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桜問題提起スレッド

成熟した格差社会
投稿者：罵愚さん	投稿日時： 2014/04/10(木) 09:54:50
明治１００年、この国は西欧の近代に追いつけ追い越せを民族的なゴールラインに設定して全力疾走してきた。８月１５日はその結果の予選落ちの判定ではなく、第一レースの武力種目から第二レースの経済種目への変換点だった。武力戦で負けた日本は経済戦で勝利して、世界のトップに立った。　いままで先行する先進国に追いつき、追い越すことに専念していた日本は、トップに立ったときに、このゴールがどこにあるのかを考えてこない自分に気づいた。茫然自失の失われた１０年が２０年になって、いま安倍さんが政権をとって、かれならゴールを探し出して、われわれをこの泥沼から助け出して、導いてくれるだろうと期待する人が多いが、失われた２０年は経済的低迷でないどころか、政治的中断でもない。　経済戦勝利は追いつけ追い越せの競技の最終ゴールであって、明治１００年、日本はこの１００年競技を終えて、あたらしい競技の出場権を手に入れたのだと思う。それは、成熟社会の構築という、過去の人類史には出てこない未知の領域だ。先行するランナーを追いかけて、それを追い抜く競技ではなく、日本自身があたらしいゴールを模索する時代のはじまりだといえる。

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21　罵愚さん

2014/04/16(水) 17:05:54

　自由主義経済、市場経済の競争社会は勝者と敗者を生みだして、勝者は上層になり、敗者は下層に落ちる。落ちた下層を絶望から救うのは「夢」だった。いまは下層でも、あすは上層にのぼることができる「希望」とか「夢」が自由主義経済にはあるはずだった。
　ところが高度経済成長を達成した飽食の時代は、同時に上層と下層の格差が固定化される時代でもあった。教育環境は上層に有利で、下層の巻き返しをはばんだし、労働組合は正社員の利益を代表して非正規の上昇をはばんだ。福祉政策は下層をぬるま湯にして、格差の固定化を促進した。つまり対流の起きない、格差が固定化した現実がひとつの問題点だな。
　もうひとつの問題は飢餓からの救出ではなく、政治に求められているのが個人的で、千差万別の“生きがい”への要求を満たす…いわば多様化する要求に対して従来の政治は単一の政策しか用意していなくて、対応できないことだ。　飽食の時代の成熟した社会とは、行政サイドからみると福祉政策だけでは国民が満足してくれない社会。飢餓を満たしただけでは満足してくれない時代だともいえる。

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