範囲の圧倒的大多数の記者の本音ですね。社論としてそれを掲げているのは『産経新聞』ぐらいですけれども。その意味で、官僚たちと新聞・通信・テレビの記者たちの同質化現象が相当進んでいます。
230 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:31:28
●家事の“強要”までテロにされる

福島
特定秘密保護法案は、条文自身が全然ダメです。「特定秘密」は、勝手に改竄されたり、廃棄されたりしないようにきちんと保全しておく必要があります。それなのに法案には、そのことがまったく書かれていません。
 政府の担当者に廃棄の手続きを聞きました。政府は「三〇年経ったら内閣の同意で開示できる。検証可能だ」と説明しているけれど、「二九年目に廃棄したらどうなるか」と追及したのです。すると、担当の官僚は「廃棄されたら仕方ないですね」と答えているんです。
 さらに、特定秘密の範囲が極端に広いことも大問題です。

佐藤
広いですね。それに「その他」が各所に入っていて、いくらでも拡大できる仕組みです。

福島
三条で特定秘密を次のように規定していますね。
〈別表に掲げる事項に関する情報であって、公になっていないもののうち、その漏えいが我が国の安全保障に著しい支障を与えるおそれがあるため、特に秘匿することが必要であるもの〉
231 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:33:56
そして「別表」で四類型(防衛・外交・特定有害活動の防止・テロリズムの防止)を定めます。では、テロリズムの定義はどこにあるのか。通常の法案では、二条で定義をするのですが、特定秘密保護法案ではテロリズムの定義が、「適性評価の実施」を定めた一二条にまぎれこんでいます。あえてわかりづらくしているのだと思います。
 テロリズムの規定は次のようになっています。
〈政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し、又は社会に不安若しくは恐怖を与える目的で人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊するための活動をいう〉
 主義主張に基づいて他人になにかを強要するのがテロリズムなら、なんでもテロリズムになります。官邸前の原発再稼働反対行動どころか、男女平等だからと「主張」して家族に家事の分担を「強要」することも、法解釈上はテロリズムにできるのです。

佐藤
「特定秘密」の件数について、政府はいまどれぐらいの数を想定しているんでしょうか。
福島 国の安全や利益に関わる秘密として二〇〇七年から規定する「特別管理秘密」は約四二万件と安倍首相は答弁しています。

232 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:35:04
佐藤
特定秘密保護法なんてできたらどうなると思います。

福島
もっと増えていくでしょう。

佐藤
そうです。私は外務省にいたからよくわかるんです。
官僚に「秘密を増やそう」という意識があるわけではありません。では、どうしてそうなるのか。私がソ連課に赴任した時に一番最初に教えられたのは「我々の課でやってることは基本全部秘密だ。書類にはマル秘無期限の判子を押すのが基本だ」ということです。ところが電報を起案するときに「秘」の電報では、上司や同僚はみんなあまり読まないのです。「秘」指定では、秘密度が低いから大して重要な情報じゃないんだろう、と思われる。そこで「極秘」の判子を押すと読まれる。「極秘」の上の「極秘限定配布」っていう判子を押すと、もっと読まれる。「極秘限定配布」は電報の色も違います。いまですらそんな状態なのに、「特定秘密」なんかできたら官僚たちはみんな自分の取ってきた情報を、重要だとみせるために「特定秘密」にしたがります。「特定秘密」の数はどんどん増えていきますよ。

福島
自分の持っている情報は重要だ、という人間心理が働くので、全部「特定秘密」にするのでしょうね。
233 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:36:15
佐藤
本当のインテリジェンス教育っていうのは、そういうところから距離を置けるようにする訓練なんです。ところが日本はそういうことをやっていないですからね。みんな秘密をどんどん膨らませる。しかも四二万件あったら政治家のチェックなんて絶対できないですよ。

福島 できないですね。

佐藤
事務次官のチェックもできない、局長のチェックもできない。それではどうなるか。外務省なら入省年次五、六年のひよっこ官僚たちが「特定秘密」を大量生産していくことになります。防衛省でもそれは一緒ですよ。ばかばかしい。

福島
しかも範囲がどこまでも広がる可能性がありますからね。

佐藤
はい。それからもう一つ。役所の中で権力闘争が起きた場合には、「やつが特定秘密を漏らした」というふうに、権力闘争の道具に最大限使われます。官僚は、自分たちの首を絞めるっていうことをわかってないんですよね。そういった意味ではアホな連中なんですよ。偏差値秀才ですけど。
234 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:37:29
福島
国会でいくら質問しても情報は出てこないだろうし、情報公開法にのっとって情報開示請求をしても、おそらく「これは特定秘密だから開示しません」とは回答しない。単に「開示できません」というふうになると思うんです。

佐藤
「特定秘密」であるかどうかを秘匿しなければならないのか、という議論になってきますね。

福島
そうです。だから国会で私が何かを質問したとしても、その度に「それは答えられません」「それは答えられません」という答弁になるのがみえています。

●逮捕された理由がわからない

福島
共謀や教唆、煽動を処罰すると定めているのも大問題なんです。

佐藤
刑法六〇条の共同正犯「二人以上共同して犯罪を実行した者は、すべて正犯とする」ではどうしてだめなんでしょう。

福島
刑法では、「犯罪を実行」していないと処罰できません。ところが、特定秘密保護法案では、共謀の段階で処罰、つまり情報がまだなにも漏れていなくても処罰する仕組みです。
235 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:38:43
「特定秘密」が漏れたとき、「これを漏らしたのは誰だ。誰がコンタクトを取っていたんだ」と、パソコンなどを押収して調べる事態が起きます。新聞やテレビなどのメディア企業も、記者や会社のパソコンを押収された時点でめちゃくちゃになる。取材源情報をすべて警察に握られてしまいます。起訴して有罪にしなくても、記者の情報が入手できれば警察は大満足でしょう。

 もう一つの問題は、たとえば佐藤優さんと私が話をしていたとします。佐藤さんの話を聞いて私が触発され、「これは問題だ。この点で政府を追及しよう」と考えたとします。問題を追及するためには、「特定秘密」を探ることになるかもしれない。「特定秘密」にあたるかもしれないが、国民に事実を伝えるためには構わないって思ったら、もう未必の故意です。つまり特定秘密だとわかりながらそれを暴くんだ、と考えた時点で共謀なんですよ。

佐藤
はい、その通りです。

福島
そして私が逮捕されたとします。でも、私はいったいなんのために逮捕されたのかもわからない仕組みなんです。
236 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:39:50
ご存知のように、戦前には冤罪「宮澤・レーン事件」がありました。太平洋戦争開戦日の一九四一年一二月八日、北海道大学の宮澤弘幸さんと、北海道大学予科の英語教師ハロルド・レーンさん、妻のポーリンさんの三人が軍機保護法違反などの疑いで逮捕され、それぞれ懲役一二年から一五年の刑を受けた事件です。当時、世界に知られていた根室の海軍飛行場の存在を、宮澤さんがレーン夫妻に話したことが軍事機密の漏洩とされたのですが、当時はなぜ処罰されるのかが裁判を傍聴していてもわからないわけです。弁護士も有効な弁護ができません。結局、宮澤さんは敗戦後の一九四五年一〇月に釈放されましたが、獄中で結核を患い、一年四カ月後に死亡します。

日本国憲法八二条二項は〈政治犯罪、出版に関する犯罪又はこの憲法第三章で保障する国民の権利が問題となつてゐる事件の対審は、常にこれを公開しなければならない。〉と定めていますが、法廷で「特定秘密」の内容を説明したら、秘密ではなくなっちゃうんですよ。政府は、インカメラ方式で裁判官が「特定秘密」を見られると言いますが、インカメラで裁判官が見たものは証拠採用できないんですよね。

佐藤
そうですよね。
237 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:41:11
福島
福島みずほの弁護人は「福島みずほはとても大事なことを暴こうとしていた。これは秘密にすべきでない」という論陣を張ろうとするわけですよ。ところがそのためには「何が秘密にされているか」を知らなくちゃいけない。「宮澤・レーン事件」で言えば、「根室の海軍飛行場の存在が秘密だ」とわかれば、「それは既に知られている」と弁護できますが、なにが秘密とされているかをを弁護人が知ろうとすることもまた危険な行為になってしまう。

つまり「特定秘密」のドアを叩いただけで犯罪者にされてしまう。だから判決文にも、具体的な犯罪事実が明らかにされない。とんでもない裁判になるんです。

佐藤
外務省の支援委員会から違法に金を引き出した背任などの容疑で逮捕・起訴された私自身の裁判でもこういうことがありました。外務省はロシア情報分析チームという秘密チームを持っていたわけですね。私もそこにいた。そこでの経費に支払いを認めた決裁書があるわけですよ。だから弁護側の反証で、私のかつての部下で非常に信頼できる人に証言させようと考えました。
238 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:42:36
法廷で、「正当な業務行為としてなにをやったのか」と弁護士が尋問をしたら、かつての部下は「秘密に該当するから」と証言を拒否したわけですよ。

福島
なるほど。

佐藤
それで、裁判所が川口順子外相(当時)に秘密かどうか照会すると言って手紙を出した。ところが川口外相も「秘密に該当する」と返答し、結局は尋問できない。特定秘密保護法案が成立すると、こういったことが日常的に起きるわけですよ。

福島
そうなんです。

佐藤
反証段階になったらこっちは一切その件に関して尋問できなくなっちゃう。自分の正当業務行為だって説明しようにも、チームの所在自体を秘匿されてしまうわけです。

福島
特定秘密保護法を先取りした事例が実際にあるわけですね。

佐藤
そうなんです。ですからどういうふうになるか、私は目に浮かびます。ちなみにその時に正当な業務として決裁した人事課長が、先ほども出ましたが、内閣法制局長官に今度就任した小松一郎さんです。
239 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:43:43
福島
そうなんですね。逮捕・起訴理由とした「特定秘密」を漏らしたか漏らさないかでなくて、別件でも「特定秘密」に関わることについては全部証言を拒否するでしょうね。でもそうすると、その秘密チームで何をやろうとしていたのか、それは正当業務行為だった、ということすら証言できない。また、誰も立証してくれないことになります。

佐藤
その秘密チームの全員は、外務省をその後去ったか、もしくはロシア情報からはいまだに完全にはずされています。非常に有能な連中だけれども、これは私の事件の後遺症です。そのことは「なかったこと」にする。

福島
だからその人たちも証言には来ないし、その人たちがもし佐藤さんのために「これは正当行為だった」というのを裁判所で証言したいと思っても、証言できない。「特定秘密」を持った人間がそれを暴くこと自身、「十年以下の懲役及び千万円以下の罰金に処する」(特定秘密保護法案二二条)ですからね。過失でも、「二年以下の禁錮又は五十万円以下の罰金に処する」(同二二条四項)ことになる。だから佐藤さんが「君、裁判で言ってくれないか」と言っても、そのことすらできない。
240 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:44:53
●外国人と結婚すると出世できない

佐藤
それが常態化してくると官僚たちはどうなるか。仕事しなくなりますよ。私がこの法律にどうして反対するか、ちょっと違う位相から説明すれば、実質的な秘密を守れなくなるし、実質的な情報活動ができなくなるし、ひいては国家体制を弱くするからです。私はそういう法案だとみているんです。

福島
それが本当にいいかどうかという議論すら省内でできなくなる。これでは硬直的な組織になると思いませんか。民間企業もそうだけれど、人は結婚したり離婚したり、借金を負ったり病気になったり、配転したりする。秘密チームを作ったら秘密の保持のために異動させないんでしょうか。非常に硬直的な変な感じになると思うんですよ。しかも秘密だらけ。

佐藤
立ち往生したまま動いていかないですよね。  それから、外務公務員法にはかつて外国人条項があったんです。機関によっても違いますが、最後の頃は〈配偶者が外国人である場合、二年以内に日本国籍を取得できない配偶者、もしくは外国籍を放棄しない場合においては自動的に身分を失う〉という条項があった。今はその身分条項はなくなっているわけです。
241 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:46:12
福島
はい、そうですね。

佐藤
いまの日本の政治体制からすると、中国人や韓国人、ロシア人、イラン人などと結婚している外務省員は全員、特定秘密保護法案が定める適性評価に引っかかりますよね。適性評価では、評価対象者の家族及び同居人の氏名、生年月日、国籍を調べることになっていますから。しかも、配偶者には事実婚が含まれます。
 外務省で秘密を扱っていない部局は、文化交流部とか外務報道官組織とか、そのぐらいのところですよ。どこの部局に行っても、必ず秘密が出てくる。アフリカでもテロの話が出てくる。
 そうすると外務省のなかにおいて、中国人や韓国人、ロシア人、イラン人などと結婚している人たちはもう将来の出世が閉ざされる。

福島
かつては、外国人の配偶者では大使になれないとなっていました。でも最近は、妻が外国人だっていう大使は増えていますよね。

佐藤
ええ。それに昔は配偶者の国には赴任させなかった。たとえばお連れ合いさんがドイツ人の場合はドイツには絶対に赴任させなかった。ある意味、そこが一番人脈もあるわけなのに、ものすごく硬直した戦前の体制みたいなものが残っていました。
242 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:47:28
それがなくなったのはいいことだったと思うんですよ。ところが今度の特定秘密保護法案で逆行する流れになる。事実上、外務省では外国人と結婚すると出世できないってことになります。
福島 大使ですら配偶者が外国人ではダメだとなっていたのをやめたのに、今回の特定秘密保護法案は多くの公務員の「配偶者や家族が外国人かどうか」を調べる。外国人ではダメだとはなっていないけれど、実際は、特定の国の人と結婚している人はバツですよ。

佐藤
私の知っている外務省の職員でも、日本国籍を取得した人がいます。もともと韓国籍だったとかね。親が在日韓国人、在日朝鮮人で日本国籍を取得した人は何人もいますよ。そういう人たちはどうなるのか。こういう人たちの力をきちんと活用しないのか。ようするに公務員というのは日本国民と日本国家に対して忠誠を誓っている人。そういう人が公務員として受け入れられるのに、特定秘密保護法案は、一種の人種条項みたいな使われ方になりますよね。

福島
はっきりとした人種条項ですね。

243 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:48:39
佐藤
ユダヤ人から公民権を奪ったナチスの「ニュルンベルグ法」(「帝国市民法」と「ドイツ人の血と名誉を守るための法律」)の現代版じゃないかと思うんですよ。それなのに、この人種差別条項に対して議論が起きない。議論を徹底的に尽くすということすらしないで、勢いで通しちゃうのはよくない。これは権力の弱さですよ。こういうことは弱い権力がやることなんです。

●日本版NSCは戦争指導最高会議

福島 特定秘密保護法案と車の両輪にたとえられる国家安全保障会議(日本版NSC)の設置法が、残念ながら一一月二七日に成立してしまいました。

佐藤
私は日本版NSCが本丸だと思っているんです。国家安全保障会議設置法の成立が安倍政権が本当にやりたいことで、特定秘密保護法は実は付属品なんだと見ています。この国家安全保障会議がなにをやるか。日本版NSCは「地震とか災害が起きた時の対応だ」と政府に煙幕を張られてしまって、みんな勘違いしています。

福島
今の体制でも災害時の対応は十分できます。
244 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:49:54
佐藤
重要なのは今回常設される「四者会合」(首相、官房長官、外相、防衛相)です。これはなにかというと、日本が戦争するかしないかを決める最高意思決定機関です。つまり統帥権(軍隊の最高指揮権。明治憲法下では天皇の大権と規定され、一般の国務から独立するとされた)の発動をするところなんです。
 戦争をする必要があるから、それに付随して戦前の軍機保護法と国防保安法にあたる特定秘密保護法が必要になってくるのです。国際社会も「日本は戦争をできる体制の国にすでになっていて、それを立法で追認している」と見ています。

福島
災害対策では九大臣会合もあります。それだけの数の大臣を集めるのは日程調整が困難だから四者会合が必要だというけれど、調べてみると閣議決定の前に会議をやっているので、人を集めるのは難しくないんですよ。

佐藤
状況によっては持ち回りでやればいいわけですからね。

福島
それから四者会合も実際は行なわれていることもある。わざわざNSCで四人の会議を常設し、国家安全保障局をつくって、人員を置く必要がない。なんのためにこれをやるのか。それはやっぱり、ここで、戦争をするかしないかを決めるっていうことなんでしょう。
245 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:51:22
佐藤
そう思います。そして、安倍内閣は「積極的平和主義」を掲げています。積極的平和主義と言っても、国際法学者やリベラル派が言う積極的平和主義とは意味が違います。伊藤憲一さんという青山学院大学の元先生がいるんです。もともと外務官僚です。この伊藤さんが『新・戦争論――積極的平和主義への提言』という新潮新書を出しているんです。安倍内閣の「積極的平和主義」は、この発想です。要するに、戦争が違法化されつつある状態においては、米国を中心とした世界的規模での警察活動が積極的平和主義なんだというのです。

福島
ほう。

佐藤
湾岸戦争のようなものに全面協力することが平和を作ることなんだという意味なんです。これ、戦争しろっていう意味なんですよ。『新・戦争論』で伊藤さんは次のように主張しています。
 二〇〇三年三月二〇日に開戦したいわゆる「イラク戦争」で、結果的にイラクに大量破壊兵器が存在しなかったために、米国の行動は越権行為であると世界世論のかなりの部分から批判されることになったが、
246 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:52:37
国連決議を実行するために行動した米国を批判することは大局的判断を見失った大きな誤りである、というのです。(同書一五〇〜一五二ページの要旨)

福島
積極的平和主義そのものも根本的に批判しないとダメですね。

佐藤
そうなんです。だから積極的平和主義がなにを指すのかを政府の側に定義させないとダメですね。

福島
なるほど。

佐藤
一一月一、二日に、日露間の2プラス2。防衛相外相会合が行なわれたんですが、そこで岸田文雄外相が積極的平和主義の説明をしています。だから「積極的平和主義ってなんなんですか。伊藤憲一さんの言う積極的平和主義と同じことなんですか」って聞くと非常に面白いと思いますよ。

福島
戦争を開始することに関して言えば、自民党の日本国憲法改正草案には戦争を開始するときの規程がないんですよ。だから宣戦布告をしない。国会の事前承認も必要としていない。これはどうなのかと疑問に思っていましたが、つまり、この日本版NSCの四者会合の構成員である外務大臣と防衛大臣、官房長官、総理大臣で戦争開始を決めるのですね。
247 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:53:40
佐藤
そういうことです。戦争指導最高会議なんですよ。ここにあるのは統帥権なんです。これまでは戦争しない国だから統帥権はないということになっていた。国家安全保障会議(日本版NSC)の設置法は、統帥権の独立を担保する法律ですよ。そして、特定秘密保護法という技術法のところで起こりうる問題を処理しようとしている。ところが根っこはNSCで、これができることによって国家の構造がガラッといま変わろうとしているのです。

福島
要するに戦争をする国になる。特定秘密保護法とNSC法で原発推進・戦争遂行国家にするということですよね。そして、次に国家安全保障基本法を作ろうとしている。

佐藤
それを一番ハッキリわかっていて、きちんと言っているのが保守派の論客であるキヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦氏(一九五三年〜)ですね。彼も外交官出身で安倍首相のブレーンです。<2に続く>
248 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:55:53
(1からの続き)

福島
実は、NSC設置法と特定秘密保護法に関して言えば、この二法ができることによって、防衛省が外務省に好きなように使われることになると言われているんですよ。

佐藤
まさにそれは正確ですね。外務省が絵を書いて、防衛省が行く。乱暴な言い方をすると「偏差値順」という発想ですよ。

福島
まあ(笑)。

佐藤
偏差値順に決めましょうと。米軍普天間飛行場の移設問題だってそうでしょう。外務省は一歩も二歩も後ろに引いていて、普天間で何かあって辺野古の移設がうまくいかなくても日米関係に悪影響がないようにしましょうねと。それで「防衛省に行って来い、やれ、お国のためだ」と命令する。こういうところに外務官僚の質の悪さが表れているんですよ。そうすると旧内務省である警察は面白くないわけですよね。そうすると、適性評価のところで外務省に手を伸ばしてくる。
249 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:57:20
福島
「あいつはワインをガバガバ飲んでいる」というようなことを言うわけですね。

佐藤
そういうことです。外交官たちが高級レストランでロシア人や中国人と飲んでいるとするでしょ。公安警察官たちはその間、薄汚いライトバンかなんかで店の前に停まって、ジャンパー着てアンパンかなんか食いながら、ずっと会食の様子などを見ているわけですよ。「このやろう、いつかしめてやろう」と、ふつう思いますよね。こういうレベルの喧嘩が結局、国の構造全体をおかしくする。だから彼らを逆にグーッと握って、コントロールするのが政治の仕事なんですよ。

福島
はい。でも政治家は、特定秘密保護法による処罰の対象にはなっても、秘密をコントロールすることがまったくできません。だって、秘密に触れないのですから。
 この点についていくつか議論しましょう。外務省アメリカ局長として沖縄返還交渉で日米密約にかかわった吉野文六さん(一九一八年〜)に私は会いました。彼は外務省に入省し、一九四一年五月にドイツに着任。そのままベルリン陥落までドイツに勤務しました。つまり、ヒトラー政権の崩壊を間近でみています。
250 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:58:24
だから、私の質問にも歴史の証人としてきちっと話をしてくれました。

二〇〇〇年五月には、我部政明琉球大学教授と『朝日新聞』が米公文書館で日米密約を裏付ける文書を発見し、報道していました。そして〇六年二月、『北海道新聞』の取材に吉野文六さんが日本側当事者として密約の存在を初めて認めました。そこで参議院の予算委員会で私は「密約はあるか」と質問したら、当時の小泉純一郎首相、安倍晋三官房長官、麻生太郎外務大臣らは「密約はありません」と答弁したのです。

 最近もまた行政交渉したら、役人たちは「密約はありません」と答えるんです。日米密約をスクープし、国家公務員法一一一条(秘密漏洩をそそのかした罪)違反で逮捕され、有罪判決を受けた元毎日新聞記者、西山太吉さん(一九三一年〜)の怒りは大きい。日本では重要なことは外に出ていないと出ない。全部米国発で「こういうのがあるじゃないか」と公文書が出てくる。
 米国から公文書が出てきて、当時担当だった局長が「これは自分の書いたサインで、こういうものだ」ときちっと説明をしても、政府は否定するわけじゃないですか。
251 リベラルさん 2013/12/26(木) 21:59:34
佐藤
ええ。

福島
西山太吉さんの裁判では一審も二審も、最近やった情報不開示の問題の情報開示請求でも「密約はある」と裁判所が認定するんですよ。いくらなんでも「密約はない」とは裁判所は認定できない。
 私が特定秘密保護法が成立した時に問題だと考えるのは、ぺったんぺったんと判子が簡単に押され、「これは秘密だ」と秘密が膨張していくのが一点。もう一つは、本当に重要なことは「特定秘密」の指定すらされず、闇から闇へ隠し通していくことです。

佐藤
秘密指定すらしないというのは、本当の秘密を守るためにときどき取られる手法です。

福島
ないことにする。だから、ないものは秘密指定ができない。

佐藤
行政文書に関しては、官僚の手書きのメモでも、公務で使えば私的なメモではなく、公文書公開の対象となりますからね。しかし実際の運用は違います。私もよくやりましたけれども、本当にやばいものは決裁書や報告供覧にしないで、メモにして回しました。
252 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:01:14
福島
やはり、外務省ではそうですか。

佐藤
そうです。一度、非常に機微に触れるメモの改竄文書が鈴木宗男さんの事件で流出したことがありますよね。これは私が起案したものではないのですけれども、北方領土交渉に関するメモで、共産党に流れました。

福島
二〇〇二年ですね。

佐藤
ロシアのパノフ大使(当時、以下同)とロシュコフ次官、外務省欧亜局長だった東郷和彦さん、鈴木宗男さんの四者会談の内容で、「こういうふうにして国を売っているんだ」という形で流れました。共産党の志位和夫委員長が三月一九日に会見しました。

福島
「会談記録は、対ロ領土交渉で、二重交渉がおこなわれており、それが現実に日本外交をゆがめていたというきわめて深刻で、重大なものである」などと非難しましたね。

佐藤
あのオリジナルの文書は八枚なんですけれども、共産党に届いたのは改竄されていたので七枚でした。そしてロシア側が言ったことが、東郷さんの言ったことに改竄されていた。ああいう公文書じゃないメモが外務省にはたくさんあるんですよ。
253 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:02:18
福島
それは、公文書としてきちんと管理して一定期間後に公開すべきですね。

佐藤
同感ですが、情報公開が制度化されることによって逆の現象が起きています。今までは極秘無期限でずっと取っていた書類を五年でシュレッダーにかけるようになっている。書類廃棄励行っていうのを始めたんです。情報の保全という点からすると非常に問題なんですよ。今は昔みたいに「文書庫が足りない」という言い訳は利きません。電子文書(PDFファイル)化すればいいだけの話ですから。

福島
そうですね。特定秘密保護法の成立でどうなるかというと、「特定秘密」の指定は五年ごとに更新するが、五年経って公文書館に行かないものは全部廃棄しちゃうと思うんですよ。時間が経って「密約はどうですか」と質問しても、「そういう文書はありません」と言われてしまう。
 先ほども説明しましたが、行政交渉で「三〇年経って政府が同意すれば公開すると言っているが、じゃあ二九年目に廃棄していたらどうなるか」と聞いたら、官僚たちは「それは仕方ないですね」と答えるんです。
254 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:03:23
佐藤
そうなると思います。二〇〇一年春に東郷和彦さんと話した時に「とんでもない話をある記者から聞いた。どうも日米関係の密約関係の文書を外務省はシュレッダーにかけたらしい」と聞いたんです。東郷さんは具体的な外務省幹部の名前を挙げて「奴らはこんなものがあると後腐れがあると思ってシュレッダーにかけたんだ」と怒っていました。東郷さんの父親である東郷文彦・元外務事務次官は密約に携わっていますから、お父さんの作った文書もシュレッダーにかけられた文書に入っているはずだと。

福島
あきれはてますね。

佐藤
要するに、外相だった田中眞紀子さんが来て、「これは出せ」とか言われて表に出たら大変になるということで捨てたんだろうということです。
 私も心配なので、東郷さんに「ロシア関係の書類は大丈夫ですか」と聞きました。ロシア関係の書類は、公のきちんとファイルされているものとは別のものがあるんです。ロシア課長席の横には鍵のかかる白い色の四段キャビネットがあって、そこの中には誰がロシア人女性とトラブルを起こしたとか、スパイとの接触があるとか、表では存在していない、いろんな秘密交渉のメモが入っているんですよ。
255 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:04:37
福島
そうなんですね。

佐藤
そのキャビネットの文書はロシア課長をやった人間だけが見ることができる。だから自分のスキャンダルがあるとシュレッダーにかけちゃうわけです。

福島
それはひどいですね(苦笑)。

佐藤
そうするとロシア課長をやった人間は、履歴が綺麗になっていく。そしてそれ以外の人間の秘密を全部握っているわけです。外務官僚だけでなく、ロシアに来た政治家たちの秘密もです。おそらく中国課も同じようなシステムだと思います。だから人事課の人事権が及ばない。私、実務で連中が何を企ててどういうふうにやっているのをよく見ていますからね。今でも相当むちゃくちゃなことをやっているところに「特定秘密」というものを作ったらどうなるか。その光景が容易に目に浮かぶんですね。
256 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:06:31
●盗聴が事実上の全面解禁に

福島
米国はとんでもない国で、世界中で盗聴をしています。一方でエドワード・スノーデンさん(米国家安全保障局〈NSA〉元局員)みたいな人が内部告発したり、あるいは公文書館から一応、公文書が出てきたりする。でも日本の政府の腐りようはすさまじい。米国から公文書が出てきて、外務省の担当者が認めても密約はないといまだに言い切る厚顔無恥さです。そして、繰り返しますが、問題は「秘密指定すらしていない秘密」がいっぱいあることです。実は、「秘密指定すらしていない秘密」の方に歴史の真実が隠れている。けれどもそれは闇から闇へ葬り去られるんですよ。

佐藤
それだから本当に重要なことについて、政府高官ですら知らないということがよくあります。日韓で領有権が争われている竹島問題なんか、相当深刻になっています。引き継ぎがなされていない。

福島
まったく同じ意見です。日米密約などについて、社民党党首だった村山富市総理大臣(当時)に外務省は説明していません。秘密について説明を受ける大臣と教えられない大臣、秘密を引き継ぐ人と引き継がない人が出る。
257 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:07:41
情報が、歴史的にどういう役割を果たすかではなく、非常に個人的なレベルで動く。そして、ごみのようなものも含めた山のような「特定秘密」が出てくる。でも本当に重要なことは実は秘密指定すらされない。 佐藤 よくある話です。特定の人の頭のなかと、その人の手帳のなかに記号化されて入っている。本当の秘密についての話ではよくあります。

福島
そのことが引き継ぎもされなければ歴史的な検証もできない。

佐藤
ここで問題なのは、交渉する相手国側が記録を作っている場合が多いということです。そうすると「こういうことがあったじゃないか」と相手に言われた場合に、交渉が相手ベースになっちゃうんですよ。密約を抹消するのがどうしてよくないかというと、相手は持っているからです。「合意は拘束する」は国際関係の原則です。約束している場合でも、その時の記録や双方の立場の違いは必ずある。その記録がないと、向こう側のペースに乗ってでしか交渉ができない。
258 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:12:43
福島 西山太吉さんは、沖縄返還時の日米密約が、米軍への「思いやり予算」支出に発展していくと分析しています。

佐藤
吉野文六さんも同じ認識です。沖縄返還協定に出てくるこのカネ自体に積算根拠はないんだ、と吉野さんははっきり言っていますからね。

福島
吉野さんのオーラル・ヒストリー(聞き取り)の保存はきちっとやらなければならないと思います。

佐藤
吉野さんは非常にしっかりしています。それはやっぱりナチスドイツの崩壊を彼自身、ベルリンの日本大使館にあった壕のなかにいて見ていますからね。彼は決死隊で首都のベルリンに残されたんですけれども、当時の大島大使はドイツ南部のバードガシュタインに逃げちゃう。それで、大島大使に「酒とつまみを持ってこい」と言われて、吉野さんは運転手と一緒に機銃掃射を受けながら二回往復しているんですよ。「佐藤くん、外務省というのはどういうところかあのときよくわかった」と言っていました(笑)。勇ましい人ほどいざとなると信用できないと。
259 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:14:29
福島
西山太吉さんの事件も奇妙で、検察官は一審で控訴するときに「密約はない」と言っているんですよ。じゃあ密約はないにもかかわらず、なぜ有罪になったのか。あの書類が出たことに関して責任があるってなるんでしょうね。

佐藤
密約じゃなければ秘密だと……。

福島
密約はないと言いながら、彼の有罪の理由はわからない。

佐藤
岡田克也外相の時にやった外務省の有識者懇談会による調査結果も、外務省内の調査結果も、非常にいいかげんな話でしたよね。

福島
読めば読むほどよくわからなくなってしまう。

佐藤
最初から「密約はない」という結論をつけると決めてやった調査ですよね。ただ、あの人たちには本当にないように見えるんですよ。要するに、秘密っていうのは自分たちが決めたものが秘密であると考えています。では、なにが密約なのかと考えると、密約っていうのは戦後の外交においてはやらないことになっている。だから密約はあるはずがない。あの人たちはそういうふうに思うとそう見えてくるんですよ。
260 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:15:38
福島
ただ、密約はないと言っても、米国で公文書が発見され、吉野さんの証言がある。どう考えても物証と人証がある。だから裁判所は、密約の存在を認定するんです。

佐藤
裁判の発想と官僚の発想は違うわけですよね。官僚からすると、判決はノイズ(雑音)なんですよ。

福島
裁判所では一審二審とも「密約はある」と認められているわけですよ。しかし今の政府は「密約はない」と言い張る。

佐藤
裁判所の言うことなんか聞く必要がないというのが本音でしょうね。私の裁判で争いになっているのは、支援委員会の協定。その協定で、旧ソ連諸国の支援にその金は使えるんだとなっていた。じゃあそのソ連の改革支援というなかで、イスラエルに代表団を派遣したことが協定違反であるというのです。その協定違反の申請を決済した理由は、「佐藤の後ろには鈴木宗男がいて逆らうと怖かった」というのですね。
261 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:16:49
福島
そんなことで決済をねじ曲げるなら、鈴木宗男さんより怖い外国との交渉なんかできっこありません。

佐藤
それでも、「鈴木宗男の圧力から自分の身を守るためにはサインするしかなかった、緊急避難だった」という構成になっているわけですよ。  ところが外務省は公判になってからその議論をひっくり返すわけです。決裁書に書かれている内容についてサインしたのは、ギリギリだけど適法で問題ないと言う。決裁書に書かれている通りだったらいいが、佐藤たちが作った決済書にウソが書いてあったから外務省は騙されたんだ、と変わった。それで検察と外務省の間で激しい闘いになるんです。

福島
筋書きが違っちゃったわけですね。

佐藤
そう。外務省は佐藤による被害者であるとなる。外務省は途中から決裁にはまったく問題がないという立場に変わった。それで今度は東郷さんが証言台に出てきて「いや、決裁書の内容は事実ですよ」と証言する。「決裁にも問題がない」と。こういう三つの立場が出てきて、ごちゃごちゃになったわけです。
262 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:18:00
福島
 
「秘密」がらみの裁判はそういう争い方になりますね。自分の都合のいいようにねじ曲げる。そして、特定秘密保護法が成立するとさらに大変なことになる。何を元に争っているかがわからなくなっちゃうんですよ。

佐藤
秘密については言えないと……。

福島
戦前の軍事法廷が何を争っているかさっぱりわからないのと同じになります。

佐藤
毎回の裁判が2・26事件のときの軍法会議と同じになるわけですね。しかも秘密法廷でやられるかもしれない。

福島
もう一つは、西山太吉さんの事件がそうであるように、「これは本当に秘密とすべきものか国民が知るべきものか」という点ではなく、「取材の手法」という点に論点が移ってしまうんですよね。
263 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:19:17
佐藤
本来は取材方法論とは別の話なんですけどね。記者なんていうのは盗んで情報を取ってきたって、脅しで情報を取ってきたって構わないわけです。それが真実かどうかっていうことだけを問われる存在です。

福島
そうなんですよ。BBC(英国放送協会)などは潜入して情報を取っている。それなのに「国民の知る権利のために必要だ」というところが確立していないと、「なんか強引な取材だった」と言われておかしくなる。
 論点は二つあって、政府の運用がメディアに対して謙抑的になるっていうのはありえない。森まさこ担当大臣が、西山太吉さんの事件に関して「違法性阻却事由に当たらない」と言っているんですよね。

報道の自由などについて考慮すると言っているのは違法性阻却事由ということです。だから、特定秘密保護法案が定める犯罪の構成要件には該当するんですよ。
 西山事件のどこが構成要件に該当するのか。特定秘密保護法案が定める構成要件はずーっと数多く並べてあって、その他、権利者の権利を侵害する行為となっています。そうすると、秘密チームがあったらそこはみんな権利者なわけですよ。
264 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:20:30
私が国会議員であれ市民活動家であれ市民であれメディアであれ、権利者の権利を侵害せずに情報をもらうことなんて不可能ですね。

佐藤
その通りです。

福島
どういう場合があるのか。限定されるなんてウソですよ。繰り返しますが、権利者の権利を侵害しないで情報を入手するなんて不可能ですよ。

佐藤
少なくともそこにおいては官の判断というのが第一義的に優先される。そうなると警察の問題もそうなんですが、検察がそこでまた力をつけてくる可能性がありますね。この法律が仮に通ったとした場合、いつ第一号事案が出てくるか。その時に検察がどう判断するかですよね。

福島
たとえば基地労働者が「基地の中でこういうことが起きているんではないか。おかしい」と話をしたとする。そうしたらもうそれは特定秘密保護法違反となります。

佐藤
そのとおり。そして捜査当局は共謀や秘密漏洩を調査するためにどうするか。実際いまも通信傍受をやっているわけですが、通信傍受に関して…。

福島
拡大しますね。
265 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:22:41
佐藤
事実上の全面解禁になってきます。すごく息苦しい社会になってきますよ。

●特捜検察は事件をつくる

福島
実は、特定秘密保護法の後に出てくるのが盗聴の拡大であったり、屋内盗聴だったりする。「いや、これは秘密とは知らなかった」と言えば、一般民間人は罪に問われないと政府は答弁しているんです。でも、逮捕されたら、「秘密って知らなかったことはないだろう」と迫られる。自白で「秘密と知っていました」あるいは「秘密かもしれないが、それでもいいと思いました」っていう自白が取られちゃうんですよ。

佐藤
自白を取るのは簡単です。「これは秘密なんだよ、君。今になってどう思う。いまになっておかしいことをしたと思うか」と取調官は聞きますからね。「これだけの騒ぎになっているんだ。新聞見てみろ」と。そうしたら「いや、いまになって考えてみたら確かにおかしい」って答えてしまいますよ。それが調書になる。その後、「君、いまになっておかしいと思うってことは、やった時点においても潜在的におかしいと思ったんじゃないか」ときます。
266 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:24:25
「どの時点で君の認識は変わったんだ」と問われた時に「いやあ、今、検事さんにすごい剣幕で言われたので認識が変わりました」って言える人間はいないですよ。そうしたらその当時の時点においてでも、「私おかしいと思っていました」となる。それでビンゴになって、違法性認識があったと認定されちゃいます。彼らは調べのプロ。それで飯食ってるんですから。

福島
「秘密と知りませんでした」と言えばいいというけれど、そんなの言えるわけない。「秘密かも知れないが、秘密であってもかまわない」と考えたら未必の故意ですからね。もう一つは、ジャーナリストであれ市民活動であれ市民であれ国会議員であれ、秘密とされたことが重要なわけじゃないですか。大本営発表なんてどうでもいい。むしろ政府が隠そうとしている不都合な真実をきちっと国民に情報を開示するのが仕事じゃないですか。

佐藤
そうです。

福島
だから核燃料の再処理とかのコストを隠す。SPEEDIの放射性物質拡散予想を出さない。東電のテレビ会議録画は、民間だけれどもなかなか出さない。私たちの仕事は「真実を明らかにしないこと」におかしいじゃないかと言うことです。
267 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:25:39
つまり「特定秘密を明らかにしないのはおかしい」と言うのが仕事なんですよ

佐藤
その通りです。

福島
そうしたらもう日常茶飯事、特定秘密に触れることになる。

佐藤
そもそも憲法の発想自体、そういうような形にして権力を規制するものですからね。

福島
そう。知る権利って、そういうことなんですよ。

佐藤
権力は放っておけば悪いことをする、というのが大前提です。

福島
そう。権力は悪いことをし、腐って重要な情報を出さない。主権者である国民に対して事実を隠蔽しようとする。

佐藤
事実、そういう傾向がある。特捜検察っていうのは、事件がないところから作って初めて特捜検察ですからね。あるところからきちんとそれを摘発するんだったら、特捜検察の意味はない。だから尋問の技術に関しては、彼らは天才的なんですよ。
268 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:27:07
福島
だから民間人が「秘密とは思いませんでしたと言えば助かる」なんてことはありえない。

佐藤
もしそう言い続けることができる人間がいるんだったら、革命運動ができますよ(笑)。みんなが自白するような状況になっても自白しないでがんばったら、「これはやはり特別な訓練を受けているやつだ」となりますよ。そうなると「これは徹底的に断罪しないといけない」と現場の警察官や検察官は燃えますよね。

福島
厳罰化されるでしょうね。「別表で指定されている『特定秘密』に当たるってわかるじゃないか」と取り調べで追及されますよ。たとえば『週刊金曜日』が原発のこのことを暴いたら、「テロリズム対策上問題だとわからないか」って、非難されますよ。

佐藤
取り調べでは「君の書いた記事が引き金でテロが起きたんだ。それに対して道義的な責任を感じないか」と取調官に言われるでしょうね。そこで道義的な責任を感じちゃったら、一枚目の調書になる。「道義的な責任を感じていたら、法的な責任はあるんだよ」と言われる。それをさんざん言ってから、「もう一回、房に帰ってよく考えてごらん」と。
269 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:32:23
それで「考えてみて言いたいことはないか。言いたいことがあったらいつでも俺のところに言ってきてくれ。夜中でもいつでも対応するから」と言われる。そんな形で二三日もやっていたら、みんな「おれもちょっと悪いことした」と思うに決まっています。それで両隣が確定死刑囚で「うわーっ、殺されたくないよー」と騒いでいたりする。そんな状況に置かれたら頭がくらくらになりますよ(笑)。

福島
〈特定秘密を漏らしたときは、十年以下の懲役に処し、又は情状により十年以下の懲役及び千万円以下の罰金に処する〉だからすごく重い刑罰です。

佐藤
一〇年以下の懲役は特別背任と一緒です。会社の金を使って一五〇億円ぐらいバカラ賭博をした人と一緒ですよね。

福島
しかも一〇〇〇万円以下の罰金と併科できる。秘密にしているようなひどいことをきちっと暴くのがジャーナリズムであり国会議員の仕事であり、市民の仕事で、知る権利ってそういうことじゃないですか。そこで頑張れば頑張るほど、特定秘密保護法違反になってしまう。「秘密かもしれないが、いいと思いました」って言うと完全に有罪。
270 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:33:49
秘密とは思いませんでした」と言ったところで、「でも君、論理的に考えて、これは別表にある秘密でしょ。だから君は一生懸命やろうとしたんじゃないの」って言われてアウトですよね。これが共謀でも処罰されるんですよ。

佐藤
いくらでも広がっていきますね。

福島
罪の対象が「共謀、扇動、教唆」だから、ものすごく範囲が広がります。
相談しただけで罪に問われる

佐藤
法律専門家の観点から再度、教えてほしいんですけれども、なぜ刑法が定める「共同正犯」だけではダメなんですか。

福島
刑法の共同正犯はものすごく限定した行為にしか適用できないんですよね。だから、この特定秘密保護法案では独立罪として処罰するところがポイントです。普通は正犯が実行行為をやった時に、「君は共謀で関わっていたじゃないか」と処罰されるんだけれど、特定秘密保護法では、まだなにも秘密が出てこない段階でも処罰されることになります。
271 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:35:04
佐藤
要するに、摘発にあたって捜査当局の手抜きが可能になるということですね。

福島
すごく早い段階で処罰しちゃうんですよ。共謀ということは相談しただけで罪に問われるということになる。繰り返すと、秘密が漏れていなくても罪になる。

佐藤
保護隔離的な発想になっているわけですね。

福島
そうです。治安維持法の保安処分の発想なんですよ。

佐藤
つまり、「間違った考え方を持っている人は早く社会から隔離して排除して、本人も楽にしてあげるし、社会もキレイにしよう」という発想です。日本は、だんだん一九世紀に帰りつつあるということですね。

福島
たとえば私と佐藤優さんが、「違法なことをちゃんと暴こうね」って二人でメールを交換したり、言ったりしたらアウト。
272 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:36:30
佐藤
メールという物証が完全にありますからね。

福島
そう。つまり特定秘密が一般に出なくても、共謀の段階で処罰されるんです。諮っただけで。だから福島みずほと佐藤優が特定秘密保護法で逮捕されても、「私たちは何の地雷を踏んだんだろう」っていう答えはずっとわからない。

佐藤
これは権力にとっては一番魅力的です。「この線を超えたら処罰される」と明確になっていれば、人々は権力自体を怖がらないですからね。

福島
線引きが明確ではないから、いつ地雷を踏むかわからない。

佐藤
たとえば自民党の閣僚経験者などの有力政治家がいるとします。そこに自己の栄達のために情報を持っていく人間がいたとしても、警察が恣意的に処罰しないということがいくらでもできるようになる。

福島
いくらでもできますね。  特定秘密保護法で罰せられるのには二通りあって、新聞や雑誌、ホームページ、ブログなどのメディアに「こういうことがある」って載った場合に「漏らしたやつは誰だ」となる。それは一応、秘密が外に出たことになるから、「何が秘密か」が少しはわかるわけです。
273 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:37:44
でも共謀だと、秘密がまだ外に漏れていないから、「何が秘密か」がまったくわからない。要するに壁を叩こうとしたように見えるというだけで処罰される。

佐藤
権力としては非常に魅力のある法律です。

福島
佐藤優が国会議員と一緒に、なにかを問題にしようとしただけでアウトですよ。

佐藤
それはその通り。裏返して考えると、まさに国家というのはそういう法律がほしいんですよね。

福島
戦前の治安維持法もそうでしたよね。

佐藤
治安維持法も、最初は極めて限定されていたものが、途中から死刑まで罰則に入ってくる。最後のころには大本教なんかもやられています。大本教は「皇道大本」で、むしろ満洲国への進出を積極的に推進するなど国家権力に近い団体でした。

福島
創価学会の創始者である牧口常三郎だって獄死するじゃないですか。
274 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:38:56
佐藤
第二代の会長になる戸田城聖も不敬罪と治安維持法で捕まっているわけですからね。

福島
私は日本版NSC設置法と特定秘密保護法は、治安維持法と似たような弊害をもたらすことになると思います。共謀でダメなんだから。「そういうのを考えることがけしからん」という話になっちゃうんですよ。

●身近でスパイ活動がはじまる

佐藤
もう一つ調べていかないといけないのは、戦前の軍機保護法、国防保安法の構成がどうなっていたかですね。

福島
戦前の軍機保護法で処罰された例を国会図書館に頼んで出してもらったんです。治安維持法がそうだけれども、立件されるのは一部なんですよね。でも問題は、逮捕されるとか、警察に引っ張られるだけで、その人の人生がアウトになることですよ。
275 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:40:03
佐藤
これは今でも基本的に一緒ですよね。

福島
そうです。判決が出なくても、逮捕された段階で打撃です。捜索を受けただけで打撃です。

佐藤
それから、特定秘密保護法の適性評価の過程で非常に深刻なのは、表現の自由に対する大変な侵害があることです。表現の自由の根本というのは内心の自由です。表現しないことの自由なんですよ。要するに自分の言いたくないことは公権力に対して語らなくていいということです。ところが公務員になると適性評価で全部プライバシーが丸裸にされる。僕らが行政法を勉強した時には、もはや特別権力関係というのはないんだと教わりました。ところが特定秘密保護法の発想は、旧ドイツ法の特別権力権みたいな内容です。「お前はどの女性と付き合ったんだ。外国人女性と付き合っていたことがあったら、セックスは何回ぐらいやったのか。その国は何度訪ねたのか」などと聞かれる。本来、これは言わなくていいことなんですよ。
276 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:41:10
福島
もちろん、そうですね。

佐藤
それが公務員という身分を得て、秘密に触る可能性があるということで適性評価を受けなければいけないとなると、内心の自由に対してものすごい侵害が行なわれることになります。

福島
そうなんです。それで公務員がすさまじい特別権力関係になって、適性評価を受ける人がものすごく広がる。民間のなかにも警察が入って適性評価をするわけだから、ものすごい監視社会になります。変なことを言うと、戦前の軍機保護法が「あいつスパイじゃないか」という疑心暗鬼で人々の心をズタズタにしたように、相互のスパイ活動が始まる。公務員のなかだけでなく、民間企業のなかでも人々の心がズタズタになっていくんですよ。そこで連帯しようとか、ともに何か悩みを語ろうなんていうことはありえなくなる。

もう一つ思い出したことがあります。以前、橋下徹大阪府知事(当時)が、「あなたは街頭演説に行ったことがありますか」「街頭演説に行った時に誰に誘われていきましたか」というアンケート調査を県職員にかけて、それが労働委員会で不当労働行為だと決定されたことがありました。これ、実は思想良心の調査なんですよ。
277 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:42:21
佐藤
その通りです。しかも、調査した結果自体が、特定秘密保護法の関係のクリアランスだから、「特定秘密」におそらくなると思うんですね。

福島
そうですね。やってることも秘密になる。

佐藤
個人情報が全部握られてくると、気に食わない官僚がいたら異動させて、「今度君は特定秘密を扱うことになったから適性評価をするよ」ということになりかねない。

福島
嫌がらせですね。

佐藤
嫌がらせもできるし、情報も集めることができる。

福島
当時の橋下知事が県職員からアンケートを取った時は、結局、シュレッダーにかけるんだけれども、不当労働行為だ、ダメだと断罪されたわけですよ。ところが今回の適性評価は個人のアンケート調査どころではなく、同意をとった上で身辺調査を秘密裏に行なうわけです。
278 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:44:04
佐藤
「同意を取った上で」と言いますが、「同意しない」と言った場合、その官僚は出世できないということですからね。民間企業だって同じです。

福島
もちろん特定秘密を扱うチームに入れられません。

佐藤
たとえば民間企業で兵器開発の部局に異動になったとします。そこで適性評価をすることになったとしましょう。そうなると家族を調べるわけです。実は妻が若いころ市民運動をやっていて、公務執行妨害あるいは道路交通法違反での逮捕歴があるとしたらどうなるでしょうか。それは結婚するよりもはるか以前の、たとえば二一歳の時のことだとしたら、妻が夫に言っていないことがありうる。その夫が適性評価を受けたら、「いやあ、あんたの奥さんに問題があるんだよ。実は以前にパクられたことがあってね」と言われるわけです。「それも警備公安にパクられている。だから君はこの部局はダメだ」と言って外されます。こうなると、家庭のなかで深刻な問題が起きますよ。

福島
うーん。
279 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:45:21
佐藤
ロシアであるとかイスラエルのように本当に調査能力のある国家だったら、たとえ仮にそういう過去の履歴があったとしても、国のためにいま使える人材であれば活用しますよ。というか、過去の何かのことで全部排除するなんてことはしない。そういう本当の意味での調査能力はいまの日本の警察にはありません。 福島 民間企業でも、社員たちの周辺を警察がいろいろ調査をすることになる。

佐藤
それはもう調査して日常的に見ているわけですからね。福島さんの電話なんか聞いているのも間違いない。メールも見ています。全然心配ないですよ(笑)。

福島
ははは(笑)。

佐藤
ただし、盗聴した情報が公に使えるかどうかということと、密かに違法行為によって情報を集めているかは、まったく位相が違う問題ですからね。

福島
特定秘密保護法に基づいておおっぴらにやれるという次元と、違法盗聴しているという次元は別ですからね。

佐藤
位相の違う問題になります。
280 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:46:39
●警察がプライバシーを握る

福島
特定秘密保護法案は世界七〇カ国以上・五〇〇人以上の専門家が参加して作成された「ツワネ原則」(日弁連による日本語訳はこちら)にも反しています。白紙撤回すべきですよ。ツワネ原則にはジャーナリズムや市民活動家の活動を保護することも入っています。第三者が秘密の中身について開示を求めることもできます。けれども特定秘密保護法案はまったくこれを満たさない。政府が開示するかどうかを決めるなんて、第三者の目が一切ないじゃないですか。

佐藤
その通りです。

福島

何度でも強調しますと、秘密指定も広範囲。特定秘密保護法案はデタラメです。国際水準にまったく合致していない。

佐藤
万邦無比のわが日本にしかない法律になります(笑)。国防、安全保障上の理由から秘密を保護しろという主張はわかります。ですが、この法案の文言では、実際は官僚の秘密独占になるんじゃないでしょうか。
281 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:47:47
福島
そうですね。

佐藤
それから警察が適性評価をする仕組みですが、なぜ中立の人事院でやらないのか。なぜ利害関係のある機関がやっているのか。

福島
官僚が自分の首を絞められますよ。

佐藤
それどころか、有機的に秘密情報を扱えなくなってとんでもないことになる。とにかく、この特定秘密保護法が成立するとなにが起こるかを議論しないといけない。いまの時点ではこの法律は全部撤回して、ゼロから議論しないといけません。

福島
極端に言えば、外務省の力が強くなる。でも外務省のなかもぐちゃぐちゃになる。警察が、外務省や防衛省、すべての役所、民間企業も含めて、人間関係から秘密、対立関係、個人のプライバシーを全部握るんです。
282 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:48:55
佐藤
まず警察が肥大化します。その場合、外務省はなすすべがない。ところが日本には「飛び道具」を持っている組織がある。もっとその先を予想すれば、「なんだ、おまわりめ。お前ら、いろいろやってるけど、こっちは飛び道具持ってるんだぞ」となりますよ。

福島
飛び道具ですか。

佐藤
自衛隊です。警察が、自衛隊のなかに手を突っ込んでメチャクチャなことをすると、「なんだこのやろう」と反発しますよ。「お前たちは国益なんか考えていないだろう」と。そうすると、「やっぱり今の日本はもっとピシっとしないといけない」と、軍神みたいなのが自衛隊のなかから出てきます。

福島
2・26みたいな事件が起きる危険性があるということですね。

佐藤
その可能性を過小評価してはなりません。本当に国家権力は恣意的に動きます。特定秘密保護法の世界が長く続けばダレてくるわけです。非常に怖かったのが、海上保安庁のお兄さんですよね。「こんなけしからんことがある。国民に知らせないといけない」と情報を流通させてしまう。海上保安庁は武器をいじる役所ですよ。そういったところが主観的な正義感で決起することを誘発しかねません。
283 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:50:28
福島
うーん。

佐藤
やはり、一番怖いのは自衛隊にどういう影響を与えるかということです。「こんな警察指導体制の下だったら、国防なんかできない」となりますよ。  具体的な例を考えてみると、例えば、三佐とか一尉ぐらいの自衛官がいて、順風満帆に出世してきているつもりだったとします。ところが適性評価で「酒癖が悪い」とか「女性トラブルがある」という理由で引っかかって、出世のラインから外れてしまったらどうなるでしょうか。「警察め、よくもやりやがったな。いつか復讐してやる」って考えますよね。

福島
適性評価は行政機関の長がやるってなっているんですよ。でも委託できることになっていますから、結局は公安警察がやるんでしょうね。

佐藤
行政機関の長がどうやって調べられますか。

福島
調査の手足がないから調べられませんよね。

佐藤
だから警察がどんどん肥大化する。自衛隊の警務隊が調べるといったって、そんなの信用しないですよ。
284 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:51:37
福島
なるほどね。

佐藤
軍隊に手を突っ込めば、どれほど怖いことを後から誘発するかということに関する想像力が欠如していますよね。やっぱり僕は吉村昭さんの『戦艦武蔵』をよく読むことが大切だと思います。情報漏洩に対してどういう取り調べが行なわれるかがしっかり書いてありますからね。

福島
昔読んだことがありますが、もう一度読んでみます。私は、特定秘密保護法は治安維持法と一緒だと思うんです。最初は「こんな法律は大したことない」と言われていたものが、実はすさまじい結果をもたらすことになると思います。

佐藤
化ける危険性があるんですね。
285 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:52:42
社会を疑心暗鬼にし国家を弱体化させる
福島 国会議員も本当にものを言えなくなりますよ。

佐藤
そう思います。すでに物を言わなくなり始めている。まずそれは自民党から始まるんです。本来であれば自由と民主主義の問題だから、自由民主党の名称からして、真剣に取り組んでいかないといけないわけですよ(笑)。特に自由主義原則に反しているわけですからね。

福島
最初に取り上げた『中央公論』での谷垣さんたちの意見表明はものすごく格調が高かったのに、いまはいう人が少ない。ある意味で自民党の危機です。
 この他にも山のように論点があります。たとえば地方自治体はどうなるのか。今、地方自治体の首長にも米軍基地の問題などを情報を提供しているじゃないですか。それは一体どうなるのか。先日、参議院議員の有田芳生さんと話していた時には、オウム真理教の例が出ました。当時の警察はオウム真理教がテロをやろうとしていることは知っていて、『読売新聞』などにチラチラとリーク記事が出ていたんです。ところが特定秘密保護法で「テロ対策だ」ということで秘密指定されたら一切出なくなる。それは逆にとても危険なことになると思います。
286 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:54:00
佐藤
それもありますよね。

福島
そのうち全部が秘密になりますよ。原発のことで考えてみても、プルトニウムは安全保障の問題。警備やいろんな施設の問題は全部テロリズム対策。そして原発輸出は外交ですからね。

佐藤
確実に言えるのは、特定秘密保護法はまず社会を弱体化して疑心暗鬼にするでしょう。その結果として国家が弱くなりますね。乱暴な国家と強い国家は違いますからね。日本は乱暴な国家にはなりますけれども、国家としては弱くなりますよ。

福島
そして歴史の検証ができなくなる。闇から闇へ。なんか刹那的な国家になりますよね。そしてNSCについては、何のためにこれを作るのかをもっと言っていかなければいけませんね。

佐藤
専守防衛ということであれば、NSCによる判断はいらないんです。攻めてきたことに対して対抗するのは自衛権の発動ですから、これは明白です。ところが判断をせざるを得ないということは、別のオプションがあるということですよ。
287 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:55:26
湾岸戦争後の機雷除去からアフガニスタン攻撃での海洋自衛隊の洋上給油、イラクへの陸上自衛隊の出兵と、少しずつ段階的に法制局解釈のなかで整合性を取りながら誤魔化してきたものが、いま、質 的にガーンと変わろうとしているんですよね。 福島 戦後日本が大切にしてきた平和主義や国民主権、基本的人権の尊重が失われてしまいます。

佐藤
外務官僚の発想からすると、特定秘密保護法案に関心が集中している現状は、ある意味、良かったと受け止めているはずです。特定秘密保護法は付属品ですからね。本丸の日本版NSCがすんなりといっているぞ、と思っているはずです。世間はみんな、既存の安全保障会議に「国家」っていう文字が頭につくだけだと思っているフシがありますね。

福島
そうなんですよね。日本版NSCの議論はあまりされていませんよね。

佐藤
戦前、国家高等警察がありましたよね。

福島
はい。

佐藤
国家高等警察は、選挙違反を取り締まるところだったのです。知能犯を相手にするから。それが「特別国家高等警察」(特高)になって、質的に大転換した。それなのに、特高をつくるときは上に「特別」という字がつくだけですよ、と言っていたのと同じ構図ですよ。
288 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:56:31
 政治関係をやるんだけれども、共産主義者だけやりますからと言って特別国家高等警察にした。国家高等警察がそんなめちゃくちゃしたっていう話はなかったわけですよ。ところが「特別」っていう二文字がついた途端に、質的に違う組織になっちゃったんですよね。 福島 アメリカとタイアップするために作ろうというものではなく、まさにここで意思決定をしていくために日本版NSCを作るんですね。

佐藤
旧社会党時代から社民党と共産党の一番の違いは、日本の帝国主義的な危険性を感じるかどうか、日本の政治家たち・統治者たちの帝国主義への誘惑を危険視するか、侵略性に対する批判があるかないかです。米国に従属しているだけだと主張する共産党に対して、社民党は「日本の中にも相当主体的な力量がある」という批判を常にしていた。それが社民党、社会党からの伝統だと思うんですよ。

福島
じつは、そうなんですよね。
289 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:57:39
佐藤
その視座で見なければいけません。最近は感情的な反米論が強まりすぎたために、日本の政治家の責任を結果として免罪してるような状況がけっこうある。「米国という巨大なものが来たら、われわれは何も言えないんだ」というイメージですね。ところが本当は、その米国の陰に隠れて日本は相当いろんなことをやっています。今回のNSCに関しては、「日米協力があるから何もできないんだ」っていう米国に対するあきらめ感の陰で、実は日本が主体的に先制攻撃までできるようなことをやろうとしているんです。

福島
確かに対米従属と言うと、TPPも全部説明したような気になって、問題の複雑さを隠してしまう面があるかもしれないですね。

佐藤
そうなんです。対米従属論は共産党のお家芸です。リベラル左派陣営のなかで、共産党と社民党の違いは、社民党は単純な対米従属論に立たないというところですよ。そこが社民党の大きな価値だと思います。「自分の頭で考える」という、戦前の労農派マルクス主義からの伝統だと思うんです。何かの権威とかステレオタイプで繰り返すということではなくてね。
290 リベラルさん 2013/12/26(木) 22:59:13
福島
はい。その立場でがんばっていきたいと思います。長時間ありがとうございました。

佐藤
ありがとうございました。

(おわり)

引用終了

291 リベラルさん 2013/12/26(木) 23:17:52
上記の二人の議論で明らかなように、
この法律は、正に「警察国家の始まり」である。
そんなバカなという人は、余程の平和ボケだろう。
戦後の民主的な空気の中で育って来て、
しかも、戦前の時代の恐ろしさを知らないままに
ムードだけで、保守論を語っている手合いの
多いこと。

この法律を通した自公政権も、そのうちに官僚から
政治に必要な情報を取れなくなるだろう。
自分で自分の首を絞める法律を作った事になる。
自業自得だが、国民にとっては甚だ迷惑な
ことだ。これ以上、官僚をのさばらせる法律を
作ってどうするつもりなのか。

戦前の内務省を復活させたいのか。
どうせこれも米国の要請だから断り切れなかったのだろう。
どこまでバカなのか底が知れない。
292 リベラルさん 2013/12/27(金) 22:27:07
Social News Networkより引用

●警察官僚のための特定秘密保護法 公安は笑いが止まらない

「悪法も法なり」。古代ギリシャの哲学者・ソクラテスはこんな言葉を残している。翻って特定秘密保護法について、『日本の公安警察』(講談社現代新書)の著者でジャーナリストの青木理さんは「法律の体をなしていない、史上かつてない悪法です」と語る。

 それなのに、あるいは、だからなのか、安倍政権は怒号飛び交うなか、数の力で強引に法案を成立させようとしている。いったいこの法律で日本は、私たちの暮らしはどう変わるのだろう。私たちはその恐るべき影響力をもっと知る必要がある──。特定秘密保護法により、国内の一般市民の自由は著しく制限される。青木さんが語る。

「与党が絶対多数だった小泉政権時の2006年にも、国際的な組織犯罪を防ぐ名目で、犯罪を2人以上で話し合っただけで処罰できる『共謀罪』の法案が成立目前になりました。しかし、小泉首相(当時)が自らストップをかけたそうです。『おれは治安維持法を作った首相と言われたくない』と言ってね。
293 リベラルさん 2013/12/27(金) 22:28:29
今回の法案では、特定秘密の漏洩を共謀、教唆すると処罰の対象になり、安倍首相は小泉元首相以上に危険な道を踏み出しているといえます」
簡潔にいうと、ここでの共謀とは「秘密へのアクセスについて話し合う」ことであり、教唆とは「秘密を漏洩するよう唆す」ことだ。つまり、公務員だけでなく、一般市民も特定秘密を話題にしたり、「教えてよ」と声をかけただけで逮捕されるかもしれないのだ。しかも秘密の内容が曖昧で、「これでは日本は警察国家になる」と青木さんは警告する。

「防衛や外交分野に一定程度の秘密が必要なことは理解できなくもない。しかし、テロ対策などという名目をつければ、なんでもかんでも秘密になってしまいかねません。原発の警備活動から交番の場所まで、警察に関するあらゆる情報がテロ対策名目で秘密となり得ますから、取り締まりを担う警察はやりたい放題です」

 テロは定義上、<政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要>することまで含まれる。
294 リベラルさん 2013/12/27(金) 22:30:41
「つまり、反原発、反消費税、反TPPなどを他人に主張すれば何でもテロリズムになります。食の安全を守ろうとして、『遺伝子組み替え食品反対』の要望書を農水省に持っていくだけで“テロ活動”とされて、処罰の対象になりかねないのです」(青木さん)

そんなバカな──そう思う読者もいるかもしれない。しかし、そんなバカな目論見こそが、この法案の真の目的だと青木さんは主張する。

「法案を主導した内閣情報調査室は、出向してきた警察官僚のたまり場です。彼らの狙いは、国家秘密を守るのではなく、警察の権益を広げて拡大すること。まさに警察官僚による警察官僚のための法案であり、情報収集を担当する公安警察は笑いが止まらないでしょう」

 公安警察は全国に数万人の人員を擁し、過激派やテロリスト組織、右翼・左翼団体から市民団体まで、国内のあらゆる“反乱分子”を監視、情報収集を行う。
(小生:注、もちろん右翼も同様)
295 リベラルさん 2013/12/27(金) 22:31:54
「対象者を一日中尾行して監視したり、微罪逮捕や強引な家宅捜索を繰り返すなど、これまで公安警察の捜査手口は違法スレスレでした。しかし、特定秘密保護法では、政府機関による『情報収集の手法又は能力』を特定秘密としており、公安の捜査手法の隠ぺいに合法のお墨つきが与えられる。これは、政府への批判を一切封殺した戦前の治安維持法そのものです」(青木さん)

 情報漏洩を防ぐため、特定秘密を取り扱う公務員や民間人に行われる「適性調査」という身辺調査も、公安警察の独壇場となる。

「法律上、適性調査は所轄省庁が行うことになっていますが、彼らにはノウハウがないので、公安警察が行うことになるでしょう。対象者の住所、氏名、年齢から酒癖や経済情報、家族の異性関係や性癖まで調べられます。もともと公安警察は重要な情報保持者を徹底的に監視し、女癖や借金といった弱みを握って、彼らが“S”と呼ぶ協力者にすることが得意です。彼らの暗躍により、市民のプライバシーが丸裸にされることは間違いありません」(青木さん)
296 リベラルさん 2013/12/27(金) 22:38:40
しかも、異を唱えようにも、「なぜ」「何のため」に調べるかは特定秘密のため、調査された本人でも、知ることができない恐れがあるのだ。

 12月5日あるいは6日にも参院本会議で強行採決され、可決される見込みが高い。悪夢が現実になる日がやってくる。

引用終了

権力の手先となり、国民生活の隅々まで監視の眼を光らし、
あるときは、謀略やおとりを使い、自分達の権力欲に
眼がくらみ、自己陶酔し、人間の一番下劣な卑しい
薄汚い根性丸出しの連中のサディズムを満足させる
法律である。
297 リベラルさん 2013/12/27(金) 22:42:22
●特定秘密保護法…バカ議員不要法?

いまどきの政治家はバカだね〜。官僚たちに都合のよい法案をそのまま通してしまうなんて。
与党という立場なら、すべての情報を得られるとでも思っているのだろうか。はたまた、国家運営に自信がないから、判断を官僚に任せてしまおうという心理なのだろうか。

こんな法律を作ったら、戦前の治安維持法を持ち出すまでもなく、悪用されるに決まっているではないか。官僚たちは秘密が好きなわけで、議員軽視に拍車がかかること請け合いである。なにせ、秘密を漏らせば国会議員だって罰せられるんだから。

なぜ秘密が好きかというと、重要な秘密を持てば、持たない相手より優位に立てるからである。情報社会では一般的な行動様式である。官僚たちは、すでにこの種の行動にいそしんでおり、国会議員たちに応用している。特定秘密保護法によって、議員たちはますます蚊帳の外に置かれる。

そうしたことが分かって賛成してんのかね〜。バカもここまでくれば言うことないね。

法案提出のきっかけは、アメリカからの情報提供を円滑にするためである。秘密にすべき情報を共有するには、それなりの保護規定を必要と、アメリカから言われちまったわけだ。
298 リベラルさん 2013/12/27(金) 22:43:47
すなわち、「国家を守るための法律である!」という気分なのだろう。

官僚たちも説得する。
<不穏きわまりない北朝鮮、覇権主義に向かいつつある中国。ますます増えるであろう国際テロ。それらの脅威に対処するためには、アメリカからの高度な秘密情報の入手が、是非とも必要です!

しかしね〜、だからといって、それに乗じた官僚の行き過ぎに気づかないなんてね、政治家たちもボケたものだ。右翼・保守派の平和ボケと似てるかな。

官僚たちは、自分たちが優位になり、楽ができる法律が大好きである。そして、駆け引きに長けている。
今回の法では、秘密の範囲を可能な限り広げることが自分たちの欲求にかなう。そこで、すべての省庁の情報に網を掛け、すべての判断を行政ができるようにした。

しかし官僚たちは、そんな自分たちに都合よすぎる法案が、そのまま通るとは思っていなかった。野党から攻撃されるだろうし、マスコミも黙っていない。与党からでさえ、国会軽視を指摘されると思っていたはずだ。
299 リベラルさん 2013/12/27(金) 22:44:54
批判は織り込み済みで、譲歩の用意はあった。だから当初案は、最大限、行政側に都合のよいものにしたのだ。
交渉ごとのイロハ。多くの譲歩をしたようにみせかけて、想定以上の実を取る。

そんな機微も理解しない政治家ばかりになってしまったようだね。情けない。
なにせ「なにが秘密であるかは秘密」なんだよ。自分たちだって疎外されてしまう法律だよ。

悪用されたら議員の立場だって危ないんだよ。気に食わない議員、たとえば官庁の不祥事を探るとか、役人の利権構造を明るみにしようとする議員がいたら、秘密保護法を犯したといって引きずり下ろす。そこまでいかなくても、官僚の求める法案をつぶそうとする議員に圧力をかける。

なんたって「なにが秘密であるかは秘密」なんだから、でっち上げるのは簡単。

本気になれば、その時の政権を追い落とすことさえ可能かもしれない。
空想政治小説めくが、日本の官僚とアメリカ政府が結託したりして…。情報と実権を握っているのは官僚たちだと、アメリカ政府に思わせるのだ。秘密保護法を駆使すればできるかもね。
300 リベラルさん 2013/12/27(金) 22:54:14
まあ、安倍政権は戦後最悪の政権として、日本の歴史に
暗黒時代を復活させた政権として、名前が
残るだろうね。そして、祖父の岸信介も草葉の陰で
驚いていることだろう。「オレもやりたかったけど
出来なかったことを、孫はやりおった」とね。

軍国主義の亡霊を復活させたゾンビ政権だと
悪名が残るだろう。2,26事件の磯部みたいな
いや、もしかしたら、三島由紀夫を自害に
追い込んだ磯部の地縛霊が成仏出来ずに
今度は、安倍首相に取り憑いて、この法律を
通させたのかもしれない。
301 リベラルさん 2013/12/29(日) 11:29:12
●靖国神社を廃止して鎮霊社を昇格させ
靖国の代わりにすべき。

靖国神社がいろいろと国内外に対して、良からぬ
紛争の原因になっているが、そういう紛争の原因となる
原因は、天皇や国のために戦死した人間だけを
祭っているからだと思う。

靖国神社の傍には、鎮霊社があって、そこには、
民間人や本殿に祭られていない日本人戦没者(民間人や、戊辰戦争の旧幕府軍や西南戦争の西郷隆盛方戦没者などの「朝敵」)と世界中の戦没者がまつられているとされているので、
こちらの主旨の方が日本人の昔からの「人間は死んだらみんな仏様」という
考えに近いため、戦死者をお祭りする意味では正しいことだと思う。
そうすることで、無用な対立の原因をわざわざ作り出すことを避ける事に
なるのだ。

そうすれば、韓国や中国に対して、日本の歴史認識がどうだこうだとか
言うネタを与える事が無くなり、相手に反日の攻撃の口実を
与える事も無くなる。無論、相手は困るかもしれないが。
302 リベラルさん 2013/12/29(日) 11:42:38
実は、この鎮霊社の建立の発案者は
靖国神社の宮司で、筑波藤麿という人だとのこと。
昭和40年に建立された。
GHQによる靖国神社解体論から神社を堅持することに奔走。またA級戦犯合祀に慎重姿勢を取ったことで知られる。靖国神社を守ろうと言う姿勢は人一倍強かった人である。
そういう人だから、靖国神社に特定の人だけが祭られる事に対して
違和感があったのだろう。だから靖国神社とは別にそういう社を
建立したのだと思われる。こういう姿勢は、神に仕えるものとしては
正しい姿勢であると思うのだ。

日本遺族会や自民党、野党の政治家もこういう感覚を
持つ事が正しい信仰につながり、そして、口先だけの
「日本神国論」から脱却する良い機会になるのである。
また、間違った「国家神道」からの呪縛から抜け出す
良い機会にもなるのだ。
303 リベラルさん 2013/12/29(日) 12:04:04
●鎮霊社『靖国』の回答検証/東京新聞
2006-08-29 21:07:11 | 社会より引用

靖国問題は自民党総裁選の中で数少ない争点の一つになっている。今月12日付の『こちら特報部』では、この靖国神社の一角にある鎮霊社にスポットを当てた。その後、読者の方々から「もっと詳細を」という要望をいただいた。前回は多忙を理由に取材に応じなかった神社側も、今回は本紙の質問に書面で答えてくれた。再び鎮霊社を舞台に靖国問題を考える材料を提供したい。 (浅井正智)

 【『こちら特報部』からの質問(1)】

 一八六九年に靖国神社の原型、東京招魂社が創建されて九十年以上たった一九六五年に、鎮霊社が建立された理由は何か。

 【靖国神社広報課の回答(1)】鎮霊社は、時の筑波藤麿宮司の発案で、戦なき平和を願い創建された御社。嘉永六(一八五三)年以降の戦争・事変にて非命に斃(たお)れ、職域に殉じ、病に斃れ、自ら生命断つなどして靖国神社に祀(まつ)られない御霊(みたま)と、同年以降の戦争・事変に関係し、死没した諸外国の御霊、二座を鎮祭している。 
304 リベラルさん 2013/12/29(日) 12:05:19
一八五三年という年は何を意味するのか。この年以降の戦争で死亡した人を祀ることは、鎮霊社のみならず靖国神社本殿にも共通している。
日本文化総合研究所の高森明勅(あきのり)代表はこう説明する。「靖国神社(当時の東京招魂社)が最初に祀ったのは戊辰戦争の官軍兵士。一八五三年のペリー来航から国難が始まり、明治維新につながったという認識があり、後にそこまでさかのぼって祀ることになった」

 【質問(2)】A級戦犯の本殿への合祀(ごうし)を避けるため、鎮霊社を建立し、以後、合祀された一九七八年まで、実際に祀られていたという指摘がある。これは事実か。

 【回答(2)】学者にはいろいろな推論もあろうが、御本殿の御祭神と鎮霊社の御祭神では全く性格を異にしている。鎮霊社の御祭神は奉慰の対象だが御本殿の御祭神は奉慰顕彰の対象と認識している。

 このA級戦犯の事実上の分祀説を採る日大講師で現代史家の秦郁彦氏は、靖国側が「学者の推論」と直接答えていない点について、「肯定はしていないが、否定もしていない点が重要だ」とみる。
305 リベラルさん 2013/12/29(日) 12:06:31
「神社側は一時的にでもA級戦犯が鎮霊社に祀られていたなら、否定はできない。だが、肯定すれば、A級戦犯は鎮霊社から分祀して本殿に移されたと認めることになる。これは靖国を深刻な矛盾に直面させる。つまりA級戦犯の本殿からの分祀を拒んでいる靖国自身が、分祀した過去を認めることになるからだ」

■『顕彰ならば 政治的行為』 

 鎮霊社の霊が「奉慰」の対象で、本殿の霊が「奉慰顕彰」の対象と差のある点についても注目される。

 筑波大学の千本秀樹教授(現代日本史)は「慰霊ならば宗教的な行為といえるが、顕彰というのは国のために死んだ人をたたえるという政治的な行為だ。靖国神社は政治的な施設であり、しかもA級戦犯を顕彰の対象にしていることが明確になった」と指摘する。

 【質問(3)】鎮霊社はだれを祀っているのか。「朝敵」や「逆賊」の怨霊(おんりょう)を鎮める役割を担っているのか。

 【回答(3)】御本殿で祀られていない全世界の戦争犠牲者であり、具体的な名前を挙げての鎮祭ではない。(怨霊論は)学者により説はさまざまあろうが、神社としては(1)で述べた通り。
306 リベラルさん 2013/12/29(日) 12:07:37
千本氏は、鎮霊社が戊辰戦争で官軍と戦った会津藩白虎(びゃっこ)隊や西南戦争で明治政府と戦った西郷隆盛らの「逆賊」の恨みを鎮めるためにつくられたという見解を採る。

 これに対し、高森氏は「鎮霊社と怨霊はおよそ結びつかない」と強調する。

 「怨霊を鎮めるというのは、不遇の死を遂げた人が現世にたたりをもたらすという発想に基づく。そうならば、この霊を祀らないとたたりがくるという具体性が示される必要がある。だが、全世界の戦没者を祀る鎮霊社にはこうした関係を考えることはできない」

 【質問(4)】鎮霊社はなぜ鉄柵で囲われ、一般参拝者が近づけないのか。

 【回答(4)】過激派の活動が盛んであった昭和四十年代に、警備上、御本殿をはじめ、元宮、鎮霊社を守るために鉄柵を設けたのであり、鎮霊社だけを囲っているわけではない。また、現在、拝殿脇より誰でも参拝できる参道を設ける計画を進めており、十月には竣工(しゅんこう)予定だ。
307 リベラルさん 2013/12/29(日) 12:08:46
■謎めいた存在10月には公開

 千本氏は「九〇年代まで天皇制に関心がある人でも、靖国神社を問題視する人はほとんどいなかった。かつての『靖国神社国家護持法案』に反対したのもキリスト者が中心で、日本の左翼は何もしていない。過激派対策のための鉄柵というのは、後から取って付けた理由としか思えない」といぶかる。

 秦氏は「靖国は分祀論にからんで、鎮霊社に関心が向くことを好まない」という見方を示す。今後、参道を設けるという点についても「一般の人が近づけず、しかも分祀論と結びつけられると、鎮霊社はいよいよ謎めいた存在にみられてしまう。むしろオープンにした方がよいという判断が働いたのでは」と推測する。

 【質問(5)】

 鎮霊社の例祭日(七月十三日)には、どのような方式で祭事が行われるのか。

 【回答(5)】

 他の祭事同様、神道の儀式で行われている。

 キリスト教やイスラム教などの一神教は他の神を認めない。このような信者を鎮霊社に祀り、国家神道方式で祭事をするのは、彼らの宗教心を冒涜(ぼうとく)することにはならないか。
308 リベラルさん 2013/12/29(日) 12:09:56
 靖国自身は「名前を挙げての奉慰ではなく、戦争犠牲者全般の鎮祭であり、日本古来の神道形式で他国の戦争犠牲者全般の魂を鎮めることが、必ずしも冒涜にあたるとは認識していない」と補足して説明する。

 高森氏も「靖国神社がその一神教を国家権力と結びついて弾圧するのでない限り、独自に祭祀(さいし)対象を設定することを第三者が妨げることはできない。仏教系教団でも類似した例はあるが、それが問題になることはない」と靖国側を擁護する。

 これに対し、千本氏は「靖国が宗教法人である限り、祭祀対象を自由に決めることができる。しかし靖国がもつ強い政治的性格を考えると、純然たる宗教法人とはいえず、祀られることを拒否できないのは問題がある」と主張する。

 総じて今回の靖国側の回答は抽象的で、極めて慎重だった。そんな姿勢の背景を千本氏はこう分析する。

 「靖国神社自身がこれから戦没者を顕彰する政治的な施設として存続していくのか、慰霊・追悼に絞った宗教施設になるのか、自身の中で解決されていない。そのことが、外部に対して意見を明確に打ち出せないことにつながっている」
309 リベラルさん 2013/12/29(日) 12:11:26
<メモ>鎮霊社 靖国神社の本殿脇に1965年、ひっそりと建てられた。現在は鉄柵で囲まれ、一般参拝者は存在にすら気づかない。本殿とは対照的に、明治維新の“逆賊”やイラク戦争などで亡くなった「万邦諸国の戦没者」も祀っているとしている。本殿でのA級戦犯合祀を回避するため、A級戦犯を一時的に祀っていたという指摘もある。

<デスクメモ>

 “逆賊”たる会津武士の末えいで、戦後右翼の大物だった故田中清玄氏は生前「(靖国参拝とは)長州藩の守り神にすぎないものを全国民に拝ませているようなものなんだ。ましてや皇室とは何の関係もない」と言い切った。靖国問題は「右左」で語れるほど単純ではない。まずは事実の把握が何より大切だ。 (牧)
310 リベラルさん 2013/12/29(日) 12:12:35
『鎮霊社』からみた靖国神社 
ひっそり鉄柵の中(8月12日)

 この夏、靖国神社をめぐる論議は新たな段階に入っている。麻生太郎外相は今月、靖国の非宗教法人化と国家管理を柱にした私案を発表。首相らの参拝の是非のみならず「靖国とは何か」という本質論が浮上している。その靖国神社の一角に「鎮霊社」というなじみの薄い社(やしろ)がある。本殿と鎮霊社の違いは何か。なぜ、四十一年前に設けられたのか。目立たぬ社から、靖国全体を逆照射すると−。

 ■どこにあるか知らないねぇ

 「チンレイシャ? どこにあるかも知らないねぇ。社務所で聞いてみてよ」

 靖国神社の参道脇でみやげ物屋を営む初老の夫婦は、鎮霊社についての記者の問いにびっくりしたような表情で目を見合わせた。

 参道を真っすぐに進み、本殿前の拝殿の手前で左に曲がると、こんもりとした木々の中に入る。この一角に鎮霊社はあった。
311 リベラルさん 2013/12/29(日) 12:13:40
参道からは外れているため訪れる人もいない。十平方メートル程度のごく小さな祠(ほこら)だ。屋根は本殿と同じ薄緑色だが、赤さびがかなりついている。鎮霊社の前に立て札があり、こんな由来が書かれていた。

 「明治維新以来の戦争・事変に起因して死没し、靖国神社に合祀(ごうし)されぬ人々の霊を慰めるため、昭和四十年七月に建立し、万邦諸国の戦没者も共に鎮斎する。例祭日七月十三日」

 靖国神社は「本来、国のために一命を捧(ささ)げた人たちの霊を慰めようと」(同神社作成のパンフレットから)、一八六九(明治二)年に「東京招魂社」の名前で建てられた。

 靖国神社は必ずしも軍人・軍属だけを祀(まつ)っているのではなく、沖縄戦で死亡した「ひめゆり部隊」の女学生や学徒動員中に軍需工場で爆死した学徒たちも祭神として合祀されている。

 その一方で、戊辰戦争時に官軍に敗れ、自決した会津藩白虎(びゃっこ)隊の少年兵や、維新の元勲でありながら、西南戦争で明治政府に反旗を翻した西郷隆盛は除外されている。また東京大空襲や原爆に遭った戦災者も同じだ。
312 リベラルさん 2013/12/29(日) 12:17:43
「将来、国を守る基礎をつくるため、国に殉じた人を祀るのが靖国の基本。遺族のために存在しているのでもない」と同神社に近い関係者は指摘する。

 その靖国神社ができてから、約百年後に本殿とは別に鎮霊社は建てられた。ここには白虎隊や西郷だけでなく、イラク戦争の死者など「万邦諸国の戦没者」も祀られているとされる。しかし、それらの人々の名簿はない。

 建立の経緯などについて靖国神社広報課に取材を申し込んだが、「業務繁多で十八日以降でないと回答できない」と言われた。

 代わりに前出の関係者は「賊軍も外国人も同様に祀るのは、人は死ねばみな仏になるという仏教にも影響を受けている」と話す。

 ただ、これは多分に建前のそしりを免れない。出雲大社や太宰府天満宮は怨霊(おんりょう)を鎮めるために建立されたとされる。この関係者は「鎮霊社もこれと同じ。怨霊を恐れ、抑えようとするのは神道の考えの根本だ」と説く。
313 リベラルさん 2013/12/29(日) 12:18:48
■本殿の祭神と扱い歴然の差

 とはいえ、本殿に「祀られている祭神」とは歴然とした差がつけられている。現在は高さ三メートル弱の鉄の柵で囲われており、近くまで行けない。国籍や人種を超えた戦禍犠牲者の霊を祀るはずの鎮霊社は、なぜか一般公開すらされていない。

 〇一年に月刊誌で鎮霊社を論じた日大講師で現代史家の秦郁彦氏は、鎮霊社が建立された背景に一九四六年から七八年にかけ宮司を務め、A級戦犯の合祀には否定的だった故筑波藤麿氏の存在を指摘する。

 「靖国神社の(最高意思決定機関である)総代会がA級戦犯の合祀を決める七〇年以前に、総代たちと厚生省引揚援護局との間で合祀の根回しがあり、それに気づいた筑波さんがA級戦犯の『収まりどころ』として先手を打つ形で建立したのではないか」

 さらに、秦氏は「筑波さんは宮司の任免権を持つ総代会から合祀を求められ、拒めなかったが、同時に合祀する気もなかった。昭和天皇の意を体していたと考えられる」と解説する。
314 リベラルさん 2013/12/29(日) 12:20:24
 筑波氏の死後、後任の故松平永芳宮司の時代(七八年)、A級戦犯は本殿に合祀された。秦氏は「筑波さんを補佐していた祢宜(ねぎ)に話を聞き、A級戦犯は一時、鎮霊社にいたことを確認した」と話す。つまり、鎮霊社が建立された六五年から七八年まで、A級戦犯は鎮霊社に祀られていたらしい。

 秦氏は「鎮霊社は靖国神社が独自の判断でつくったもので、部外者がとやかくいうべきでない。世界中の戦没者を追悼するというのは正論で批判できない」と話しつつ、同神社が鎮霊社への参拝を受け付けていない理由をこう推測する。

 ■『分祀リンク神社嫌がる』

 「(月刊誌で考察を発表した)〇一年当時、自民党内から『A級戦犯は鎮霊社にお帰りいただいたらどうか』という声が出たと聞いている。靖国神社はA級戦犯分祀論との絡みで、鎮霊社が話題になることを嫌がっているのではないか」

 一方、筑波大の千本秀樹教授(現代日本史)は「霊を鎮めるという名前には、天皇に敵対して死んだ人たちがたたって出てこないようにする意味が含まれる。鎮霊社の本来の目的は天皇制、国家に逆らって死んだ人をたたりのないように鎮めることだ」と前出の関係者と同じ見方をとる。

 
315 リベラルさん 2013/12/29(日) 12:21:40
鎮霊社が国内にとどまらず世界中の戦没者を祀っている点については「対象を広げているところにごまかしがある。本来は天皇のために死んだ人だけを祀る神社なのに、世界平和を祈っているというポーズをつくっている」と語る。 さらに、靖国が市民の戦争被災者と戦死者を分ける姿勢にも疑問を呈する。

 ■『一視同仁の思想に矛盾』

 「靖国神社は鎮霊社に参拝しなくていいという姿勢だ。なぜ、原爆や空襲の犠牲者が、賊軍と同じ場所に祀られているのかの説明もない。鎮霊社の存在は、天皇はすべての人を平等に愛するという『一視同仁』の思想にすら矛盾する」

 ■過去の参拝 首相訪問はなし

 小泉純一郎首相は、鎮霊社の戦没者も追悼の対象にしているのか。首相は二〇〇一−〇四年は靖国神社の本殿に昇殿し、昨年は拝殿前での参拝にとどめた。過去五回の参拝で鎮霊社を訪れたことはない。

 首相は〇二年の参拝所感では、追悼対象を「明治維新以来のわが国の歴史において、心ならずも家族を残し、国のために命を捧げられた方々全体」「国のために尊い犠牲となった方々」と説明。
316 リベラルさん 2013/12/29(日) 12:29:39
少なくとも鎮霊社に祀られたとされる「世界各国すべての戦死者や戦争で亡くなられた方々」(靖国神社のホームページ)は追悼対象ではないようだ。
ただ、神社本殿の「御霊(みたま)」がそのまま首相の追悼対象とも言い切れない。首相は昨年六月の衆院予算委で「A級戦犯のために参拝しているのではない。多くの戦没者に敬意と感謝の意を表したい気持ちからだ」と述べ、追悼対象を微妙に修正している。

 首相官邸報道室は、首相の追悼対象に鎮霊社が含まれるか否かについて「分かりかねる」と答えている。

<デスクメモ>
 「中韓から文句をつけられた」ので「A級戦犯合祀が問題」という議論に首をかしげてきた。やはり、問われるべきは靖国神社とは何か、という本質論だ。それがようやく国民議論の的になってきた。ただ、戦後六十一年。関係者の多くが亡くなっている。事実関係の追跡が困難になっている現実が悩ましい。(牧)

引用終わり

これにもあるように、人間の試写を祭ると言う行為は、宗教的に
純粋に宗教的に見た場合、本来的にどうあるべきかということに
ついて、全国民が政治家も含めて考え直す時期に来ているのだ。
靖国神社は、そのための良い材料なのである。
317 リベラルさん 2013/12/29(日) 12:32:55
今回の安倍首相の参拝問題をきっかけにして
この件について、マスコミも保守の人間も
従来の靖国に対する凝り固まった考えを
オームのように繰り返すのでなく、
只、単に「英霊」だとか何とか称しながら、「英霊」を
祭るのが何故悪いんだと開き直る前に、
靖国神社は非常に「政治的意味」の強い性格の
存在であるということを考えてみることだ。
318 リベラルさん 2013/12/29(日) 12:34:27
訂正

>れにもあるように、人間の試写を祭ると言う行為は、宗教的に
純粋に宗教的に見た場合、本来的にどうあるべきかということに
ついて、全国民が政治家も含めて考え直す時期に来ているのだ。
靖国神社は、そのための良い材料なのである。<

れにもあるように、人間の死者を祭ると言う行為は、宗教的に
純粋に宗教的に見た場合、本来的にどうあるべきかということに
ついて、全国民が政治家も含めて考え直す時期に来ているのだ。
靖国神社は、そのための良い材料なのである。
319 リベラルさん 2013/12/29(日) 22:58:55
「靖国」の意味は、「国を安んじる」という意味であり、
国家を平和に導くと言う意味がある。
しかしながら、靖国神社の周りを軍服を来てをうろついたり
ガアガアうるさい音を出したりするような行為は
国を安んじる行為にはならない。

また、軍国主義を賛美したり、戦争を美化したりするような
行為は、日本の先祖の魂を汚すことにつながる。
真の保守たるべき行為は、日本の民族としての
伝統的な心を尊重し、つまり、日本の民族宗教である、「真の神道」
の道を国民が自覚し、その線に沿った行いをすることだ。
偽のいわゆる「国家神道」のことではない。

国家神道は、明治政府の創作した「国策宗教」である。
明治時代が必要とした時限立法的な臨時宗教である。
必要がなくなれば廃止されて当然である。
今後の日本には無用な存在である。
320 リベラルさん 2014/01/02(木) 14:29:40
ちょっと道草を食ってしましましたが、孫崎氏の
本の内容に戻りたいと思います。

1945年9/2東京湾に停泊していた米国戦艦マズーリー号
で降伏文書への調印式が行われました。
ミズーリー号を調印の場にするというのは、トルーマン大統領自身が
決めていた計画です。いったい何故か。答えは、「日本の首都から
見えるところで、日本人に敗北の印象を印象づけるために、
米艦隊のなかでもっとも強力な軍艦の上で行う」(トルーマン回顧録)
というのが、戦艦ミズーリー号が選ばれた理由でした。

このとき日本政府は、鈴木貫太郎内閣が8/17に総辞職したことを
受け、東久爾宮稔彦王を首相とする史上唯一の皇族内閣が
誕生していました。関係者は、みな調印式で屈辱的な降伏文書に
署名しなければならないことを知っています。
ですから出きれは゛、その役割を担いたくない。みな逃げます。
梅津美治郎参謀総長は「降伏文書に署名するくらいなら自決する」
とまで言ったそうです。
321 リベラルさん 2014/01/02(木) 14:51:34
しかし結局、当時外務大臣だった重光葵と梅津参謀総長が
全権代表になり、調印することになりました。
このとき随員として参加した加瀬俊一(開戦時の外相秘書兼北米
担当課長)は、出発の際、母親から「降伏の団に加わるように
育てたつもりはない」とまで言われたそうです。

この調印式について、重光外務大臣は次のような歌を残しています。
「神国の栄え行くなる一里塚 ならぬ堪忍する日の来たりぬ
 願わくば 御国の末の栄えゆき 我が名さげすむ人の多きを」

重光にしてみれば、他の人たちと同じく、降伏という屈辱的な任務には
つきたくない。「連合国最高司令官に要求されるいっさいの命令を出し、
行動をとることを約束する」なんていう文章に署名したくはない。
屈辱そのものだからです。それが一つ目の句の「ならぬ堪忍」の
意味です。二つ目の句の意味は、「降伏文書に署名することで、
自分を軽蔑する人が数多く出るだろう。しかし、将来、日本が栄える為の
捨て石が必要なら、あえて自分がその捨て石になろうではないか」
というものです。
322 リベラルさん 2014/01/02(木) 15:03:06
(小生、注:
実に潔い覚悟を持ったサムライ魂の持ち主と言える。
こういう人間が現在の政治家に少しでもいたらと
思われる。何時までもぐずぐずと未練がましい
ことを言わないで、すっぱりとしたところが良い)

日本は1945年9/2、降伏しました。「米国の言う事には
なんでも従います」というのが条件です。それが、1945年9/2から
1951年9/8のサンフランシスコ講話条約までの日本の姿なのです。
事実、1945年9/2、日本は降伏とは何を意味するかという厳しい
現実を思い知らされることになります。

1.「日本を米軍の軍事管理のもとにおき、公用語を英語とする」

2.「米軍に対する違反は、軍事裁判で処分する」

3.「通貨を米軍の軍票とする」というのが最初の布告案でした。


323 リベラルさん 2014/01/02(木) 15:15:32
1945年9/2午前9時、降伏文書の署名式が始まり、9時20分
マッカーサー元帥は調印式の終了を告げました。
米軍の司令部はこの時点ではまだ横浜におかれています。
当初、日本政府は出来れば米軍を東京に入れたくない、
横浜で全ての交渉をしたいと思っていました。
まだ占領の怖さを甘くみていたのです。

外務官僚の鈴木九萬(ただかつ)が公使となり、米軍との
折衝にあたっていました。同じ9/2の午後4時、参謀次長マーシャル
少将が鈴木公使に自分のところに来るように求めます。
ここでマーシャルは驚くべき命令を鈴木公使に述べたのです。
「実は、明朝10時に三ヶ条の布告を交付する予定だ。
文書を事前に渡すので、公表の手続きを至急とるように」
この三布告には、すごい内容が書いてありました。
324 リベラルさん 2014/01/02(木) 15:27:59
布告第一: 日本全域の住民は、連合国最高司令官のもとにおく。行政、
     立法、司法の全ての機能は最高司令官の権力のもとに公使される。
     英語を公用語とする。

布告第二: 米側に対する違反は米国の軍事裁判で処罰する。

布告第三: 米国軍票を法廷通貨とする。

お金は、米軍が印刷した紙幣(軍票)、裁判権は米軍、
公用語は英語ですから、殆ど軍事植民地です。
マーシャル少将は鈴木公使に「米国は三億円に相当する
軍票B円を各部隊に配布してある」といって、十銭から百円
までの七種類の見本を示しました。米国製の紙幣を
翌日から使う準備を整えていたのです。

この情報は、直ちに横浜から東京に伝えられました。
325 リベラルさん 2014/01/02(木) 15:43:45
日本全国の住民を「連合国最高司令官の軍事管理のもとにおく」
ということですから、軍による直接支配そのものです。
日本政府はもちろん強いショックを受けます。緊急の会議が
夜遅く開かれました。結局、終戦連絡事務局の岡崎勝男長官が
交渉のため、横浜に送られる事になります。
この時の模様を岡崎自身が本の中に書いています。

「東久爾宮(首相)から『岡崎、ご苦労だけれども、すぐ行ってもらいたい』
というツルの一声で、甚だ自信はなかったけれども、横浜に
行かざるを得なくなった。司令部のある横浜税関に着いたのは
12時もかなり過ぎた深夜であった。それで、サザーランド参謀総長に
会おうと宿舎のニューグランドホテルに出かけた。宿帳で調べると
三百十何号室に参謀長がいるらしい。

寝室の蚊帳の中に一人寝ている。これが参謀長に違いないと
思い、寝室に入ってその人を起こした。眠そうな様子をしているのを
無理に引っぱりだして、応接間につれてきて話を始めると、
その男が『お前は誰に話しているのだ』と言う。
326 リベラルさん 2014/01/02(木) 15:59:39
よく見ると参謀長ではない。全く別の人間だった。
その男は眠いせいもあってえらく怒った。
『日本人のくせに、こんな真夜中に起こしてピストルで
撃たれても仕方がない。』と脅かされた。
だがいろいろと事情を話すと、そこはアメリカ人で
、今度は人の迷惑もかまわず、いたるところに電話を
かけ、結局、マーシャル少将がつかまった。

そして、マーシャル少将は、布告の時間を延期する事を
約束してくれた。東京に戻ったのは午前5時であった。
重光さんは、寝ないで私の帰りを待っていてくれた。」

〈折衝のもし成らざれば死するとも 我帰らじと誓いて出でぬ〉

報告を聞いた重光は、せっかくマーシャル少将が
延期してくれるといっても、マッカーサーが「やっぱり直ぐに
布告を出せ」と言ったら元も子もないから、」これから二人で
もう一度横浜に行って、マッカーサーに直接交渉してみよう」
と岡崎に言います。


327 リベラルさん 2014/01/02(木) 16:11:06
この時点で、マッカーサーは、天皇、首相、両院議長
以外には会わないという方針を立てていたのですが、
重光は日本の閣僚として初めてマッカーサーと会見
することに成功します。「9/3午前8時頃、横浜税関に
到着して、マッカーサーを待ち伏せすることになった。
このとき、マッカーサーは非常に機嫌がよくて、
重光さんの話にじっと聞き入って、ややしばらく
考えた末、『日本側の言う事はよくわかった。この布告は
自分の権限で全部取りやめることにする』と、はっきり
言ってくれた」

重光はこのとき、どのような言葉でマッカーサーを説得したか。
著書『昭和の動乱』(中央公論社)の中に、次のように書いています。
「ポツダム宣言は、あきらかに日本政府の存在を前提としており、
日本政府の代わりに米軍が軍政を敷くということを想定
していません(略)
328 リベラルさん 2014/01/02(木) 16:22:25
もし、ポツダム宣言を誠実に実行しようとするなら、
日本政府によって占領政策を行う事が賢明だと
考えます。もしそうでなく、占領軍が軍政を敷いて
直接に行政を行おうとするなら、それはポツダム
宣言に書かれていない事を行う事になり、混乱を
引き起こす可能性があります」

重光はまず、今回計画された三布告は、日本と連合国が
合意したポツダム宣言とは矛盾しているという原則論を
述べています。その上で、もしも条文にない処置をとるなら、
それは混乱を引き起こす可能性があるとして、三布告を
撤回することが結局は、米国の利益になると
説いています。素晴らしい交渉能力です。

(小生:注 今の政治家に当時の環境下で、これだけのことを
面と向かって戦勝国の最高司令官に堂々と言えるだけの
政治家がいるだろうか。甚だ疑問だ)
329 リベラルさん 2014/01/02(木) 16:57:04
ただ、重光もこの交渉に成算有りと思って望んでいたわけでは
ありません。重光はこのときの気持ちを託して詠んだ歌を
『続・重光葵手記』に書いています。
それが前述した歌です。

〈折衝のもし成らざれば死するとも 我帰らじと誓いて出でぬ〉

もし、この三布告を撤回させることが出来なければ、
「死んでも帰らないぞ」という決死の覚悟で臨んで
いたわけです。しかし、この交渉は決して易しい交渉では
ありませんでした。というのも、日本占領の最高責任者で
あるトルーマン大統領は、次のように考えていたからです。

「占領をその条項の駆け引きから始める訳にはいかない。
我々は勝利者であり、日本は敗北者である。彼らは、無条件
降伏は交渉するものではないことを知らねばならない」


330 リベラルさん 2014/01/02(木) 17:11:48
つまり、「米国の指令は絶対である。交渉の余地は
全くない」ということです。さらに重光は、わずか10数時間
前に、彼自身が「日本政府は、ポツダム宣言の誠実な実行の
ため、連合国最高司令官からの要求に全て従う」ていう降伏
文書に調印しているのです。

そう約束した本人が、米国が計画した三布告を撤回させようと
しているのです。このとき重光に「米国に追随すればよい」という気持ちは
全くありません。自分が正しいと思うことだけを堂々と主張して
いるのです。「死んでも帰らない」という思いを胸に抱いて
いるのです。彼は、昭和の初め、中国との停戦行っている時期に、
上海での天長節(天皇誕生日)の式典でテロに遭い、右足を切断しています。
そういう人ですから、この交渉には、大変な気迫がこもっていたと思います。

それは、岡崎勝男についても同じです。彼は、夜中の米軍の
高官の部屋に忍び込んで寝ている人間を叩き起こしています。
敗戦国の人間が占領軍高官の部屋に忍び込んだのですから
確かに射殺されてもおかしくなかったでしょう。
331 リベラルさん 2014/01/02(木) 18:21:31
●所詮、日本民族とは、自分の信念を持たず、強者に
追随して自己保身を図ろうとする三等、四等民族なのか

9/2の降伏文書への署名の後、米国はすぐに日本側との
接触を開始します。マッカーサーの副官マッシーバー大佐が
交渉の窓口である、鈴木公使の相手として連絡役に指名されました。
このとき、米国は何を一番重要と思っていたでしょうか。
それは戦争犯罪人の処理でした。鈴木公使がマッシーバーに
会うと、米国は戦犯の問題を日本側の予想以上に重視し、
いそいで手をつけようとしていることがわかります。

9/10、マッシーバー大佐は、鈴木公使に次のように
打ち明けます。「戦犯については、戦争の計画、準備、
開始及び遂行の責任者、並びに戦争法規違反の現地責任者
及び直接下手人が含まれる」
332 リベラルさん 2014/01/02(木) 18:31:13
日本側としても、「戦争法規に違反した現地責任者や
実行者」が罪に問われる事は予想していたと思います。
しかし、「戦争の計画、準備、開始及び遂行の責任者」と
なると、戦前の閣僚はみんな対象になる可能性が
出てきます。さあ、大変です。戦犯になれば、銃殺される
可能性すらあるのです。

その結果、多くの人が何とか戦犯になるのを逃れようと
米軍と接触し始めます。「自分は罪が無い」という人もいれば、
「罪があるのは別の人間だ」と言って罪を逃れようと
する人も出てきます。敗戦時に外務大臣となった重光には、
この時期の日本人が占領軍にどのようにすり寄っていったかが
よく見えました。

『続・重光葵手記}には、次のように書かれています。
333 リベラルさん 2014/01/02(木) 18:45:33
「戦争犯罪人の逮捕問題が発生してから、政界、財界等の
旧勢力の不安や動揺は極限に達し、特に閣内にいた東久爾宮首相や
近衛大臣等は、あらゆる方面に手を尽くして、責任を逃れようと
焦り、いら立つようになった」。「最上級の幹部達がひんぱんに
マッカーサーのもとを訪れるようになり、皆、自分達の立場の
安全を図ろうとしている」

「最近の朝日新聞を始めとする各新聞の媚びへつらいぶりは、
本当に嘆かわしいことだ」「どれも理性を喪失した、占領軍に
対する媚びへつらいぶりであり、口にするのもはばかられる
ほどだ」
「幣原新内閣は、昭和20年10月9日成立した。その計画は
吉田外務大臣が行なった。吉田外務大臣は、いちいちマッカーサー
総司令部の意向を確かめ、人選を行なった。その結果、残念な事に
日本の政府は遂にカイライ政権となってしまった」
と言っているのです。
334 リベラルさん 2014/01/02(木) 18:58:39
この重光の評価は正しいのでしょうか。
それとも自分が外務大臣の職を追われた後、
その座についた吉田への反感に過ぎないのでしょうか。
当時の新聞を見てみましょう。1945年10月7日、読売新聞は
重光の見解と同じ内容の記事を書いています。

「後継内閣の首班としては、端的に言って、『アメリカをよく理解し、
進んでアメリカの対日政策に従って行こうとする熱意ある人』
という要請が大きく浮かび上がったのである。
〔首相の人選〕は木戸内府、近衛公、吉田外相を中心に進められた。
吉田外相がマッカーサー司令部にサザーランド参謀長を
訪問する等、米軍司令部の内意が確かめられていた」

このように対米追随路線が露骨に出ています。
「進んで米国の対日政策に従って行こうとする
熱意ある人」が首相の条件です。
吉田茂がこうして米側にすり寄っていたのは、
占領期間だけではありません。
335 リベラルさん 2014/01/02(木) 19:09:20
その後の首相在任期間を通じて一貫した行動です。
その吉田が特に頼りにしていた人物に、マッカーサーの
情報参謀であるウィロビーがいました。
ウィロビーは著書『知られざる日本占領 ウィロビー回顧録』
の中で、吉田とどのような形で接触していたかを
、犬丸徹三・帝国ホテル社長の談話を引用する形で
書いています。

自分の本の中で、自分の行動を第三者の引用で書いているのです。
おそらく機密漏洩になるのを避けるためでしょう。
「ウィロビーは大変な吉田びいきだったねぇ。帝国ホテルの
ウィロビーの部屋へ吉田さんは裏庭から忍ぶようにして
やって来たりしたよ。裏階段を上って来る吉田さんと
パッタリということが何度もあったな」
336 リベラルさん 2014/01/02(木) 19:46:37
では、吉田首相が人目をはばかって会いに行っていた
ウィロビーとは、どういう人物だったのでしょうか。
ウィロビーはGHQ(連合国総司令部)では、参謀第二部(G2)
の部長として、諜報・保安・検閲を担当しました。
日本の政治改革を担当した民政局(GS)の局長ホイットニー、
次長ケーディスと共に、占領政策を牛耳った人物です。

諜報担当というのは、つまり非合法の担当ということです。
終戦時の参謀次長であった河辺虎四郎が、戦後このウィロビーの
もとで働きます。また、生物化学兵器の研究を行なっていた
七三一部隊は、戦争犯罪に問われない事を条件に
米国側への情報提供を行なったといわれていますが、
そこにはウィロビーの関与があったとされています。

またウィロビーは引退後、スペインに渡り、独裁者フランコの
顧問になっています。
337 リベラルさん 2014/01/02(木) 20:00:30
つまり、彼は徹底した裏工作のエキスパートなのです。
そのウィロビーのもとに首相が裏庭からこっそり
通って来て組閣をした。ときには次期首相の人選までした。
それが占領期の日本の本当の姿なのです。
一般にイメージされている吉田首相の傲慢で
人を食ったような、占領軍と対等に渡り合ったと言う
姿は、神話にすぎません。

もう戦後、70年近く経つのですから、そろそろ、私たちは
こうした真実にきちんと向き合わなければなりません。
そして占領期だけでなく、占領後もそうした構造が
温存されたのではないかという当然の疑惑にも
しっかりと向き合う必要があるのです。
(小生:注、 先月成立した特定秘密保護法によって、
こうした情報が隠蔽されるかも知れない。
戦後の占領期の様々な裏の情報が
期限無しに隠蔽され続けるということは
日本の戦後の米国のカイライ政権であり続けた、
現在でもそうである自民党にとっては、公に
なって欲しくない情報であろう。)
338 リベラルさん 2014/01/02(木) 20:14:07
何しろ、占領が終わってから3年近く、この同じ吉田首相が
政権の座にあって組閣をしていたわけですから。
もちろん、この頃、米国にすり寄ったのは、軍人や政治家や
官僚だけではありませんでした。重光が「朝日新聞を始めとする
各新聞の媚びへつらいぶりは、本当に嘆かわしいことだ」
と述べているように、報道機関を含め、オールジャパンで
米国にすり寄っていたのです。

さらに重光は、「天皇陛下も責任がないということを御自分で
語られることはすべきではない」と天皇陛下周辺の動きも
批判しています。

●内務省警備局長は、米軍用に慰安施設まで作ったのです。

重光は、「占領軍に対する媚びへつらい」を厳しく
批判しました。次の半藤一利著『昭和史』の記述には
驚かされました。「進駐軍にサービスするための『特殊慰安施設』
が作られ、すぐ『慰安婦募集』がされました。
いいですか、終戦の三日目ですよ」
339 リベラルさん 2014/01/02(木) 20:29:17
「内務省の橋本警備局長が18日、各府県の長官〔県知事〕に占領軍の
ためのサービスガールを集めたいと指令を与えました。」
「池田さん〔当時大蔵官僚で後に首相になる池田勇人〕の
『いくら必要か』という質問に野本さん(特殊慰安施設教会副理事長)
が『一億円くらい』と答えると、池田さんは、『一億円で純潔が
守られるのなら安い』と言われた」

「慰安施設は17日には大森で開業し、1360名の慰安婦が
揃っていたと記録に残っています」
内務省の警備局長と言えば、治安分野の最高責任者です。そういう人が
売春の先頭に立っている。しかも占領軍兵士のために。
歴史上、敗戦国は多々あります。占領軍のための
慰安婦が街に出没することはある。慰安施設が作られる事も
あります。しかし、警備局長や後に首相になるような
立場の国家の中核をなす人間が、率先して占領軍のために
慰安施設を作るというような国があったでしょうか。
340 リベラルさん 2014/01/02(木) 20:40:50
こうした状況について、重光は次のように書いています。
「結局、日本民族とは、自分の信念を持たず、強者に
追随して自己保身を図ろうとする三等、四等民族に堕落して
しまったのか」「節操もなく、自主性もない日本民族は、
過去においても中国文明や欧米文化の洗礼を受け、漂流していた。
そうして今日においては、敵国からの指導に甘んじるだけでなく、
これに追随して歓迎し、マッカーサーをまるで神様のように
扱っている。その態度は、皇室から、庶民に到るまで
同じだ」

「果たして、日本民族は、自分の信念を持たず、支配的な
勢力や風潮に迎合して自己保身を図ろうとする
性質を持ち、自主独立の気概もなく、強いものに
ただ追随していくだけの浮き草のようなフワフワした
民族なのだろうか。いや、そんなことは信じられない」
341 リベラルさん 2014/01/02(木) 20:47:22
重光はここで、何時か必ず日本人本来の「自尊心」が
出て来ると期待しています。
では、日本は今、そうした本来の自尊心を取り戻した
時代に入ったのでしょうか。残念ながらそうではありません。
逆に終戦直後にはわずかながらも重光のような人物が
日本に存在していました。

今日、日本の政治家で重光のような「矜持」を持つ
人物はいるでしょうか。おそらくいないでしょう。
事態は。終戦直後よりもはるかに悪化しています。

以下、続く
342 リベラルさん 2014/01/02(木) 23:21:49
またまた脇道にそれます。

池田信夫「『神道』は天皇家を崇拝する以外に中身のないの宗教、キリスト教の劣化コピー」
より引用

靖国神社って何?
(前略)
靖国神社は正式の国営施設になったことはありませんが、明治政府はこれを国家神道という国営宗教の中心にしました。
これは宗教といっても教義も教会もなく、「万世一系」の天皇家を崇拝する以外に中身のない宗教です。

日本は明治時代に西洋の国をまねて近代国家になろうとしたのですが、制度は輸入できてもキリスト教は輸入できない。
その穴を埋めるために伝統信仰を「神道」と名づけ、それと関係ない天皇家を一緒くたにして靖国神社を国の精神的な中心にしようとしたのです。
343 リベラルさん 2014/01/02(木) 23:25:17
このように天皇家の私的な問題と国の公的な目的をごちゃごちゃにして「天皇のために死ぬ」という形で国を統合したことが、明治国家の特徴でした。
西洋では18世紀までに、そういう私的な家の権威で国を治める絶対君主は全滅しましたが、
明治憲法は100年遅れでそういう公私混同の国をつくってしまったのです。

安倍首相の靖国神社参拝が話題になっています。実際に行った小学生は少ないと思いますが、これは東京の九段にあります。都心なのに静かで緑の多い、美しい神社です。
これは幕末に天皇家の社としてつくられ、「東京招魂社」と呼ばれていました。明治時代に靖国神社という名前になり、政府が運営するようになりましたが、これは昔も今も国のために命をささげた人をまつる神社ではありません。


それは天皇家のために死んだ人をまつる私的な神社なので、勤王の志士として死んだ坂本龍馬はまつられていますが、彼らを殺した新撰組はまつられていません。しかし明治維新までは徳川幕府が正式の国で、勤王の志士はそれを暴力で転覆しようとするテロリストでした。新撰組は京都を警備する警官だったので、国のために死んだのは彼らです。
344 リベラルさん 2014/01/02(木) 23:33:07
「勝てば官軍」というご都合主義は、敗戦で大混乱になりました。国にも天皇家にも大損害を与えた東條英機は「賊軍」ですが、1978年に靖国神社にまつられました。このときは天皇家は常に正しいということにしないと辻褄が合わないので、靖国神社の中にある遊就館では、軍事的には負けたが、あの戦争は正しかったと書いたパンフレットが配られています。

安倍さんが今回、アメリカなどの反対を承知の上で参拝したのは、遊就館と同じ歴史観を世界に向けて発信したことになります(そう受け取られてもしょうがない)。「鎮魂」のためなら、国の所管する千鳥ヶ淵墓苑に行ってもよかったはずです。彼が昔のように戦争を仕掛けるとは思えませんが、明治時代を理想とする自民党の右派の代表であることは間違いないでしょう。
本当に大日本帝国はそんな立派な国だったのでしょうか? 日本が戦争に負けたのはやり方が悪かっただけで、「大東亜共栄圏」などの目的は正しかったのでしょうか? そういう問題をあらためて考えるには、今回の参拝も勉強のきっかけになるかもしれません。
345 リベラルさん 2014/01/02(木) 23:48:22
引用終了

何度でも言うが、靖国神社は国家神道の象徴であり、
天皇制軍国主義の亡霊神社である。
霊的な意味においては、特別な人間だけを祭る
宗教的精神の全く感じられない「神社」という名の
施設に過ぎない。特定の意図を持って、特定の目的のために
作られた人工物である。そこには神はいない。
もっとも軍国の亡霊は住んでいるかも知れない。
他の神社でもそうだが、神社に行き、そこに祭られている
主催神がおわすと思って、参拝者は手を合わせるが
実際は、邪霊・低級霊の窠になっていることも珍しくない。

まして、ガチガチの軍国主義的思想の固まりみたいな連中が
参拝すれば余計に邪霊を引きつけるようなものだ。
346 リベラルさん 2014/01/07(火) 14:16:49
孫崎氏の本の引用の続き

●大量の戦犯と追放者が出ました。

1945年9月13日、日本側との連絡役であるマッシーバー大佐が
戦犯として35名の逮捕リストを鈴木公使に見せます。
逮捕命令は、1945年9月から1946年4月まで実施されました。
重光は戦犯について次のように書いています。
「米国の狙いは、日本を再び大国として事が出来ないように
するために、国家の根本を改造し、民族を再教育しようと
するところにある。政治、経済、思想的責任も問題にしている」

結局、A級戦犯についての裁判(戦争の計画、準備、開始及び遂行を行なった人物が
対象)が1946年5月3日から、B,C級戦犯についての裁判(戦争法規違反の
現地責任者及び直接の下手人が対象)が1945年12月17日から開始されます。
東京裁判については、様々な評価がなされています。
しかし、重要なことは、この裁判は中立の裁判ではないということです。
347 リベラルさん 2014/01/07(火) 14:30:14
連合国が敗戦国を裁く事が目的の裁判だったのです。
米国側にW・J・シーボルトという人物がいます。
GHQでマッカーサーの外交顧問だった人物です。
彼は次のように書いています。
「私は、裁判をやったこと自体が誤りだったと感じた。
被告達の行動が、善悪と言う観念からみて、いかに
善悪を感じさせ、また非難すべきものだったとしても、
当時は国際法上、犯罪でなかった行為のために、勝者が
敗者を裁くというような考えには、私は賛成できなかった」
(日本占領が意向の回想、朝日新聞社)

まさに最大の論点は、戦勝国は敗戦国を裁く権利が
あるか否かでした。しかし残念ながら人類の歴史は、
戦勝国が常に敗戦国の主権に不当に介入することを
示しています。この状況は形を変えて今も続いて
います。例えば、イラクでは米軍の管轄下にあったイラク
政府が、サダム・フセインの裁判を行ない、2006年に
死刑を執行しました。
348 リベラルさん 2014/01/07(火) 18:34:48
第二次大戦後の日本においても、東京裁判にかけられる
ところまではいかなくても、職を奪われた人たちが大勢
いました。まず軍国主義に関与した人物として、1946年
1月に約6000名が公職から追放されました。
ついで、1947年1月から1948年8月までの間に、
政党、経済界、報道機関などの要職についていた人たちが
約19万名追放されています。

当時の雰囲気を、内務省で公職追放令を作る作業に
あたっていた後藤田正晴(後に警察庁長官、官房長官などを
歴任)は、次のように書いています。
「みんな自分だけは解除してくれと頼みに来る。見るも
無残だな。偉い人が陳情にくるんだ。いかにも戦争に協力しとらんように
言って来る。なんと情けない野郎だなと思ったものだ」(情と理-後藤田正晴
回顧録-講談社)。こうした状況の中、なんとか米国に追随しようとする
動きが生まれてくるのは当然かも知れません。
349 リベラルさん 2014/01/07(火) 18:48:42
日本は既に降伏文書で、「日本の全ての官庁は、連合国最高司令官の
出す命令を守る」と明言しています。戦犯の裁判や公職追放は、
米国から見ればポツダム宣言を履行する作業の一環なのです。
では、敗戦直後、日本が軍事支配されるのを防いだ重光葵は、
その後いったいどうなったのでしょうか。

●戦後の日本外交における「自主路線」のシンボルが重光葵です。
「対米追随」路線のシンボルが吉田茂です。そして重光は
当然のように追放されます。

重光外相は、降伏文書に署名した9月2日のわずか二週間後、
9月17日に外務大臣を辞任させられています。
「日本の国益を堂々と主張する」。米国にとってそういう
外務大臣は不要だったのです。求められるのは、
「連合国最高司令官からの要求に全て従う」外務大臣です。
それが吉田茂でした。重光が辞任した後、次の外務大臣は
吉田茂になります。戦後の日本外交の歴史において、
「自主」路線が「対米追随」路線にとって代わられる最初の
例です。
350 リベラルさん 2014/01/07(火) 19:44:42
吉田茂は占領期・占領後を通じて、外相、首相と重要な
役職を歴任し、戦後日本の方向を決めた人物です。
さらに吉田の政策はその後、自民党の政策となり、
50年以上継続します。ですから私たちは今、彼の歴史的
評価をしっかり行なっておく必要があるのです。

吉田首相については、その業績を高く評価した学者達の
本が数多くあります。高坂正嶤の『宰相吉田茂』(中央公論社)
がその代表でしょう。この本は出版社の紹介文で「日本の新たなる
進路と国家像を打ち立てた政党政治史上最大の政治家を
再評価した画期的論考」と位置づけられています。

高坂は次のように書いています。
「実際、吉田はマッカーサーと対等の立場を自然に
とることが出来る人物だった」、「吉田は何よりも日本の
復興のことを考えていたし、改革がこの目的に反する場合、
徹底的に反抗した」本当にこうした評価が正しいのでしょうか。
先ず、吉田自らの説明を見てみたいと思います。
本人は次のように書いています。
351 リベラルさん 2014/01/07(火) 19:58:52
「私は戦争が終わって外務大臣に任命された時、総理大臣で
あった鈴木貫太郎氏に会った。そのとき鈴木氏は『負けっぷりも
よくないといけない。鯉はまな板の上にのせられてからは、
包丁をあてられてもびくともしない。あの調子で、負けっぷりを
よくやってもらいたい』と言われた。この言葉はその後、
私が占領軍と交渉するにあたっての、私を導く考え方で
あったかもしれない」(激動の百年史-白川書院)

鈴木貫太郎は、2,26事件の時は侍従長で襲撃を受けています。
1945年4月から8月17日にかけて、日本が降伏へ向かう困難な時期に
首相を務めました。敗戦後は田舎に引きこもり、1948年に死去
しています。吉田茂本人が「鯉はまな板の家にのせられてからは
包丁をあてられてもびくともしない」と全面的に降参する
姿勢で臨んだと言っているのです。その人がどうして
「マッカーサーと対等の立場を自然に取る事が出来る人物」になるのでしょう。

352 リベラルさん 2014/01/07(火) 20:32:59
もう一つの「吉田は何よりも日本の復興のことを考えていたし、
改革がこの目的に反する場合、徹底的に反抗した」という評価は
どうでしょうか。占領初期、米国は日本経済を徹底的に破壊します。
現在の私たちが常識としているような「寛大な占領」だったわけでは
ありません。その方針が変わるのは冷戦が始まり、日本をソ連との
戦争に利用しようと考えるようになってからのことなのです。

吉田首相が占領軍とやりあったから、戦後の経済復興があったわけでは
ありません。高坂正嶤・京都大学教授などの吉田茂肯定論者は、
吉田が構築した従属的日米関係の協力な擁護者になりました。
そして、自民党はその高坂を大変に重用していきます。
それでは、外務省での吉田茂評価はどうなっているでしょうか。
一つは絶賛です。例えば、元スウェーデン大使の三宅喜二郎は
「あの手強いGHQを相手にして毅然たる態度で折衝され、
『国破れて忠臣現わる』とはまさにこのことである」(劇的外交)
と書いています。
高坂と同じ立場ですが、学者でないだけほめ方が大げさに
なっています。三宅喜二郎は後に外務研修所所長を務めます。

353 リベラルさん 2014/01/07(火) 20:46:39
私は1966年に外務省に入省しましたが、同期全員と一緒に
三宅に引率され、大磯の吉田茂邸を訪れたことがあります。
一方、これとは正反対の評価もあります。代表的なのは大野勝己・元外務次官です。
「吉田外相は、就任後間もなく大部屋に外務省員を集めて
初訓示を行なった。『戦争に負けたからには敗者として潔く対処するしかない。
戦勝国の占領政策に誠意を持って協力する事が肝要である。
陰でコソコソと非協力的な行為をするのはとらぬところだ』という
主旨であった。

吉田語録の『寄らば大樹の』の大樹とはアメリカのことである。
吉田さんは占領軍当局から決して悪く思われぬようにするため、
極度の注意を払ったようである」(霞ヶ関外交-日本経済新聞社)
ちょっと面白いでしょう。普通、「陰でコソコソ」というのは、
隠れて強いものに媚びるときに使います。
ところが、敗戦直後に外務大臣となった吉田茂は、占領軍の
無理難題に抵抗するような気骨のある人間を「陰でコソコソと
非協力的な行為をする」と非難しているのです。かなり倒錯した
心理状態といえます。
354 リベラルさん 2014/01/08(水) 22:33:56
ここで脇道に逸れます。

新井信介氏のブログより引用

●本気で全ての戦争被災者の鎮魂と世界平和を祈るなら、靖国の鎮霊社と本殿の御魂を一緒に祀れ!!!

靖国神社は、戊辰戦争時代からの明治政府の戦争推進・拡大のマシーンでした。 
明治政府に逆らったものは、オニの扱いで、死後は、その霊を鎮めるために鎮霊社に、押しこめた。
西郷隆盛は、そういう扱い にされました。
日清・日露・第二次大戦。 本当に、必要な戦いだったのか?
「赤紙」が来る。・・・ 「おめでとうございます。 これで、あなたの息子さんは、靖国の神として祀られます。」
このとき、従軍を拒否すれば、オニ(このときは非国民)の扱いです。

また、台湾などで日本の戦争に参加したくなかったものや、沖縄のひめゆり部隊も、戦場で死ぬと、兵士と同じく、靖国の神とされた。それを、本人が喜んでいたのかどうか。
「死んだら、神にして祀る。」 この論理が、非戦闘員までムチャクチャな戦争に巻き込むときの為政者側の免罪符でした。
それに対し、国のために犠牲になったんだ、。ちゃんと弔え、もっと補償金や遺族年金を出せ、という国民も。
355 リベラルさん 2014/01/08(水) 22:36:14
戦争があること自体、罪なのです。 
今、原発。 あれだけの事故を起こし、まだ終息せず、いまだに放射能も汚染水も出放題で、垂れ流し。それでも、2020年に東京オリンピックだと喜んでいる。 
体調に不調が出ても、放射能とは、いわせない。 それよりも、 日本中に均等に放射能汚染、被曝が広がるように、「食べて応援」と「瓦礫処理」をしてきた日本政府。特に、今の安倍政権を支える原発マフィアと軍産複合体。
この人たちに、イノチも、御魂も、語る資格はない。 あなたたちこそ、オニであり、悪魔だ。
70年前のことよりも、今の、イノチの叫びを 感じないのか? 今の、自分の心が、痛まないのか?

国と国民統合の象徴である天皇が、「平和憲法と守り」と言っているのを、 完全に無視し続けている。
靖国神社問題は、鎮霊社の御霊を、本殿の御魂と一体にしましょう。 そして、千鳥が淵の無名の戦没者も。
ケリー国務長官も、ヘーゲル国防大臣も、そして、ケネディー大使も、靖国神社信仰の構造的問題を知っている。
アメリカ政府のほうが、日本人の信仰形式を、曖昧にしないで、きちんと研究し、尊重している。
356 リベラルさん 2014/01/08(水) 22:49:06
靖国問題で、日本人も、韓国人も、中国人も、とことん悩むべき。その先に、それぞれの「国家」の「幻影」が、よりはっきりしてくる。 そして、もう、「国家」から離れて、 「ノーサイド」にしよう。
日本の場合、持統が、日本列島に領域限定で出発した、皇祖神(国の神)アマテラスを、
国境を越えた、イノチの女神に変容させよう。
そのさきに、初めて、フラワーオブライフ を、自分で作り出そうという、意志が生まれる。
そして6000年前に、シュメール(ヘブライ)の対極として、日本列島で明確に出現した縄文ヌナカワが認識できる。

引用おわり。

日本の民族宗教である神道は、本来は、敵も味方も区別しない。
本当の神の心である「調和」の精神を基にした宗教である。
外国から入って来た仏教でさえ、「人間は死ねばみんな仏様」という
平等に扱うような解釈をしている。これは、仏教の解釈が正しいか
どうかということは関係ない。

外国の宗教でも日本に来れば、神道的な解釈に変容するのである。
いわゆる「神道的仏教」になるのだ。日本の神道は、もっとも
原始的な宗教の形態を残している宗教なのだ。
生活の隅々まで「神々」が存在している。
357 リベラルさん 2014/01/08(水) 23:01:26
あらゆる自然界の奥に霊的な存在を感じ、物を粗末にしないとか
水を粗末にしないとか、食物を粗末にしないとかの心は、
全てその基本的な精神が基になっているのである。

日本の靖国神社は、そういう意味において、非常に異質な
存在なのだ。はたして真の神社と言えるのか。
日本人に限らず、諸外国の人たちも何の違和感もなく、
お参り出来るようにすべきではないのか。
はっきり言えば、靖国神社とは、明治政府が当時の
政府の国是であった「富国強兵」の「強兵」の実現のために、
天皇への忠誠心を強化せんがために作った国策神社である。
日本の神道の精神から言えば、「邪道」の神社だ。

時の首相が参拝するたびに、国内に国論の分裂を
巻き起こし、諸外国にも困惑を与えてしまう。
誠に困った存在なのである。
358 リベラルさん 2014/01/08(水) 23:10:54
これも日本が作った「業=カルマ」なのだろう。
こういうものは速く浄化して、本来の日本人の
心を取り戻さなければならない。

その為には、全ての人が対立することのないような
存在に変更すべきである。
神社と言うものに、政治的な意味を与えてはならない。
とかく政治は宗教を悪用しがちである。
宗教の方も政治権力にすり寄って甘い汁を
吸おうというような、情けない根性を捨てるべき時に
来ている。

人間の真の姿を知らずして、国の舵取りを行なっていると
いうことは、国の滅亡の片棒を担いでいるのと同じくらい
危険極まりないことである。
359 神様さん 2014/01/11(土) 13:31:49
今、東京都民の一番の心配ごとは何か、そこに焦点を当てるべきだ。
それは直下型地震ではないのか。

幾つも並べ立てるのではなく、都民の心配事ただ一つを、何度も何度も叫ぶ。
ヒトラーの選挙戦術に学ぶべきである。

ネットでも直下型地震の話題に集中するべきである。
360 リベラルさん 2014/01/11(土) 14:09:10
●大東亜共栄圏思想について

戦前の日本の戦争の思想的な基盤になったのは、
「大東亜共栄圏」思想であろう。
この思想は、北一輝とか、石原莞爾が最初に唱えたとか
言われている。その主な思想の中身は、
「欧米諸国(特に大英帝国・アメリカ合衆国)の植民地支配から東アジア・東南アジアを解放し、東アジア・東南アジアに大日本帝国を盟主とする共存共栄の新たな国際秩序を建設しようという、第二次世界大戦における日本の構想である。」だそうだ。(wikipediaより)

しかし、小生が感じる所では、欧米の植民地経営に習って
日本も近隣のアジア諸国を植民地として、そこから資源や
利益を吸い上げようという思想であろう。
欧米なんかに、日本の近隣諸国であるアジアの
利権を取られてたまるものか、という考えを基礎にした
もので、アジアの共同体を形成し、その中で日本が
その盟主として君臨したいと言う構想なのである。
361 リベラルさん 2014/01/11(土) 14:21:22
戦後、日本の欧米との戦争によって、
アジア諸国が独立を果たしたとか言うが、
それは結果論であって、もし、日本が望み通り、
欧米に戦争で勝っていたらどうなっていたか。
多分、調子に乗って欧米諸国が経営していた
植民地を分捕って日本がその宗主国として
取って代わっただけに過ぎないだろう。

とかく、戦勝国は、敗戦国を戦勝国の支配下に
おきたがるものだ。現在の日本と米国の関係が正にその典型で
ある。国際世論があるから表面は敗戦国の独立を
認めることにするだろうが、大国の野望は
小国を支配下において、内政に何かと干渉するか、
若しくは、謀略を仕掛けて自分達の思い通りに
政治的介入を画策する。

他国の事は、ともかくとしても、日本の戦前の「大東亜共栄圏」
思想の胡散臭さはどうしても拭えない。
362 リベラルさん 2014/01/11(土) 14:43:57
他国を日本の支配下において、その国の政治形態を
「日本化」して、つまり、「天皇」を支配下の国の
頂点におき、尊崇させるための教育も行なうだろう。
また、神社を各地に建立して参拝を強要することに
なる。こういうことまで行なうと、単にその国の
植民地化だけにとどまらず、その国の民族の伝統や
文化まで破壊する事になる。

日本でも戦後は、米国の占領によって危うく
公用語は英語になりかかったのである。
植民地が永く続いて、自然に宗主国の言語に
被支配国の国民が慣れて使用するようになるのは
仕方が無いが、強制力によって他国の言語を
使用を強要されるのは屈辱そのものだ。
363 リベラルさん 2014/01/11(土) 14:59:55
よもや戦前のようなカビの生えた「大東亜共栄圏」思想が
復活するようなことはないと思うが油断は出来ない。
確かに日本は霊的な意味で、世界の中心に位置する「神国」であると
思うが、それはあくまでも日本及び日本人が「神の国」
の国として相応しい品格・品性を備えて初めてそういう風に
なることが出来ての話である。

今回の東日本大震災の時のような、整然とした行動を取れるような
国民としての品性と言うか、「霊性」の高さが外国に
賞賛されたが、こういうのが真の国民や国家としての
品格の高さの意味である。他国のように武力を用いて
他の国や国民を自国の支配下に置こうと言うような
考えは「下衆国家」のやる事である。「神国」に
もっとも相応しからぬ動物国家の姿である。
いくら口で「神国日本」などと叫んでも
言葉が空回りするだけだ。
364 リベラルさん 2014/01/11(土) 15:13:33
自分の国の評価を決めるのは、自国民ではない。
他国が決めるのである。何処の国の社会でも
企業や個人の評価を決めるのは、自分や自社ではない。
周りの人や社会が決めるのである。

自画自賛は何の意味もない。もちろん、自信や誇りを
持つ事は当然であるが、それは傲慢や威張る事ではない。
謙虚であることと、自信を持つ事は矛盾はしない。
時々、妙な優越感を誇示して、他国の国民や民族を蔑視する人たちがいるが、
こういうのは、自分達の劣等感を隠蔽するためのような気が
感じられて見苦しい。ナチスがユダヤ人を敵視して
殲滅を図ったが、これなんかまさしく、ユダヤ人に対する
劣等感の裏返しそのものである。
365 リベラルさん 2014/01/11(土) 15:23:06
心の法則で「思う事は実現する」というのがある。
地震のことについて、備えを行なう事は当然であるが、
心配ばかりしていても始まらない。
戦争中は、自国の戦勝を祈っていたように、
地震が心配ならば、何故、神社に祈らないのか?
神様ならば尚更のことではないか。

保守派が日本は「神国」であるというならば
戦時中みたいに何故、神に祈らないのか?
本来ならば、地震があろうがなかろうが
常日頃から毎日の生活においても
「祈りの生活」を心がける事が「神国の国民」として
当然のことではないかと思う。
366 リベラルさん 2014/01/11(土) 15:42:22
毎日、毎日、メシを食って尻からクソを
出して、自分達の楽しみだけを追う生活を
して、それだけで一生を終わるのは、
汚い言い方をすれば、それは「クソ袋」と
同じだと言われても仕方がない。

あるいは、地表に生えた「カビ」同様なのだ。
この人生に、何らかの意味ある事を残して
死ぬ時に後悔しないようにしたいものだ。
それは、単に、仕事をするとか、子供を育てるとか
言う事以上に「人生の一大事」ということである。
その意味は、人間の生きる意味とかを考える事
であり、人間観の問題である。
367 リベラルさん 2014/01/17(金) 14:57:48
毎日新聞より 2014年1月17日(金)

*検証・首相靖国参拝:「日米同盟揺らぐなら私の失政だ」

昨年12月22日夜。東京・富ケ谷の私邸でくつろぐ安倍晋三首相に側近が電話を入れた。「年末年始はどちらかにお出かけになりますか」。4日後の26日で政権発足からまる1年。これを機に、首相が靖国神社に参拝するのかどうか、探りを入れたのだ。

 首相官邸と外務省は、中国、韓国との首脳会談を実現させるため、関係改善の努力を重ねていた。首相は2012年9月の自民党総裁選の際、第1次内閣で参拝しなかったことを「痛恨の極み」と語ったが、就任直後の同年末、13年4月の春季例大祭、8月15日の終戦記念日、10月の秋季例大祭といずれも参拝を見送った。菅義偉官房長官、世耕弘成、杉田和博両官房副長官ら官邸中枢は慎重意見が大勢を占めていた。しかし、首相の答えには有無を言わせない強さがあった。「これまで止められてきたが、26日に靖国に行こうと思う」

首相周辺は、中韓以上に、米国の反応を気にかけていた。13年4月、首相が国会で「侵略の定義は学界的にも国際的にも定まっていない」と答弁したことが米国内の批判を招いた苦い経験があったからだ

368 リベラルさん 2014/01/17(金) 14:59:36
首相はそれを見透かすように続けた。「私が参拝したことで日米同盟が揺らぐとしたら、関係強化の取り組みが甘いという、私の失政だ」翌23日から参拝に向けた準備が極秘に始まった。関与したのは首相周辺の限られたメンバー。外交面の影響を最小限にとどめるため、恒久平和を誓う首相談話を作成することや、靖国神社に合祀(ごうし)されていない戦没者を慰霊する敷地内の「鎮霊社」にも参拝する方針が固まった。

 当日まで徹底した箝口令(かんこうれい)を敷き、米中韓など関係国には直前に通告した。官邸関係者は「右翼の街宣車が駆けつけ、その中で首相が参拝する映像が流れたら政権はアウトだった」と振り返る。毎日新聞などが加盟する内閣記者会への通告は26日午前、首相参拝の約1時間前だった。

 菅氏には参拝2日前の24日、首相が直接伝えた。「任期中に1回参拝すればいい」と考えていた菅氏も観念し、「もうずるずる延ばせない。年内に片付けて、一からはい上がろう」と周囲に漏らした。26日朝、沖縄県にいた日韓議連会長の額賀福志郎元財務相は、首相から電話で「国民との約束なので決断した」と告げられた。
369 リベラルさん 2014/01/17(金) 15:00:56
額賀氏は「できるだけ思いとどまってほしい」と要請したが、首相の気持ちは揺らがなかった。保守層の支持を受けて再登板した首相は、秋以降、「約束」を果たすタイミングをずっと計っていた。
参拝のハレーションは小さくなかった。米国は即座に「失望している」との声明を発表。岸信夫副外相が13日から訪米するなど、政権は年をまたいで説明に追われている。

 ◇強固だった米国の反対

 昨年12月26日に靖国神社を参拝する意向を明かした安倍晋三首相に、側近は電話口で「28日という選択肢はありませんか」と食い下がった。同月25日に米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設を巡って首相と沖縄県の仲井真弘多(ひろかず)知事が会談し、27日には仲井真氏が移設先の名護市辺野古沖の埋め立て申請を承認する方向になっており、影響を懸念したためだった。しかし、首相は「それは違う問題だ。リンクさせてはいけない。私の気持ちの中では(政権発足)1周年しかないんだ」と譲らなかった。
370 リベラルさん 2014/01/17(金) 15:01:59
だが結果的に、首相の靖国参拝は普天間移設に絡む日米協議にも影を落とした。小野寺五典防衛相とヘーゲル国防長官は仲井真氏の辺野古埋め立て承認後に電話で協議することになっていたが延期になり、米国の歓迎ムードは吹き飛んでしまった。

 15日午後(日本時間16日午前)、ワシントンのシンクタンク「戦略国際問題研究所」が開いた東シナ海に関するシンポジウムでは、「ジャパン・ハンド」と呼ばれる日米関係専門家の筆頭格の2人がそろって首相の靖国参拝を批判した。

 グリーン元国家安全保障会議アジア上級部長「オバマ政権が安倍首相の靖国神社参拝に『失望』を表明したのは正しい対応だ。日米関係の助けになることはない」

 キャンベル前国務次官補「靖国参拝は日本に相当な困難をもたらす。日中関係も日韓関係も緊張のレベルは高い。それをワシントンは懸念している」
グリーン氏は共和党のブッシュ政権の高官、キャンベル氏は昨年までオバマ政権でアジア政策を取り仕切った。両氏が批判のトーンを上げたのは、ジャパン・ハンドたちが「参拝すべきでない」というメッセージを再三、首相に送っていたためだ。
371 リベラルさん 2014/01/17(金) 15:03:55
首相官邸は昨年11月、衛藤晟一首相補佐官をワシントンに派遣した。衛藤氏は国務省のラッセル次官補や、グリーン氏、アーミテージ元国務副長官らと相次いで会談し、首相の参拝に関する米側の意向を探った。だが、面会相手は一様に参拝に反対する考えを示し、中国の挑発的な言動に冷静に対応してきた安倍政権を評価してみせた。

 政権発足後、首相が参拝する機会をうかがってきた衛藤氏だったが、自民党幹部は「訪米であきらめたようだ」と解説する。衛藤氏が得た情報は、菅義偉官房長官ら参拝慎重派の主張を支える結果になり、政府内では「首相が参拝すれば、米国の高い評価が一転してしまう」という懸念が広がった。こうした動きの一方で、秋季例大祭での参拝を首相に進言していた飯島勲内閣官房参与が昨年12月中旬に極秘でワシントンを訪問したことが、首相の靖国参拝決断に影響したとの見方がワシントンでは出ている。飯島氏は、2008年大統領選の共和党候補だった保守派のマケイン上院議員らと面会。共和党筋によると、飯島氏は会談で、日米関係や中国の話題を持ち出したが、首相の靖国参拝には言及しなかったという。

372 リベラルさん 2014/01/17(金) 15:05:42
日米両政府に幅広い人脈を持つ日米関係研究者、ピーター・エニス氏は「衛藤氏の報告が気に入らなかった飯島氏は訪米後、衛藤氏の認識は誤りで米国の反発はそれほどでもないと安倍氏に伝えたと言われている」と語る。

 首相は米国の意向を読み違えたのか。飯島氏に事実関係の確認を求めたところ、「現時点でその問題についてお話しできることはない」(参与室)との回答が寄せられた。

◇参拝後も日米にズレ

「米側から踏み込んでくる人はいなかった」。日米国会議員連盟の中曽根弘文会長らは10日、ワシントンで記者会見し、米政府高官や有識者との一連の会談で首相の靖国神社参拝を「不戦の誓いが目的」と説明したことに米側の「理解」が得られたと強調した。議連との会談で、アーミテージ元国務副長官は「公約を果たしたということで、もう終わった話だ」と伝えた。首相の弟の岸信夫副外相も13日から訪米し、米政府要人らに参拝の真意を説明している。
373 リベラルさん 2014/01/17(金) 15:07:16
在日米大使館の「失望」声明について、首相周辺は参拝当日、「外交官の間では、それほど強い表現ではない」と首相に説明。首相は「うん、そうか」と短く答えたという。ブッシュ政権時代、小泉純一郎首相(当時)による計6回の参拝に米政府が表向き強い反発を示さなかったことから、政府・与党には、オバマ政権の反応を「過剰」と見る向きもある。

 しかし、こうした楽観論には危うさもある。

 ワシントンのシンクタンク「スティムソン・センター」の辰巳由紀主任研究員は「米政府が不快感を示していることを日本側が理解するのに相当な時間を要してきた」と指摘。首相が昨年4月、国会答弁で「侵略」の定義に言及した際にも、日米間で同様の「認識ギャップ」があったと主張する。アーミテージ氏の「終わった話」発言は、「どれだけダメージが大きいか分かったのだから、もう行かないよな」というメッセージ−−。それが辰巳氏の分析だ。
374 リベラルさん 2014/01/17(金) 15:12:16
台頭する中国につけ入る隙(すき)を与えないためにも、東アジアの緊張を少しでも緩和したいというのがワシントン全体の共通認識といえる。

 首相の参拝を受けて、中国は若手記者や中学生などの交流事業を凍結した。韓国の朴槿恵大統領も6日の記者会見で、首脳会談には日本が「正しい歴史認識」を持つことが前提との認識を示した。首相周辺は「日中、日韓関係は今が底」と関係改善に期待をつなぐが、両国との首脳会談は一層遠のいた。

 首相は9日の外遊出発前、羽田空港で「参拝自体が残念ながら外交問題、政治問題化されている。その観点から、今の時点で、今後参拝するかしないか申し上げるつもりはない」と記者団に語った。「公約」を果たした首相は2年目以降も参拝を続けるのかどうか。政府関係者の見方は交錯している。【中田卓二、古本陽荘、ワシントン西田進一郎】

<引用終わり>

やはり政治は、自分達の思惑だけで進めると
よろしくない結果を生むということになる。

靖国神社は、取り壊して別の建物を建てて
そこを全世界の戦争で亡くなった人たちの
慰霊の場所とする意味の神社に変更するのが
世界平和のためには一番良い方法だろう。

375 リベラルさん 2014/01/17(金) 15:27:44
ついでに言うと、広島長崎の原爆で亡くなった
人たちも全てお祭りされなければ「片手落ち」だ。
軍人・軍属だけを祭って何の意義があるか。

靖国神社にある、「遊就館」という存在だが
日本の近代史の真実の正しい理解のために」とうたっているように、焦点がもっぱら「近代国家・日本」にあてられていることである。彼ら保守・右翼が日本の伝統といい、誇りというとき、それは明治以降の日本の伝統であり、明治以降の日本国家のアイデンティティに過ぎない。

たかだか、明治以降、150年に満たない日本の歴史が日本の伝統だのと
言うのはおかしな話である。靖国創建の歴史が示すように、靖国神社とは日本政府が軍人戦没者のために建てた、国立の神社である。明治政府は、全国に11万社あった神社の中から、天皇家にゆかりの深い神社や、重要な臣下を祀る神社など220社を特に選び、「官幣社」(国営神社)と定めました。これがいわゆる「国家神道」なのだ。
376 リベラルさん 2014/01/18(土) 15:17:35
これからの日本には、国家神道思想は無用である。
「百害あって一利無し」の考えである。
真の神道思想が求められるだけだ。
明治以前の純粋な「神道」が必要なのだ。
明治以降から敗戦までの「富国強兵」思想の心棒と
なった国家神道は、日本の伝統的文化ではない。
「廃仏毀釈」まで行なって無理矢理、国家神道を
「国教化」しようとしたが、結局無理があった。

この国家神道思想は、明治政府が急こしらえで
作ったもので、法律で言えば臨時特別措置法に
過ぎない。従って期限付きの臨時立法だ。
必要が無くなれば、その使命は終わったのである。
何時までも、臨時法にかじりついていては
ならない。明治政府は、欧米列強に追いつく為に
様々な制度を輸入した。軍隊制度、民法制度、
刑法等の法律、しかし、キリスト教だけは
真似出来なかったので、皇室制度を引っ張りだして
きて一神教的な制度として国民の精神的な
中心に据えたのであるが、そもそも日本人には
一神教的な感覚は向かないのである。
377 リベラルさん 2014/01/18(土) 15:31:08
恐らく、戦後の保守派と称する連中の言うところの
「日本の伝統・文化」の尊重という、その中身は
明治以降から敗戦までの軍事、憲法、家族制度、
国家神道等の「戦前の体制」のことを指して
いるのだろう。小生が言うところの明治以前の
日本的な伝統を言うのではあるまい。
只、単に明治から敗戦までの軍国思想や
忠君愛国思想に対するノスタルジーや
シンパシーを感じているだけに過ぎまい。
はっきり言って、靖国や忠君愛国思想と
日本の伝統・文化とは何の関係もない。
378 リベラルさん 2014/01/18(土) 15:42:10
●国家神道は、神道にまとわりついた罪穢れ、祓うべし
伊勢神宮式年遷宮お白石持行事に参加して  2013年10月7日曽我逸郎氏のブログより引用

伊勢の神宮式年遷宮の諸行事のひとつ、お白石持ち行事に2013年8月19日参加した。そこでいろいろ見て考える中で、国家神道は、本来の神道に深く染み付いた不浄なる罪穢れであって、早急に徹底的に祓い落とされるべきだと思い至った。
 ここで国家神道と呼ぶのは、人々に同一化の圧力をかけ、国家や社会全体のためだと称して自己犠牲を要求する神道として考えている。
 今の日本の政治的な動きとも深いところで繋がっているように思うし、また逆に本来の神道にはグローバル化に対抗できる可能性も感じるので、ここに提起し、ご批判を受けたい。
1) お白石持ち行事への参加
 まず、お白石持ち行事を説明しておこう。新たに建て替えられた正殿の周囲に神領の民が白い石を敷き詰めることで、1462年に始まり、無形民俗文化財だそうだ。まだご神体は遷されていないとはいえ、垣の内、正殿の直近数メートルまで行くことのできる20年に一度しかない機会である。
 とある会合の席で隣り合わせた神官さんが教えて下さり、興味をそそられた。
379 リベラルさん 2014/01/18(土) 15:43:40
伊勢の神領民以外にも参加できる枠があるという。中川村の松村神官が上伊那郡の取りまとめをしておられると聞き、できれば外宮で参加できないかとお願いした。内宮には何度か行ったことがあるが外宮はなかったし、内宮の天照大神と同格の扱いを受け、かつては長らく内宮以上の参拝を集めていたという外宮は、以前から気になっていた。

前日の朝、バスに乗り合わせて伊勢へ向かった。案内状にはお祓いまで飲酒禁止とあったが、車中ではお神酒の後も差し入れの酒、ビールがおおらかに振舞われた。二見興玉神社(浜参宮)で海藻の大幣(おおぬさ)でお祓いを受け、内宮に向かい、神楽を見学した。音楽も舞も長い歴史で磨かれてきた完成度の高さを感じた。特に三つ目の最後の神楽は、赤と金の衣装も面も非常に素晴らしかった。バリ島のガムランやカトリックの特別なミサなどと比肩する日本文化のひとつの頂点だと思う。神宮会館で夕食、宴会の後、就寝。
 翌朝、白帽子、白シャツ、白ズボン、白の地下足袋に配られた白い法被を羽織り、バスで出発、外宮前には既に揃いの白い法被の人たちがグループをつくって大勢行き来している。
380 リベラルさん 2014/01/18(土) 15:45:24
大型バスも各地から集まっている。外宮を回り込んだ先で下車し、帽子の上に「奉祝」の文字と日の丸のハチマキをつける。日の丸が少し気になったが、国旗というより日本古来のめでたい図案と捉えることにした。朝から暑い。通りには大勢ボランティアの人達がいて、バスや交通を整理し、スポーツドリンクを配ったりしている。高齢の人が多いから熱中症には警戒しているようだ。白石を詰めた樽を積み上げた曳車の手前で、引き綱のどこにつくか指示を受け、エンヤ、エンヤと掛け声を合わせる練習、指定の位置について木遣りの声でスタート。

人数が多いし車輪もついているので軽く動く。私の住む中川村葛島が参加する松川町上片桐、御射山神社の御柱祭の柱の重さとは比較にならない。神領民(伊勢市民)の木遣りや掛け声に盛り上げてもらい外宮に到着。引き綱を離れ正殿に向かう途中で白布を貰い、その上に白石をひとつ載せてもらい、今の正殿の前を通り抜け、真新しい正殿の門をくぐる。既にかなり厚く白石が敷かれており、向かって左側に預かった白石を置いた。床下の中央は直径2mほどの円形に竹垣で囲われている。
381 リベラルさん 2014/01/18(土) 15:47:09
神官らしき人に「あの中に心の御柱があるのですか」と尋ねると、「そうです」との返事。隙間を伺ったが中の様子は分からなかった。裏側の門から出た。

2) 中央集権化 天神>地祇ヒエラルキーの頂点に

伊勢神宮が今のように神道の中心とされる位置についたのは天武・持統の時代からだそうだ。何かで読みかじった話では、壬申の乱(672年)で大海人皇子(後の天武天皇)が吉野から東国に逃れる途中、伊勢で暴風雨に遭い、その地の神に加護を願ったのが発端だという。
 天武・持統の頃というと、古事記(712年。異説あり)・日本書紀(720年)が編纂されている頃であり、天武の皇親政治、またその後に不比等が藤原の栄華の基礎を固める時期でもある。あらゆる面で中央集権化が進められた。

宗教においても同様で、おそらく、それまではそれぞれの土地にそれぞれの歴史・文化を背負った国津神、八百万の神々が上下の区別なく並立し、それぞれに崇められていたのだろう。多分、天神地祇の差別はまだないところに、伊勢、内宮のアマテラスを皇祖神として頂点に据えて、天神地祇、つまり上位に立つ天津神と下位の国津神というヒエラルキーが生み出された。
382 リベラルさん 2014/01/18(土) 15:49:14
天神地祇とかアマテラスというと神話の世界の太古の昔のように聞こえるかもしれない。しかし、その物語が集約されたのは平城京遷都(710年)の前後のことで、仏教の公的伝来(538年、552年など諸説)と比べれば百数十年の後、思いのほか新しい。663年の白村江の戦いの大敗北によって唐が攻めてくるのではないかという危機感もあったのかもしれない。ともかく中央集権化が急がれる中で、神道も大きく改変された。神道の国家神道化への原初的な第一段階と言っていいと思う。

3) 伊勢神宮の素晴らしい点、民とのつながり

 しかし、伊勢神宮が天神地祇の中央集権ヒエラルキーの頂点に据えられたといっても、それまでの地祇的な部分が払拭されたわけではない。我々が海藻の大幣でお祓いを受けた浜参宮は、二見ヶ浦にある。夏至の日、夫婦岩から朝日が昇る聖地だ。おそらく、伊勢に元々あった神は、海の漁労民の太陽信仰であって、それが浜参宮の海藻のお祓いという形で今も残っているのだろう。
 
383 リベラルさん 2014/01/18(土) 15:50:57
また、神宮がヒエラルキーの頂点に置かれた後、1300年の歴史が経過する中、私の見た神楽のような、洗練された文化が完成度を高めていったし、その一方、戦国時代など神宮の財政が困窮した時もあった。その際は、民に札を売ってしのいだりもしたようだ。また、民が主体的に神宮を支えた一面もあっただろう。お白石持ち行事への神領民の積極的な取り組みにそれは伺える。
この行事が始まった1462年は室町時代で、既に平安時代の途中から武家政治の時代に移行し、平家そして源氏、北条の鎌倉時代を経て、一旦は後醍醐天皇が公家中心の政治を取り戻そうとしたものの、北朝に敗れ、足利の時代になっていた。

天皇の権勢は地に落ちていたであろうし、天皇中心のヒエラルキーと一体の伊勢神宮も権威を失っていただろう。その時に領民たちがお白石持ち行事を始めた。応仁の乱の少し前のことで、すぐに戦国時代に突入する。
 つまり、伊勢神宮は、神道を中央集権化する本拠地としてつくられたのだが、それ以前の地祇的部分も残しているし、また歴史の中で新たな形でその地の民との係わりも太くなっていった。いうなれば新たな地祇として地元の民に親しまれてきたのだと思う。
384 リベラルさん 2014/01/18(土) 15:52:07
今回お白石持ち行事に参加して、磨き上げられた文化の継承と民との繋がりは、歴史をくぐり抜けてきた伊勢神宮のすばらしい面として、認識した。

4) 原発事故と富国強兵の国家神道

しかし、それとの対比として、今の神道のあり方について気になっている部分も思い起こさずにはいられなかった。敢えて物議を醸すために、「国家神道という罪穢れ」と呼びたい。それは何か、と訊かれれば、例えば第一に原発に対する現在の神道の姿勢だ。
 靖国神社が毎月発行する印刷物『靖国』の2012年正月号には、多くの人が寄稿して前年を振り返っている。しかし、そこに述べられているのは、「東日本大震災や津波に遭って示された日本人の気高い精神性」といった事ばかりで、原発事故に言及する言葉はまったくなかった。福島のみならず日本中の人々が放射性物質拡散による害を心配している状況の中、非常な違和感を覚えた。靖国神社に関わる人たちは、原発事故には触れたくないのだ、と感じた。一体、何故なのか。
385 リベラルさん 2014/01/18(土) 15:53:31
テレビで見た忘れられない情景がある。福島第一原発の爆発の後、放射能汚染がひどく、計画的避難区域に指定された飯舘村、春浅い里山に近所の人達が集り、祠の前でお祭りをする。料理を廻し酒を酌み交わした後、「このお祭りもこれが最後かもしれないな」と語り合い、一家族、また一家族と去っていく。後には古びた祠だけが残った。原発事故で、代々受け継がれてきた村々の民の暮らしが断ち切られ、その地の神々が放射能汚染の中に置き去りにされた、まさにその現場を伝える映像だった。打ち捨てられた神々はどれほどの数になるだろう。しかし、今の神道は、このことに対してほとんど関心がないようだ。

 いや、単なる無関心では済まされない。もっと端的なのは、上関原発への神社本庁の対応だ。
 上関原発は、山口県の瀬戸内の上関町長島に中国電力が計画している原発で、根強い反対運動が展開されてきた。建設予定地には島の神社の社有地が含まれていた。神社の元々の宮司は、社有地を原発用地として売り渡すことに反対していたが、神社本庁はその宮司を解任、新しく任命された別の宮司が社有地を中国電力に売却した。
386 リベラルさん 2014/01/18(土) 15:54:48
解任された宮司は、解任の根拠とされた辞表は偽造だとして訴訟を起こしたが、裁判の最中に亡くなっている。これは、東日本大震災より前のことであるが、神社本庁にとっては、民に恵みをもたらす瀬戸内の海や漁師たちの暮らし、その地の神よりも、原発の方がなんとしても重要だったのである。
 一体、どういうことなのだろう。おそらく、戦時中に変わらず今の神道にとっても、国家の方が、民の命や暮らし、その土地その土地で受け継がれてきた文化伝統、八百万の神々よりも大切なのだ。神道は、富国強兵を未だに引き摺っている。民を思い民の暮らしを心配するよりも、国家を観念的に肥大させ、それのためには民も民の暮らしも犠牲にすることを厭わない。そして民の暮らしに密接に結びついた八百万の神々(地祇)も打ち捨てる。

国のために民を犠牲にする思想の行き着く果ては、戦争末期のスローガン「一億玉砕」だ。国体護持のためには国民すべてが死ぬ覚悟を決めるべきなのである。しかし、国民すべてを玉砕させて、一体全体どんな国家を残そうというのだろうか。まったく馬鹿げている。
387 リベラルさん 2014/01/18(土) 15:55:52
この傾向、つまり肥大化した国家観念を妄想して、民も八百万の神々も軽んずる傾向を内包する神道を、国家神道と呼ぼう。現在の神道が、依然として国家神道であることが、福島第一原発や上関原発によって顕にされた。

5) もうひとつの中央集権化 明治維新の廃仏毀釈

 天武・持統期における古事記・日本書紀の編纂、伊勢の神宮の創設は、神道を改造して中央集権化を図る最初の大きな節目だった。もうひとつの節目がある。明治政府による廃仏毀釈だ。長い武家の時代に半ば忘れられていた天皇の権威を回復し神格化するために、神道を、混淆し一体化していた仏教、修験道から外科手術的に切り出した。廃仏毀釈というと仏教だけが排撃されたように聞こえるが、同時に、民の暮らしと結びついた八百万の神々の多くも、近代的中央集権国家にふさわしくないという理由で打ち捨てられ、天神地祇の中央集権ヒエラルキーに属する神々に置き換えられた。『神々の明治維新』(安丸良夫著、岩波新書)には、いくつもの事例と当時政府が発した布告などが記載されている。
388 リベラルさん 2014/01/18(土) 15:58:04
明治維新を主導したエリートの考え方を物語るのは、福沢諭吉のエピソードだ。欧米列強に伍し得る近代国家建設に大きな貢献をしたとして一万円札にも描かれる福沢は、子供の頃、近所の祠を暴き、納められていた石を放り捨て、代わりの石を入れておいたら、皆が相変わらず有り難がって拝んでいた、という思い出を誇らしげに書いている。

 福沢に関しては、福沢が創設し社主を勤めていた新聞「時事新報」の社説「戦死者の大祭典を挙行す可し」にも触れねばならない。その概略はこういう主張だ。
 …戦争で国を衛るには死を恐れぬ兵が必要だから、及ぶ限りの光栄を戦死者と遺族に与えて、戦死は幸福であると感じさせねばならない。東京に祭壇を築き、全国の遺族を集め、天皇自らが祭主となり特別の祭典を挙行して戦死者を顕彰すれば、死者は地下で天恩に感謝し、遺族は光栄に感泣して父兄の死を喜び、一般国民は国のために死ぬことを冀う(こいねがう)だろう。多少の費用は惜しむべきでない。…(『靖国問題』高橋哲哉・ちくま新書より抜粋)
389 リベラルさん 2014/01/18(土) 15:59:31
これらのことから分かるのは、福沢個人というより、明治維新というものが、祠の石に象徴される八百万の神々を軽んじ、民の命や家族を思う気持ちを軽んじ、国家の都合や自分たちの目的や思惑で、天皇や神道を操り利用することを憚らないものだった、ということである。欧米列強に対抗するという切迫があったのかもしれないが、神道は、政治の要求によって捻じ曲げられ、八百万の神々や民を軽視し、空疎に肥大した国家観念ばかりを重んじる国家神道にされたのだ。

6) その後の日本の歩み。自己犠牲の美化、強要

 明治維新を遂げた日本は、近隣アジア諸国が欧米列強に侵略される様に怯えた反動か、自ら周回遅れの植民地主義国として近隣アジアを侵略し始める。当初の軍事作戦こそ成果を挙げることができた。しかし、天皇制と一体化し日本民族だけが特別だと主張する国家神道に民族を超えて共感される普遍性はなく、他国の文化、他民族の誇りを尊重しない植民地経営では民心を掌握することはできなかった。五族協和も八紘一宇も、植民地支配の実態の上面を繕うスローガンだ。
390 リベラルさん 2014/01/18(土) 16:01:04
また、もともと資源の乏しい中での杜撰な戦略であったため、すぐさまジリ貧に陥っていく。軍事や経済面での行き詰まりが露呈してくるのと平行して、国家神道の精神主義、言霊信仰による楽観主義、結果責任を上下に薄めてしまう無責任主義が指導部に蔓延り、その皺寄せは民に押し付けられ、国民がそれを自己犠牲によって背負い込むことが美化、強要された。

典型は、ビルマでのインパール作戦だ。兵站を軽視した杜撰な楽観主義が招いた状況は、前線の兵士らが自己犠牲の精神力によって克服することが命じられた。兵站を危ぶむ意見に、作戦の立案者であり指揮官である牟田口司令官は、水牛などに物資を運ばせ、食糧がなくなれば水牛を食料とするとして押し切り、これを「ジンギスカン作戦」と名付けたが、水牛は険しい山道の物資運搬にはまったく不向きで、かつまた制空権のない中、目立つ隊列は航空機の攻撃を受け、爆撃に驚き怯えた動物は荷を背負ったまま遁走し、元々足りなかった物資はさらに失われた。
391 リベラルさん 2014/01/18(土) 16:02:36
弾薬、食糧の補給を求める前線に対し、後方にとどまる牟田口は、空約束と精神力で戦えとの命令を繰り返した。破綻が明白になる中、上官である河辺中将が牟田口を訪れたが、互いに作戦中止を口にすることができなかった。後に河辺は「何か言いたそうだったが露骨には尋ねなかった」、牟田口は「言葉ではなく顔色で察して欲しかった」と証言している。こんな無責任な「遠慮」の結果、撤退決定はさらに一ヶ月遅れ、夥しい餓死者、病死者をいたずらに増やし、退路は「白骨街道」「靖国街道」と呼ばれることになった。
 作戦中止決定後、牟田口は部下にこんな訓話をしたという。

「…食う物がないから戦争は出来んと言って勝手に退りよった。これが皇軍か。 皇軍は食う物がなくても戦いをしなければならないのだ。兵器がない、やれ弾丸がない、食う物がないなどは戦いを放棄する理由にならぬ。弾丸がなかったら銃剣があるじゃないか。銃剣がなくなれば、腕でいくんじゃ。腕もなくなったら足で蹴れ。足もやられたら口で噛みついて行け。日本男子には大和魂があるということを忘れちゃいかん。日本は神州である。神々が守って下さる…」
 
392 リベラルさん 2014/01/18(土) 16:03:49
国家神道が、不合理な精神論で民に自己犠牲を押し付け、自分は無責任で居続けることを支えるものであることが、よく示されている。
 例を挙げればきりがない。無敵だと自称した関東軍は、ソ連軍侵攻を聞くや真っ先に遁走し、国策で送り込んだ満蒙開拓団を捨て去った。沖縄は、本土決戦の時間稼ぎのため捨て駒にされた。
兵は消耗品であり、インパール作戦以外でも、各地で食糧も医薬品も装備も満足に持たせず過酷な環境の奥地へ進軍させ、餓死、病死、凍死させた。「生きて虜囚の辱めを受けず」と叩き込まれ、戦車に刀を抜いてバンザイ突撃をした兵も多い。

自国民の命さえまるで尊重しないのだから、他国民ならなおさらだ。中国では、度胸訓練と称して新兵に銃剣で捕虜や現地住民をを刺突させたり、人体実験の材料にした。ニューギニアでは、物資運搬に協力してくれた現地の人たちを基地の内情を漏らされる惧れがあるとの理由で斬殺してもいる。フィリピンでは、ゲリラと近しい村だと決めつけ、女性子どもを含む村民全員を組織的に殺害した。
393 リベラルさん 2014/01/18(土) 16:06:00
人の命を軽視し、国の都合で使い捨てたというだけなら、世界史では他にも例があるだろう。しかし、明治以降の日本では、民が自ら国のため天皇のために犠牲になろうとするように周到に用意された。本音の気持ちは違う人も、それを隠し、本心からそう願っているふりをせねばならない空気を固めていったのだ。端的な例は、特攻隊だ。形の上では志願制を取っていたかもしれない。

しかし、自ら奮い立って志願し、あるいは志願せざるを得ない空気があった。空気の壁を破って断ることのできた兵士は何人いただろう。その壁の根深い土台となっていたのが、国家神道だ。兵たちは「靖国で会おう」と言い交わし、遺書でも靖国に言及している。それほどまでに国家神道は、国民の思考を染めたのだ。その果てに、自己犠牲の美化は自己矛盾に陥っていく。軍歌『同期の桜』がその一例だ。
 「咲いた花なら散るのは覚悟 みごと散りましょ国のため」
 こんな軍歌があり得るだろうか。これをおかしいと感じないなら、その人も未だに国家神道に毒されている。
394 リベラルさん 2014/01/18(土) 16:08:04
『同期の桜』では、もはや戦いに勝つことはどうでもよく、ただ「みごと散る」こと、自己犠牲のナルシシズムが自己目的化されている。歌詞の最後の5番は、こう締めくくられる。
「花の都の靖国神社 春の梢に咲いて会おう」
 自己犠牲が美談として顕彰され、死のヒロイズムに感化された純粋な少年が、次に死ぬ兵士として拡大再生産されていく。
 
自己犠牲のナルシシズムが集団で共有されると、愚かな他者犠牲の組織的取組みもなされる。例えば、特攻専用機「桜花」だ。体当たりだけが目的で着陸は想定していないのだから、操縦訓練はほとんどできない。ロケット推進というと現代のそれのような先端技術を想像するが、実態は数秒間燃焼する固形燃料ロケットを数本装備しているだけで、滑空の速度を上げることはできても、離陸はもちろん、上昇もほとんどできない。
395 リベラルさん 2014/01/18(土) 16:09:09
一式陸攻にぶら下げられて敵艦隊のそばまで行って切り離されることになっていたが、桜花の到達距離を伸ばすためには一式陸攻は高高度まで上昇せねばならず、敵レーダーからは丸見えで、目標のはるか手前で敵戦闘機に待ち伏せされて、腹の下の桜花のみならず、設計積載重量の三倍近い重荷を下げてよたよたと飛ぶ一式陸攻も、7名の乗員ともども、次々と撃墜された。

最初の出撃では、母機18機がわずか20分程で全機撃墜され、その後の10回に亘る出撃で、桜花搭乗員55名、母機搭乗員368名が犠牲になった。駆逐艦を1隻沈めたものの、それ以上の大きな戦果はなく、作戦として成り立たない破綻した兵器であった。米軍は ”Baka Bomb”(馬鹿爆弾)と呼んだという。
 冷静に考えれば、こういう結果しか得られないことは容易に想像できる。ところが、「新兵器で敵艦に体当たりしてみごと散る」という華々しい美学に酔っているから、合理的な判断が押し殺される。
396 リベラルさん 2014/01/18(土) 16:13:14
桜花の構想を執拗に主張して実行させ、まず自分が乗ると言っていた少尉は、敗戦の数日後、ひとり訓練機で飛び立ち、太平洋上に着水し、漁師に救助され、偽名を使って80歳を超える長寿を全うしたという。インパール作戦の牟田口といい、声高に軽はずみに自己犠牲のヒロイズムを周囲に扇動する連中は、結局自分は最後に逃げる。

 牟田口のように、地位を利用して高飛車に自己犠牲を命令した者もいるが、一方また、破局へ向かう早い段階のまだゆとりのある高揚感の中では、自己犠牲のナルシシズムに自ら陶酔する人も多い。彼らは、異論を口にする人には、感情的な嫌悪感をぶつける。自分たちの耽溺が邪魔されるからだ。異論者は、冷静に分析し合理的に考える人であればあるほど、自己犠牲心酔者からの感情的攻撃に口をつぐむ。合理的な説明が通じなければ、黙るしかない。その結果、感情的な自己犠牲のナルシシズムばかりが蔓延り、同調圧力は増すます高まり、皆と同じ振る舞いをしないものには「非国民」のレッテルが貼られる。
397 リベラルさん 2014/01/18(土) 16:14:46
「こんな奴は日本人じゃない」「それでも日本人か!」論理の通じない感情的な決めつけを恐れて「正しい」国民を演ずる内に、気づけば事態はもう後戻りできない破局に突き進んでいる。
(小生 注釈:この傾向は、KYとか称して今でも再生産されている)

そうなれば、冷静に分析できる人ほど逆に、もはや破局を運命として受け入れ、破局の後に希望を託す他はないと考えるようになる。戦没学生の手記など、後の世に自己犠牲を美化して伝えられているけれど、心の中はそのように幾重にも屈折した挙句の昇華だと思う。結局、破局に向かって国民すべての意識は収斂され、うち揃って犠牲となる美学に陶酔していく。行き着く先は「一億玉砕」だ。

7) 何が守られているのか?

 一億国民すべてを玉砕させても守るべき国とは、一体何だろう。これはまるで、極端な思考実験だ。本土決戦が話題になり始めた頃、誰のどういう状況での発言かは覚えていないが、とある軍幹部がこんなことを言ったとなにかで読んだ。
 「本土決戦となり全土が戦場になっても、陛下は満州にお遷しし無敵の関東軍がこれを守る。国体は安泰だ。」
398 リベラルさん 2014/01/18(土) 16:17:00
つまりこの考えは、日本からも国民からも離れ、日本でなくともどこかで、日本人でなくとも誰かの上に、万世一系の天皇が立っていれば、それで国体の護持になる、と捉えている。異郷の地で異国の民に、天皇が天下った神の子孫であると信じられ崇められれば、それで良いのだろうか。私はそうは思えない。日本人が一億玉砕し、国土が荒廃し、八百万の神々の祠が崩れ燃えても、天皇制さえ維持できればいいのか。日本の民やその暮らし、文化か、天皇制か、どちらが重要か、そういう問いだ。愛国者を自認する人は、どう考えるだろう。

 「馬鹿馬鹿しい。天皇制は日本の最も深い文化である。切り分けることなどできない。」そう答えるだろうか。勿論この問いは極端な思考実験だ。しかし、敗戦の決断の際は、民か天皇制かの選択を迫られたのではないだろうか。絶対であると定めた絶対国防圏を突破されても、なお1年余りの間、太平洋の島々を次々に落とされ空襲が常態化して将棋で言えば既に詰んだ状態であるにもかかわらず、無益な犠牲を拡大し続けた。それは、民や国土を毀損しても、なんとか国体(天皇制)だけは保持できないかと足掻いたのだ。
399 リベラルさん 2014/01/18(土) 16:22:26
ここにおいては、民、国土、八百万の神々と天皇制とは、二者択一の対立概念となっている。
私は、「神道が未だに国家神道であることが原発によって示された」と書いた。では、「原子力ムラ」の人たちは、天皇を守るために民を犠牲にしようとしているのだろうか。さすがにそうは思わない。

彼らは、自分が自覚する論理においては、国全体のためには、必要なら一部分の民は犠牲しても仕方がない、と考えているのだと思う。全体のために部分を切り捨てるという「合理的」で冷徹な決断を下すのが自分の職務であると、自分の任務に高揚さえしているかもしれない。かつての「天皇制のため」「国体のため」という名目が、敗戦後は「国全体のため」に置き換わっている。
 では、彼らは、本当に国全体のことを思っているのだろうか。たとえば沖縄の人たちのような、自分らの都合に合わない民をそのつどそのつど次々と犠牲にしてきた論理が、本当に全体を思っていると言えるのか。

400 リベラルさん 2014/01/18(土) 16:24:26
国全体のためには原発を再稼働させねばならぬ、と言う。54基すべてを再稼働させなくとも、大飯でも柏崎刈羽でも玄海でも地震か土砂崩れか、あるいは喧伝されるテロでもあれば、国土のほとんどが汚染され、大ダメージを受ける。原発は、国全体を台無しにしかねない、いうなれば「一億玉砕」一歩手前な状況を生み出している。かつては「天皇を満州に遷す」と言われたが、今、何をどこに移動するのか。まさか国民全部をどこかに避難させる考えはあるまい。福島の人たちを避難もさせず、帰還させようとしているのだから。
 だから結局のところ、国全体のため、とか、国益とかは、お題目に過ぎない。

彼らが一部分の民を犠牲にしてもよいとする本音は、彼ら自身の現在の地位や権益、利益を守るためだ。
 このことは、敗戦後だけにあてはまるのではないだろう。敗戦前、天皇のため、国体のためだとして民に自己犠牲を要求した連中も、天皇のため、国体のため、という名目が、自分の組織やコミュニティにおける、自分の地位、権益、利益に結びついていたからそうした。自分が勝ち組でいられる体制の継続を図ったのだ。
401 リベラルさん 2014/01/18(土) 16:25:52
自分の利益の保全を「全体」というお題目で正当化し、人々に自己犠牲を強いた。国家神道も、実は国家のためではなく、国家という名目を隠れ蓑に、その時の国家体制に寄生する既得権益集団が自分らの利権の保存のため、国民を動員し都合よく使うための方便である。

8) 同調圧力の害

 敗戦前、自己犠牲の美化と同調化の圧力があったように、原発被災地でも同様の空気があった。「食べて応援」といったスローガンが謳われたし、避難地域には指定されなかったものの汚染が心配されるところでは、給食に汚染食材がないか不安で子供に弁当を持たせたい母親には、公的、非公的の圧力がかかった。地元を離れて避難しようとする家族には冷たい視線が向けられた。非難の声を向けるべきは、政府であり、電力会社である筈であるのに、地域住民の間にぎくしゃくした感情がわだかまった。
 隣人を非難する人にも、かつてのような国体を守れといった思いはもはやない。国全体のために我慢するという意識もないだろう。何を守るのかはあやふやになっている。しかし、同調圧力はかつてと変わらずに強い。
402 リベラルさん 2014/01/18(土) 16:27:07
おそらくその背景にあるのは、平穏だと信じて平穏に暮らしていれば平穏が続くに違いないとする言霊信仰に似た楽観願望ではないだろうか。その願いを不安でかき乱されることに耐えられないのだと想像する。だとすれば、やはりこれも、自分のために周囲に同調化の圧力をかけ自己犠牲を強いていることになる。同調化圧力は、さまざまな形で現れる。私の体験で言えば、式典で壇上に上がるとき、国旗に一礼しないことが話題になった際、保守系国会議員の後援会幹部であるらしい人が、電話でこんなことを言った。

 「皆で意見を述べあい批判しあって考えを深めていくなど、直接民主主義であり、幼稚で愚かだ。国や政治をどうするかなど、一般人には興味がない。興味があっても知識がない。民主主義とは多数決であり、多数を取った政治のプロが上意下達で統治する。自治体の長の仕事は、国の統治に従って住民を統治すること。国からの統治に従わず国旗に一礼しない村長は、全力を挙げて落選させる。落選して恥をかきたくなかったら、次の村長選には出馬するな。」
403 リベラルさん 2014/01/18(土) 16:32:37
同調化圧力は、さまざまな形で現れる。私の体験で言えば、式典で壇上に上がるとき、国旗に一礼しないことが話題になった際、保守系国会議員の後援会幹部であるらしい人が、電話でこんなことを言った。
 「皆で意見を述べあい批判しあって考えを深めていくなど、直接民主主義であり、幼稚で愚かだ。国や政治をどうするかなど、一般人には興味がない。興味があっても知識がない。民主主義とは多数決であり、多数を取った政治のプロが上意下達で統治する。自治体の長の仕事は、国の統治に従って住民を統治すること。国からの統治に従わず国旗に一礼しない村長は、全力を挙げて落選させる。落選して恥をかきたくなかったら、次の村長選には出馬するな。」

これは、空気というようなレベルを超えた露骨な圧力であるが、この人物が、人々が統治から自由になり自分自身で考えるようになることを嫌がっているということは分かった。

(小生 注釈: 戦後から現在までの「愚民化」教育で、ますますこの傾向に
拍車がかかっているのではないか。自民党や保守派や官僚は、国民が精神的に
自立することを嫌うために、こういう傾向を好むのであろう)

 
404 リベラルさん 2014/01/18(土) 16:34:54
結局のところ、日本の今の閉塞感の元凶は、この同調圧力とそれによる自己規制にあるのではないだろうか。国や社会をよくしていくための試行錯誤が広がらない。例えば、前例踏襲主義がそのひとつだ。過去の事例に同調して、新たな工夫をすることを最初から放棄する。あるいは、新たな方針が出されてもそれはしばしば上意下達で、皆が同調した振りを強いられ審査がされないので、全員で間違った方向に走り出す。だから、国を良くしていくためには、同調圧力とは反対に、民が自由に考え意見表明し、互いに批判しあい学びあえるようなあり方で、皆で考えを深めていかねばならない。

9) 本来の神道の可能性

 同調圧力は、田舎の閉鎖性のように捉えられるかもしれないが、都会でも日本のさまざまな集団にある。テレビのバラエティ番組でも出演者同士が「お前、空気読めよ」と弄りあっていた。とすれば、同調圧力こそが、日本の社会の特徴であって、国家神道にしてもそれが特異な時代に特異な形で先鋭化して現れただけなのかもしれない。
405 リベラルさん 2014/01/18(土) 16:37:04
しかし、少なくとも明治維新から敗戦までの間、国家神道は、空気の重い圧力によってメンバーに同調と自己犠牲を要求するという傾向を、日本人の性根の深いところで強めてきた。
 であるなら、逆に、神道のあり方によって同調圧力を弱めることもできるのではないか。
私が期待するのは、本来の神道のあり方である。一部の人々の思惑によって神道は国家神道へ捻じ曲げられた。

では、本来の神道に戻ればいい。明治維新前の神道ならいいか。いや、私がイメージしているのは、もっとさらにずっと以前、天武・持統や、古事記・日本書紀より前の神道である。
 『ゲゲゲの鬼太郎』をはじめとする水木しげるの漫画には、たくさんの個性豊かな妖怪たちが活躍する。水木しげるは、鳥取県の一番西、出雲のすぐ隣の境港で育ち、世話をしてくれたお婆さんから聞かされた妖怪の話に強い影響を受けたという。

これは根拠のない私の想像に過ぎないが、天津神を自称する大和に国譲りを強要された出雲にいた国津神の多くは、そのとき地下に潜り、妖怪として民の中に生き続けたのではないだろうか。
406 リベラルさん 2014/01/18(土) 16:38:06
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が、異界に接する物語を書いたのも国津神が弾圧された出雲に暮らして、その風土に感化された側面があったのではないだろうか。本来の神道は、八百万の神を崇め畏れるアニミズムであったと思う。天武・持統、古事記・日本書紀以前の、天津神と国津神のヒエラルキーが作り出される前には、水木しげるの世界のように、個性豊かな八百万の神々が、民と生き生きとしたかかわりをもって暮らしていたのではないだろうか。

 私が育った滋賀県のお世話になった家では、正月には神棚や仕事場だけではなく、台所のかまどや便所などにも鏡餅を備え、ろうそくを灯していた。そこかしこに神々が住んでいた。今私が暮らす中川村でも、農業用水の恵みを水神様に願い、縄文の巨木文化の名残りを強く感じさせる御柱祭りもある。台風の季節が近づくと風祭りも行う。神事で唱えられる祝詞を別にすれば、天津神との関連は感じさせない。土着の地祇の祭りであり、八百万の神々と民との交感だ。
407 リベラルさん 2014/01/18(土) 16:39:54
アニミズムは、日常を超えたものへの畏敬に根ざす。つまり、破格のもの、毎日の暮らしの慣れ親しんだ世界からはみ出す畏怖すべきなにかを神とする。つまり同調化を迫り型に嵌めるようとする国家神道とは、正反対の方向性だ。異界のものを敬う姿勢は、異文化の尊重につながる。戦争中に占領地域に国家神道を押し付けたのとは対極だ。現在キリスト教など異教の習俗がおおらかに楽しまれ消費されているのも、本来の神道の寛容さの現われだと思う。
 今、世界経済はグローバル化が進み、同じ規格で大量生産された商品が蔓延し、おのおのの土地の伝統文化に繋がった商品が片隅に追いやられている。こういうグローバル経済のあり方にも、多様性と土着性を重んずる本来の神道は、思想として対抗し得るのではないかと感じる。

10) まとめ
 国家神道とは、本来の神道が時の政治権力に都合のいいように捻じ曲げられて生み出されたものである。国家神道は、民に同調圧力をかけ、民の行動、思考を一定の型に嵌め、国や社会全体のために自己犠牲をさせる。国のため、全体のためを標榜しながら、そのつど都合の悪い部分を次々と犠牲にしていく。
408 リベラルさん 2014/01/18(土) 16:41:21
その結果、全体という塊のあちこちがかわるがわる削ぎ落とされ、全体は次第に痩せ細っていく。つまり、本当は全体のためではない。全体は名目に過ぎず、権力を握る者たちとそこにかしずく者たちが、その時の体制にこびりついた既得権益を握り続けるために体制維持を図っているに過ぎない。そのためには削ぎ落とされる部分の民に自己犠牲を強い、使い捨てにし、棄民する。

それに対して、天武・持統以前、古事記・日本書紀によって天津神・国津神のヒエラルキーが作り出される前には、土地土地に個性あふれる八百万の神々がいて、民との濃厚なかかわりがあったと想像する。それが本来の神道であるとするなら、標準を外れた異形、異能を惧れ敬うものであり、国家神道の自分達の都合に合わせた枠に嵌めようとする傾向とは逆である。規格化や統治ではなく、多様性、個性、土着性、型にとらわれぬ自由闊達を喜ぶ志向だ。現代のグローバル経済の傾向に対抗する考えとなり得る。
409 リベラルさん 2014/01/18(土) 16:46:17
残念ながら、現代の神道には、富国強兵の国家神道的傾向が未だに強く尾をひいている。神道は、国家神道的傾向という罪穢れを一刻も早く根本から抜き去り、民の暮らしや伝統文化、土地土地の八百万の神々を敬う本来の神道に戻ることができれば、歴史に大きな貢献ができるだろうし、神道そのものも発展するのではないかと思う。

引用終わり

以上の考えは、小生が前から主張して来た自論と同じである。
真の日本の伝統・文化を尊重するというのは、かくの如き
ことを言うのである。真の保守ならば、日本の民族宗教の本質とは
どいうものであるかを知るべきである。
410 リベラルさん 2014/01/18(土) 20:31:52
ついでに小生の尊敬する宗教家の巨人の「出口王仁三郎」
について、ちょびっと紹介しておきましょう。
出口王仁三郎は、大本教では「聖師」と呼ばれている
スケールの大きな人物である。生長の家の谷口教祖は
ここの出身である。しかし、人物の大きさからいうと
谷口教祖は王仁三郎の足元にも及ばない。

谷口教祖は戦後の保守派・右翼に人気があるが、
王仁三郎は戦前の右翼・軍人・政治家に大きな
人気があった。前口上はこれくらいにして
彼の言葉を紹介しよう。
411 リベラルさん 2014/01/18(土) 20:37:20
ウィキペディアより抜粋

王仁三郎は「芸術は宗教の母なり」として宗教・芸術一元論を提唱した。当人も絵画・陶芸・短歌に通じ「芸術の 趣味を悟らぬ人々は 地上天国夢にも来らず」と詠う。さらに83冊にわたる膨大な「霊界物語」を著すなど、多種多彩な才能を持っていた。教団の建造物設計にも関わっている[。映画界にも進出、東京多摩川に映画部玉川研究所、亀岡に撮影所を開設すると、監督・脚本・役者をこなして精力を傾けた。
短歌では異才を発揮した。1927年(昭和2年)には文芸活動を推進する明光社(明智光秀に由来)を組織し、大量の短歌を投稿する。1930年(昭和5年)に前田夕暮のサークルに入り、ついでアララギ・あけびなど50余の短歌結社に参加して、月に1000首を詠んだ。60歳のとき受けた大宅壮一のインタビューにおいて、1日に2、3百首の短歌を詠み、これまで5-60万首詠んだと語ったという

1931年(昭和6年)刊行の第一歌集『花明山』の序文で前田は「現代のスフィンクス」と評した。尾上柴舟も、王仁三郎の歌集『彗星』の序文で、大量量産を褒めつつ質を高めるよう批評したが、王仁三郎は序文そのものに対し無邪気に喜んでいた
412 リベラルさん 2014/01/18(土) 20:41:32
結局、生涯に10-15万首を詠み、王仁三郎らしい偉業と言える[233]。全く推敲をしないため玉石混合であるが、歌人石井辰彦は歌人としての王仁三郎を再評価すべきとしている。
陶芸にも足跡を残した。王仁三郎は第二次大本事件拘留中の構想を元に、1945年元旦から翌年3月にかけて、36回の窯・3000個の茶碗をつくった。1949年(昭和24年)2月6日、陶芸家・金重陶陽を訪ねた日本美術工芸社主幹・加藤義一郎がその日見た王仁三郎の茶碗に感銘を受けて「耀盌(ようわん)」と名づけ、日本美術工芸誌三月号と八月号に発表した。書画なども北大路魯山人ら斯界の第一人者から評価を受けることになる。瀬戸内寂聴は亀岡で出口直日と対談し、王仁三郎の陶芸作品に接して「王仁三郎の心臓」と評した。
芸術家フレデリック・フランク(英語版)は王仁三郎を『芸術家の原型』と評し、「生涯にわたり、自らの衝動と思考の一つ一つに、形相と形態と実体を与え続けずにはいられなかったのだ」と述べた。

●王仁三郎の言葉

*神は万物普遍の霊にして人は天地経綸の主体なり、神人合一してここに無限の権力を発揮す。
413 リベラルさん 2014/01/18(土) 20:49:37
*万教同根(すべての宗教は元は一つ、真理に目覚め互いの垣を取り外し手を握り合う

*芸術は宗教の母である(森羅万象が神の偉大な作品である故に、自然の美に心を動かされ宗教心が芽生える。偉大な芸術者である神の内面に触れるところに宗教と芸術がある)

*一神即多神即汎神(神道も本質的に一神教であり、八百万の神々は天使/主神の分霊である)

*「我良し・強いもの勝ち」こそ危険である

*宗教の無くなる世の中がミロクの世である。

和歌では「天地に神あることをつゆ知らぬ 醜のしれもの世を乱すなり」「荒れ果てし神の御苑に停ずみて 偲ぶは神国の前途なりけり」と権力者達を批判した。敗戦後には、朝日新聞の記者に「日本の上層部はわれよしで、自分達が一番正しく、えらいと思うから戦争がおきた。諸外国もわれよしを改めぬ限り戦争は絶えない」と述べている。天皇の神格化や国家神道については「殊に日本の官国弊社が神様でなく、唯の人間を祀っていることが間違ひの根本だった」と厳しく批判した
414 リベラルさん 2014/01/18(土) 21:09:38
>「殊に日本の官国弊社が神様でなく、唯の人間を祀っていることが間違ひの根本だった」と厳しく批判した<

上記の言葉は、明治政府が作った靖国神社や護国神社等の
ことであり、そこには神様がおられるのではなく、
唯の人間が祭られていることが根本的な間違いであった。
ということを言っているのである。
軍神とか言われる人物を祭った神社も同じ事である。
人間に神様を勝手に製造されたのでは、
神々も困惑するだろうことは想像に難くない。
そんな神社に祈願しても御利益はあるまい。

王仁三郎の言う言葉で、「我よし・強いもの勝ち」
のような勝手なことを人間の作った神社に祈願しても
何の効力もないだろう。
それは、自分達一家・自分達の国家だけの幸福を願うことも同じ事だ。
そんな自己中心的な願い事を聞いてくれるような
神々は偽神であり、一時的に御利益があったとしても
後で高い代償を払わされる事になる。人間の卑しい
欲望のみの願い事は、低級霊の格好の餌食にされるだけ
なのである。
415 リベラルさん 2014/01/20(月) 22:59:18
ここで、低級霊の存在について、小生の師匠の
説いている内容について書いてみよう。
この世界には、大きく分けて4つの世界が存在する。
こういうことを書くと何も知らないのにわかったような
ことを言うのがいるから、前もって予防線を張っておく。
新興宗教とか霊的なことを書くと、マスコミやオウム真理教や
幸福の科学の影響で直ぐに「カルト」と決めつけたがる
のが多い。カルトの定義も知らないくせに知ったかぶり
で決めつける。

4つの世界とは、次元を異にする世界のことである。
この宇宙は、全て「波動」で成り立っている。
波動とはバイブレーション(振動数、周波数)のことで、
万物はそれぞれ固有の振動数を持っている。
高い世界は神仏の世界で「神界」という。振動数が非常に
高く、微妙な波動の世界で肉体界の人間には見えない。
416 リベラルさん 2014/01/20(月) 23:10:02
次の下の世界は、「霊界」と言う世界で神界よりは
振動数が低いが、もちろん肉体人間には見えない。
次は「幽界」という世界で霊界よりも振動数が
低いが肉体人間には見えない。

肉体人間の眼に見える世界と言うのは、この四つの世界の中で
一番振動数の低い三次元の世界のみである。と言う事は、
肉体人間の眼に見える世界以外の方がはるかに
広く膨大であるということである。振動数の高い世界からは
振動数の低い世界は見えるが、振動数の低い世界からは
高い世界は見えないのである。だから、肉体と言う
低い世界に住んでいる人間には、眼に見えない世界は
存在しないという風に考えるのも無理はない。
しかし、眼に見えないと言う事と、存在しないと言う事は
全然別のことである。
417 リベラルさん 2014/01/20(月) 23:23:41
電波や音波を考えても、眼に見えないが
存在する。測定器で計測すればその強度等を
測定出来る。霊的波動は現在測定する器械が
ないが、人間その者がその存在を関知する事は
可能であり、実際に幽界や霊界、神界の波動を
関知する事の出来る人間が存在する。

又、訓練によりこの能力を獲得する事も可能である。
但し、この霊的能力(霊能力)を欲しがって訓練や
修行するのは危険が伴う。
幽界と言う階層には、肉体人間の知らない様々な
霊的存在が住んでいて、肉体世界の人間を
たぶらかして面白がっている低級霊がいるのである。
肉体人間の卑しい欲望想念は、この幽界の低級霊の
格好の餌食なのである。巷の霊能者や教祖には
この低級霊に憑依されているのが多いと言う。
418 リベラルさん 2014/01/20(月) 23:33:44
例え、当て物、失せもの等の霊的な能力が
あるからと言って、その人間を神が使っていると
思わないように注意が必要である。
神社等もお参りする人間が自分達だけの
欲望の願い事だけを祈るのは、無理からぬこと
なのだが、それだけならば好ましい参拝の
仕方とは言えない。

自分や自分達一家の幸せを祈るのが悪いとは言わないが、
それだけでは真の祈りとは言えない。
そういう狭い自分達だけの祈りは、波長が低いので
神仏の波長とは合わないので、祈りの効果はない。
反って、幽界の低い世界の低級霊に波長が合って
体調が悪くなったり、不幸になったりすることもある。
参拝する時には、出来るだけ高い波長の祈りを
祈る事が大事である。
419 リベラルさん 2014/01/20(月) 23:41:37
では、どういう祈りが高い波長の祈りかと言うと
自分以外の国家や人類の平和を祈ると言うような
ことならば、そういう高い祈りの言霊は
神仏の心と波長が合うので良いと思う。
天皇陛下がよく世界の平和を祈念するとか
言われるが、そういう祈りが本物である。

念仏等の祈りも、阿弥陀仏に自己の全てを
帰依致しますと、という宣言なので、言わば、
仏に自己の全てを捧げますという意味だから
仏の方から救いの波長が合って効果があるのである。
仏に自己の全てを投げ出しているのである。
帰依するということはそういうことなのだ。
420 (A+Z)2さん 2014/01/21(火) 07:39:47
Re:419

仏にだけでなく、社会にも帰依していただきたい。
421 リベラルさん 2014/01/21(火) 23:18:40
社会にも帰依とは、意味不明。
もっと具体的に説明が必要ですね。
小生は、もう十分社会に尽くしたし、
(職業人として定年の65歳まで働いた)
現在は、霊的な意味で世界の平和を祈念する
毎日を送っています。

この霊的に世界のカルマ(業)を浄化する働きは
肉体を持って働くよりも、ずっと大きな働きで
あり、地球の調和をもたらす意味で大きな
貢献です。このことは、霊的な意味を理解しない
人には何の事やらわからないでしょうけど。
422 リベラルさん 2014/02/04(火) 18:51:19
このスレはこの辺で終わりとしましょう。
投稿にはログインが必要です
スレッド(親記事)一覧
| ▲ページトップへ |